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関西の大手私鉄5社+2
大阪の交通科学博物館を訪ねよう!編・第5回


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「デラックスズームカー」


第6室は「鉄道とくらし」のエリアです。
この中では「関西の鉄道のあゆみ」として、「関西地方」を走る主要な「私鉄」7社について取り上げています。
創立から現在までの歴史と写真、代表的な車両の模型が展示されています。


表紙の写真は、「南海電気鉄道」(南海)の「20001系電車」です。
1961年(昭和36年)に登場し、「難波駅」(なんば)と「極楽橋駅」とを結ぶ特急「こうや」に使用されていました。
同区間を走破する一般型車両は「ズームカー」という愛称がついていたことから、この車両は「デラックスズームカー」と呼ばれました。
先頭車の独特で優美なデザインは職人の手による叩き出し仕上げなんだそう。
ほかにもかなり凝った意匠や構造になってますが、コストがかかったため4両1編成のみの製造にとどまりました。
1985年(同60年)に引退し先頭車2両が静態保存されていましたが、屋外での保存で傷みが激しくなったため
1994年(平成2年)に解体されてしまいました。
名車だけにもったいないですね・・・・・。

「南海電気鉄道
 大阪のミナミの中心地に位置する難波をターミナルとして、大阪湾沿いに和歌山へ走る南海本線と、
 世界遺産である高野山へと至る高野線の2本の幹線をもっている。
 前身は阪堺鉄道(1885年開業)で、現存する日本の私鉄の中では最も古い歴史をもち、
 国鉄線への乗り入れなどもおこなっていた。
 沿線の大規模な住宅開発により通勤客が大幅に増加した際には、急行の増発や終列車の繰り下げ、
 20mの大型車両を使用するなどの輸送サービスも行ってきた。
 また、有料特急はそれぞれ使用シーンに合わせてデザインされており、特に空港連絡特急ラピートは全国的な知名度を誇る。
 鉄道事業のほか、グループ会社による南紀・四国方面への交通(船舶・バス)やなんばパークスなどの流通事業、
 空港貨物輸送・倉庫業などの航空物流といった事業を展開している。」

※説明文より引用、以下同じ

南海20000系電車@Wiki


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各社の「帽子」も展示されていました。
こちらは「南海」の「帽子」。
オーソドックスな形で、中央には銀色の「社章」がつけられています。


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「JR」をのぞくと日本でもっとも長い営業距離をもつ「近畿日本鉄道」(近鉄)。
「大阪」「京都」「名古屋」の3大都市を拠点に古都「奈良」「吉野」「伊勢志摩」など幅広いエリアをカバーしています。
それだけに歴史は複雑で、様々な「鉄道会社」との吸収合併などが行われていました。

この車両は団体専用車両「20100系」、愛称は「あおぞら号」です。
1962年(同37年)に登場した、3両編成のすべてが「2階建て車両」という世界初の車両です。
その4年前の1958年(昭和33年)、「近鉄」は日本で初めて「2階建て車両」を組み込んだ特急専用車「10000系」を制作、
「眺望車」を意味する「ビスタカー」という愛称がつけられました。
翌年には量産車として「10100系」が登場し「名阪ノンストップ特急」に充当。
さらに1度に多くの乗客を運べ、かつ人気のある「2階建て車両」を小学生たちに乗ってもらうべく本車両が製造されました。

「近畿日本鉄道
 名古屋と大阪を結ぶ路線を中心に広い路線網をもち、大都市間輸送や観光アクセス、
 通勤通学などの地域輸送など、さまざまな目的にあわせた車両をもつ。
 大阪電気軌道として、1914(大正3)年に上本町~奈良間で営業を開始し、
 昭和初期にかけて大阪府東部、奈良県下の小私鉄を合併して路線をひろげた。
 また別会社ながらも伊勢方面や名古屋方面への路線延長も行い、戦時中には南海鉄道(現在の南海電気鉄道)と合併して
 近畿日本鉄道となった。
 戦後は旧南海鉄道路線を分離、長距離輸送もいち早く再開させ、広い路線網をむすぶ
 座席指定特急列車による特急ネットワークを形成した。
 大阪線・奈良線・名古屋線など全体の約8割が期間1435mmで、「アーバンライナー・ネクスト」などの
 都市間連絡特急や長大編成の通勤列車が活躍する。
 大阪市営地下鉄、京都市営地下鉄とも相互直通運転しており、路線網の広さから
 幅広い種類の車両が活躍する。」


近鉄20100系電車@Wiki


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「近鉄」の「帽子」は円筒形で欧州風な感じ。
「ケピ帽」というみたいです。
色もモスグリーンというのでしょうか、シックでいいですね。


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「プロ野球」の在阪球団や「甲子園」でおなじみ「阪神電気鉄道」(阪神)。
「近鉄」の営業キロ程508.2kmとは対照的に短く、「相模鉄道」の38.1kmについで2番目の48.9km。
ですが「神戸高速鉄道」を経由して「山陽電気鉄道」「山陽姫路駅」まで乗り入れを行っています。
さらに2009年からは「阪神なんば線」開業とともに「近鉄」との連絡も開始、「阪神三宮」「近鉄奈良」間で運転されています。

写真は「5201形通勤電車」
「普通列車」向けに造られた車両で、青とクリームのツートーンカラーから「青胴車」と呼ばれます。
ちなみに「特急」など優等列車に使われるのは下半分がオレンジ色で「赤胴車」です。
この愛称はドラマ「赤胴鈴之助」がきっかけだったそうで、「青胴車」はその対語としてつけらたようです。
また圧倒的な加速力・減速力を持っていて、「ジェットカー」の愛称もあります。

「阪神電気鉄道
 日本初の本格的な高速都市間電気鉄道として、1905(明治38)年に出入橋~岩屋間を開業。
 営業キロは大手私鉄の中では短いものの、鉄道事業を中心に沿線地域の発展に貢献してきている。
 曲線が多く、駅間距離も短い路線で効率的な輸送をおこなえるよう、きめ細かなダイヤ編成と
 それを実現する車両技術を特徴としている。
 なかでも普通列車には日本最高水準の高加速と高減速性能をもつ"ジェット・カー"を、
 一方で急行系車両は高速性能を重視した車両を運用している。
 阪神甲子園球場を沿線にもつため、状況に応じた特別ダイヤがあることも大きな特徴となっている。
 また、1995(平成7)年に発生した阪神・淡路大震災では車庫や各線が被災し大打撃を受けたが、
 約半年後には本線全線を復旧させ、翌年には車両数も震災前に戻すなど、めざましい復興を果たした。
 2009年(平成21)年には西大阪線の延長にともない、難波駅への乗り入れが実現した。」


ジェットカー@Wiki


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「阪神」の「帽子」。
「社章」の周囲が金色のラインで囲まれていてちょっと豪華な雰囲気です。


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「京阪電気鉄道」(京阪)。
社名の通り「大阪」と「京都」に路線網を持ち、「滋賀県」「琵琶湖」南端部にも路線があります。
「京阪のる人、おけいはん。」というキャッチフレーズでも知られています。

この「2000系通勤形電車」は1959年(昭和34年)から1966年(同41年)にかけて製造された車両です。
「阪神」の「ジェットカー」と並ぶ高性能車で「スーパーカー」の愛称を持っていました。
「京阪」では1983年(同58年)に架線電圧を600Vから1500Vに昇圧しましたが、この車両は600V対応だったため、
それに先駆けた1978年(同53年)から順次改造を実施、「2600系」として生まれ変わりました。
改造されたとはいえ、製造から約50年たった今でも現役で走っているそうです。

「京阪電気鉄道
 1906(明治39)年創立、1910(明治43)年に大阪天満橋~京都五条間を開業し、
 現在では大阪・京都・滋賀を結ぶ路線をもつ。
 "技術の京阪"といわれ、日本初の技術導入が数多いことが特徴である。
 なかでも色灯三位式自動閉そく信号機の実用化が有名で、これにより早くから急行の運行を容易にした。
 その後も、連接車や複巻電動機による回生ブレーキの導入、空気バネ台車、座席昇降装置付き5扉車など、
 さまざまな日本初の技術を誇る。
 そのほか、ダブルデッカー(二階建て車両)やテレビカーを擁し、特別料金が不要の特急列車としては
 トップクラスの居住性を誇る8000系などが活躍している。
 鉄道事業以外ではひらかたパークの経営や不動産業をおこない、積極的に沿線活性化に取り組んでいる。」


京阪2000系電車@Wiki


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「京阪」の「帽子」。
こちらも「ケピ帽」です。


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伝統の「マルーン色」の車両がそろう「阪急電鉄」(阪急)。
ターミナルの「梅田駅」から東の「京都」、北の「宝塚」、西の「神戸」と3方向に路線が伸びています。

このうち「神戸線」「宝塚線」用に製造されたのがこの「2000系通勤形電車」
「阪急」で「回生ブレーキ」「定速運転制御」を装備した初めての車両で、「人工頭脳電車」(オートカー)と呼ばれたんだそう。
また「頭文字D」のパロディ、「電車でD」の主人公である「藤原拓海」が駆る車両としても知られています(?)

「阪急電鉄
 1907(明治40)年に設立された箕面有馬電気軌道を前身とし、当初より鉄道事業とならび
 沿線開発や動物園や温泉などの観光拠点の整備もおこない、成功している。
 このような多角的経営手法は、日本の私鉄他社にも大きな影響をあたえたといえる。
 1910(明治43)年、梅田~宝塚間と石橋~箕面間で営業を開始し、大正時代にかけては
 ほぼ現在の神戸線・宝塚線を開業している。
 1943(昭和18)年の戦時国策による京阪電気鉄道との合併・分離を経て、京都線も加わり、現在の路線網を形成した。
 現在、神戸線・宝塚線・京都線が発着する梅田駅の9線10面の頭端式ホームは日本最大で、
 外国のターミナル駅によく似た雰囲気を醸し出している。
 伝統の「マルーン色」の外観、落ち着いた内装をもつ車両に、日本初の自動改札機の導入などがよく知られている。」


同人ゲーム 電車でD BurningStage 8話@YouTube


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「阪急」の「帽子」。
これだけ冬用のようです。


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3路線の起点となる「梅田駅」の様子。
「上野駅」地平ホームのように行き止まりになった「頭端式ホーム」が9線も並びます。
これは「JR」をのぞけば日本最大規模でしょう。
しかも3路線が別々になっていることから、3列車が同時に出発することも!


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「西日本」で最大の「JR西日本」
この車両は「321系通勤形電車」
2005年(平成17年)12月1日から運用が開始された車両で、「201系」「205系」の代替などを目的に製造されました。

「西日本旅客鉄道
 通勤・通学や日常生活に利用される身近な電車から、新幹線や特急列車など、
 関西と日本各地をむすぶ路線と車両をもつJRグループの1つ。
 1987(昭和62)年、国鉄の分割民営化にともない6つの旅客会社と1つの貨物会社として発足した。
 1874(明治7)年、大阪~神戸間に鉄道が開業する。
 3年後には京都まで延伸、国による建設はすすめられ、約10年のうちに滋賀や北陸方面への路線もほぼ完成した。
 その一方で、神戸以西は山陽鉄道、山陰方面へは阪鶴鉄道や京都鉄道、奈良方面へは大阪鉄道や関西鉄道といった
 明治期の私設鉄道が路線を建設している。
 これらの私設鉄道は1907(明治40)年までに国有化され、路線網の基礎となった。
 現在、大阪を中心とした近郊路線網を"アーバンネットワーク"とし、より利用しやすい鉄道として
 車両の改良や駅施設・構内の充実、ICカード式乗車券のいち早い導入など、さまざまな工夫と開発がおこなわれている。」



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「JR西日本」の「帽子」。
中央に「動輪」のマークが入っていますが、これは「国鉄」のシンボルマークだったもの。
その下に「JR」のロゴが入っています。


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最後は「大阪市営地下鉄」
日本初の「公営地下鉄」で営業距離は公営では最長、全国でも「東京メトロ」に次いで2番目に長いです。
全8路線のうち5路線が「第三軌条方式」を採用しているのも特徴ですね。

これは1958年(昭和33年)から2年間製造された「1200形電車」です。
オレンジとクリームのツートーンで明るい雰囲気を醸しています。

「大阪市交通局
 大阪の市内交通は、そのほとんどが市営によって形成されてきた。
 東京では都営と私営が混在するのに対し、大阪では「市内交通=市営(公営)」として交通路や街路整備がすすめられてきた。
 1903(明治36)年には公営初となる路面電車の営業を開始する。
 その一方で、"商工都市として発展していく大阪には高速鉄道の整備が必要"とし、大正末頃にはすでに
 現在の地下鉄路線網の基礎が計画されていた。
 バス事業(1927年)も開始し、1933(昭和8)年には早くも公営初の地下鉄を開業させ、
 またトロリーバス事業(1953年)も開始するが、自動車の急激な増加にともない路面電車やトロリーバスは姿を消している。
 1970(昭和45)年の日本万国博覧会開催時には、大阪市内中心部の地下鉄路線網が完成し、
 多くの人々の移動を容易にした。
 その後もニュートラムの建設や地下鉄初のリニアモーター車両の導入などもおこなっている。」


大阪市交通局1200形電車@Wiki


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「大阪市営地下鉄」の「帽子」。
「ケピ帽」で中央には「大阪市章」「澪標」(みおつくし)と「電」の字を組み合わせたマークが入っています。
「電」の字は前身の「大阪市電気局」を意味しているのかな?


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開業と同じ1933年(昭和8年)の車両運搬の様子。
なんと「牛」に引かれています!!
実際にはほかに「トラクター」2台とともに引いていたようですが、インパクトがありますね!

大阪市電気局100形電車(地下鉄)@Wiki


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次回は、企画展のお召列車と貴賓室です。
by sampo_katze | 2013-10-07 20:15 | 博物館・美術館 | Comments(0)


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