0系から300系まで~東海道新幹線の車両たち
名古屋のリニア・鉄道館を訪ねよう!編・第8回


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「初代から第3世代までそろい踏み」


いよいよ「車両展示エリア」の目玉である歴代の「新幹線電車」の登場です。
「リニア・鉄道館」「JR東海」が管理運営しているため、「東海道新幹線」で活躍した車両が展示されています。
具体的には「東海道新幹線」初代の「0系」から3代目の「300系」まで、4車種9両。
展示車のうち2両は「収蔵エリア」にあるため車端部のみですが、そのほかのほとんどの車両は内部見学可能です。

なお、「700系」「N700系」の展示は残念ながらありません。
「700系」は廃車が早くも発生していますが現役ですし、「N700系」はまだ登場して間もないですからね(^^;
ただ、今年廃車された「700系」には先行試作車の「C1編成」が含まれています。
これはひょっとすると?と思ってしまいますが、見た感じでは館内に展示スペースがない様子。
今後どうなるかはわかりませんけどね。


表紙の写真は、エリアの左側に並ぶ3世代の「新幹線電車」です。
手前から「300系量産車」「300系先行試作車」「100系」「0系」の順に並びます。
製造初年度はそれぞれ1992年、1990年、1985年、1964年で、製造両数は1120両(先行試作含む)、1056両、3216両。
なんと「0系」はほかの車両の3倍!
「0系」がいかに長い間製造され続けてきたかがわかります。
また、先頭の形状もずいぶんと変わっていますね。

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2階から眺めた「0系」と「100系」の並び。
実際に走っているところを見たことがないけど、実物の「新幹線」を目の前にすればちいさなお子さんたちもテンションUP?
何しろ自分たちが立っている場所と同じ高さにいるんですからね(^^)

そういえばわたしも「0系」はあまり乗った記憶がないんですが、「100系」は出張などで何度かお世話になりました。
とはいえ・・・・・。
そのときにはすでに「のぞみ」が大分走っていて、「100系」も「ひかり」運用から外れていたような(^^;
それでもシュッと伸びた先頭形状がカッコよくて、いまでもお気に入りです。
わざわざ「100系」充当の列車に合わせて乗ったこともありました。


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こちらは第5世代の「N700系」登場時のポスター。
2007年7月にデビューしたので、その頃のものだと思われ。
「新幹線でECO出張」というキャッチフレーズも合わせて生まれました。

「減らしてきたのは 移動時間だけではありません。
  電力消費量も、CO2排出量も減らしてきました。
   より省エネ化を実現した新幹線で出張を。」

※ポスターより


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それを裏付けるエネルギー(電力)消費量の変遷。
「300系」登場とともに最高速度は220km/hから270km/hに引き上げられましたが、それでも消費量は減少。
最新の「N700系」ではさらに減少し、最高速度比較では3割引き。
当時最高速の220km/hで比べると「0系」の約半分にまで抑えられています。
様々な技術革新のおかげですね。


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「300系量産車」の後方に展示されている「新幹線」の台車。
こちらは「0系」のものです。
説明がない(撮るのを忘れた)のでこまかいことはわかりませんが(^^;

両側にある円盤状のものは「空気ばね」
2つのばねを1本の「梁」?(はり)で結ばれているように見えます。


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対する「300系」の台車。
熱吸収を考慮してか色が黒から明るいグレーに変わっています。
黒だったのは汚れが目立たないように、という配慮だったのでしょうけど。
また左右の「空気ばね」がそれぞれ独立し、前後の車輪をつなぐ部分に取りつけられています。
高速運転に対応した変更なんでしょうか。


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そして「0系」の車輪。
そういえば「新幹線」の車輪を見るのはこれが初めてのような気がします。

「新幹線(0系)の車輪
 高速走行する新幹線の車輪には直径910mmの一体圧延車輪が当初から用いられた。
 高速走行時に起こりやすくなる蛇行動(だこうどう)を防止するため、在来線よりも踏面勾配を
 1/40と小さくしている。(在来線1/20)

 踏面勾配(とうめんこうばい)
  車輪のレールが触れる部分を踏面といい、踏面には傾きがついている。
  この傾きを踏面勾配という。1/40とは、水平に40mm進むと垂直に1mm高くなることをいう。」

※説明板より引用、以下同じ


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「300系」の車輪。
国内で初の270km/h運転を実現するために軽量化が図られています。

「新幹線(300系)の車輪
 300系の車輪は直径860mmで0系の910mmより小さい。
 車軸には中空構造をもつ「中ぐり軸」が採用され、全体的に軽量化がはかられた。
 展示品には動力を伝える歯車装置のほか、車輪の外側には車軸と台車枠をつなぐ軸箱と軸ばねがついている。」



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あらためて、斜め上から歴代「新幹線車両」を眺めます。
最初に書いた通り「0系」から「100系」は21年とブランクが非常に長かったわけですが、
どちらも最高速度は220km/hで変わらなかったためか、先頭の基本的な構造は変わっていません。
逆に次の「300系」までは5年と短いですが、270km/hに高速化されるため先頭形状が「スカート」を含め一体化されました。
正面から見ると「新幹線」のアイコンともいえる白と青のツートンカラーがなくなり、白一色になっています。
この変化はインパクト大でしたね~。
慣れるまで少々時間がかかりました(笑)


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ここで「運転席」の窓に注目。
「0系」では「平面ガラス」を大小6枚使用しており、窓枠上部も後方に行くにしたがって下がっています。
窓上の部分も結構厚みがあります。
「100系」では側面窓が一体化されて4枚になり、窓枠上部は水平で屋根面と同じ流れに。
側面窓が内側に傾いているように見えますが、これは建物の天井が写りこんでいることによる錯覚です(^^;
そして「300系」では「曲面ガラス」が採用され、車体との一体感が出てスッキリした感じになりました。


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続いて屋根上を・・・・・といいたいところですが、「0系」が切れてしまっています(泣)
というのも手前の「300系」2種だけを意識していたもので・・・・・。
仕方ないので(?)1枚前の写真と合わせて比較。

「0系」は肩の部分に並ぶ「ダクト」があり、色もホーム上から見ると、屋根部分のグレーがわかりそうですね。
それが「100系」では屋根上に集約されたため肩の部分には何もなくなり、だいぶスッキリしています。
そして「300系先行試作車」ではついに何もなくなり、全体が白に変わりました。
でも「300系量産車」では小さな機器箱が追加されています。


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さらに「300系」の2種をちょっと細かいところで比較してみましょう(^^;
「先行試作車」の先端部です。
表面はなめらかな曲面で構成されていますが、側面下部にはふくらみがあります。
また「前照灯」の角は角張っていてややキツイ印象?
「連結器」が収納されているカバーの下部から側面にかけて帯状の板がビス(?)でとめられています。


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こちらは「量産車」の先端部。
「スカート」先端がややとがり、「連結器カバー」には「V字」のラインがうっすらとですが見えています。
少しだけ角張ったイメージですが、代わりに側面下部のふくらみや帯状の板はなくなってスッキリしています。
「前照灯」の角も丸みを帯びて、開口部も中央寄りが狭くなりました。


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「運転席」の窓のちがい。
「先行試作車」では正面と側面の窓下部のラインがそのままつながっていて、側窓は縦に長い感じです。
また、窓の上にある手すりが窓枠と並行で、正面から見ると横向きになっています。


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対する「量産車」。
正面窓は横に伸びややタレ目気味ですが、側窓ではやや上に上がって後方に長く伸びています。
角度がちがうので比較はできませんが、「先行試作車」と比べ上下方向は変わらず横方向の視界が広がっていそうです。
窓上の手すりも空気抵抗を少しでも軽減するためか、縦向きに変わっていますね。
まぁ、素人目にはこの手すりの影響は大した差ではないような気もしてしまうんですが(^^;


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最後に「0系」のポートレート?
今となってはスピード感に劣るのは否めません。
でも、やっぱりこれが「新幹線」の顔ですね。


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そして「100系」も。
「0系」とともに「東北新幹線」「上越新幹線」「200系」にもこのデザインは継承されました。
今でも一番好きな「新幹線」車両です。

新幹線200系電車@Wiki


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次回は、100系新幹線にスポットを当てます。
by sampo_katze | 2013-11-22 20:10 | 博物館・美術館 | Comments(0)


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