国立科学博物館・地球館を訪ねよう!編・第6回
![]() 「国立科学博物館」の「地球館」1階、最後のエリアは「自然を生き抜く工夫」です。 生きるためにはエネルギーが必要。 これは「生き物」すべてに共通します。 ですがそのエネルギーの元となる「栄養」をどのようにして手に入れるのかは種によってさまざまです。 このエリアでは「栄養」を獲得するための進化についてふれられています。 後半では、大型に進化した動物3種の骨格を紹介します。 表紙の写真は、「上野動物園」で1980年から飼育されていた「ジャイアントパンダ」の「ホアンホアン」(歓歓)です。 「フェイフェイ」(飛飛)との間に3頭の子どもをもうけました。 1頭目は1985年に生まれた「チュチュ」(初初)でしたが、2日間という短い生涯を終えてしまっています。 2頭目が1986年生まれのメスの「トントン」(童童)、3頭目が1988年生まれのオスの「ユウユウ」(悠悠)。 この2頭は無事に成長し、国内初の繁殖に成功しました。 なお、ここの3階には「フェイフェイ」と「トントン」の親子が並んで展示されています。 「お母さんパンダ・ホアンホアン これは1980年から上野動物園で飼育されていたホアンホアンの剥製です。 計3頭の子供を産み、子宝に恵まれた"お母さんパンダ"として人気者になりました。 1997年に老衰で死亡し、国立科学博物館に寄贈されました。」 ジャイアントパンダ@Wiki blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 ![]() 指の数を数えてみると1、2、・・・。 ん、6本!? 左端に「親指」のような部分がありますが、縦にまっすぐ伸びている部分は5本ありますね。 どうなってるの?? 実はこれ、主食である「竹」をうまくつかめるように進化した結果なんだそう。 ほかの「クマ科」はまっすぐ並ぶ5本指のため、物をつかむということはできません。 ですが「ジャイアントパンダ」は手首の両端付近に上向きの突起ができています。 つまり、見かけ上は7本の指があるということ。 この写真では6本にしか見えませんが(^^; 「ニンゲン」の親指のように自由に動かすことはできませんが、物をつかむにはこれで十分というわけですね。 なお親指側にあるのは「撓側種子骨」(とうそくしゅしこつ)、小指側にあるのは「副手根骨」(ふくしゅこんこつ)というそうです。 読んでみると舌をかみそう・・・・・。 「ジャイアントパンダの偽の指 肉食獣は物をつかむのが苦手だ。 しかし、パンダは進化の過程で手首に突起をつくり、それを支えに餌のタケを握れるようになった。 肉食からタケ食への劇的な転換だ。」 ![]() 細長い顔と大きな耳と爪が特徴で、「アリクイ」などと同じように「シロアリ」を食べます。 耳は放熱のためにある生き物もいますが、こちらは集音機の役割をしているそう。 名前に「ブタ」とあるんですが両者はまったくの別グループ。 「ツチブタ」は「ツチブタ目」、「ブタ」は「ウシ目」または「偶蹄目」に属しています。 「シロアリを捕まえるツチブタ ツチブタはシロアリを食べる。 四肢はシロアリの巣を壊すシャベルで、口には長い舌があってシロアリをなめるのに適している。 大きな耳は地中の虫の音を探る装置だ。」 ツチブタ@Wiki ![]() オオッ!? 大きな翼を広げ飛びかかってくる「オオタカ」の姿が! 「猛禽類」の特徴である鋭いくちばしとかぎづめ、獲物を捕まえる力強い脚が印象的。 そして森の中で狩りを行うので木々の間をすり抜けるために翼は短めに。 急激な方向転換に備えて「方向舵」の役目を果たす「尾羽」は長く大きくなっています。 本種は古来から「タカ」の代名詞。 「鷹匠」(たかじょう)とともに狩りをおこなう「鷹狩」にも使われていました。 森林の減少により一時は生息数が激減し絶滅の心配もありましたが、ここ10年ほどは回復傾向にあるようです。 「森にすむ洗練された捕食者オオタカ オオタカのからだは、森の捕食者として大変洗練されている。 短めの翼を駆使して、森林内を巧みに飛ぶ。 そして優れた動体視力で獲物を見つけて急接近すると、長い尾を広げて急ブレーキをかけながら、 頑丈なかぎ爪で獲物をわしづかみにする。 鋭い嘴(くちばし)で肉を引き裂いて食べる。」 鷹匠の庵 都内の庭園で披露された「鷹狩」のデモンストレーションの様子はこちら 2009年1月15日の記事 放鷹術 ![]() 進化した「消化器官」の代表として「ウシ」の胃です。 右やや下にある管上のものが「食道」で、真ん中から上に向かっているのが「十二指腸」。 それ以外は全部「胃」です。 デカい! 最も大きいのが上半分で左右にある「第1胃」で通称「ミノ」、容量は100リットルにもなるそう! 右下の「食道」の下に見えるのが「第2胃」の「ハチノス」、左下が「第3胃」の「センマイ」。 ここまでは「胃」と呼ばれつつも「食道」が変化したもの。 そして中央にあるのが「第4胃」の「ギアラ」で、名実ともに「胃」の働きをしている部分です。 このように複数の「胃」を持つのは「ウシ亜目」という動物たち。 つまり「シカ」や「キリン」、「ヒツジ」などもそうなんだとか。 う~~ん・・・・・。 「植物から栄養を取り出す。 セルロースの消化ができないはずの「草食獣の消化器官」がもつ驚異のメカニズム。」 ウシ亜目@Wiki ![]() 「胃」も巨大ですが、「腸」も長~~い!! 長さは約60mにもなるんだそう! 消化も大変ですが栄養を吸収するのも大変ということなんですね(^^; なお、左端には「肉食獣」の代表として「ライオン」の腸が並んでいます。 「ウシ」が9往復しているのに対し、「ライオン」はたったの1.5往復。 こんなにもちがうものなんですね。 このほかに「ウシ」や「キリン」の「舌」(ぜつ)も展示されていました。 「草を食む」(はむ)という表現がありますが、彼らは草を「舌」でからめ取っているんです。 なのでどちらも長く太いものになっています。 「キリン」は「舌」のほか「食道」と「気管」が合わせて展示されていましたが、説明がなければ枯れ木のようでした(^^; 次は「サイズへの挑戦」のエリアから。 巨大化する道を選んだ生き物をピックアップします。 ![]() 体長5~6m、最大では9mにもなるというまさに「大蛇」です。 その大きさゆえに動きは鈍重ですが、巻きつかれたら一巻の終わり(恐)。 オオアナコンダ@Wiki 『超巨大蛇アナコンダ、怖すぎワロタ・・・』となる、写真と動画をまとめてみた。@NAVERまとめ ![]() 内側に倒れ込んだ鋭い歯が並びます。 これで最初の一撃を加え、その後に体を巻きつけて締めあげるという狩りを行うんですね(汗) ![]() 「キリン」は高さを獲得することで、背の高い木の葉を得ることができるようになりました。 ただ骨格を見ると特殊な構造をしているわけではなく、個々の骨がとても長くできていることがわかります。 また「マッコウクジラ」はあまりの大きさに一部だけ(^^; 興味深いのは「ひれ」の部分。 見学に来ていた1人の「幼稚園児」が「骨が5本あって、手みたい」と言うのを聞いて、ハッとしました。 言われてみれば確かに。 陸上の「哺乳類」との共通点がこんなところにもあったんですね。 「長寿の人気者・タカオ 1952年、まだ大きな動物が珍しかった時代に、ケニアから上野動物園にやってきたのがこのタカオです。 大きな体で人気を集め、31歳という長寿を全うしました。」 「海岸にうちあがったマッコウクジラ 2000年4月6日、体長約15mのオスのマッコウクジラが静岡県大須賀町(おおすか)の海岸にうちあげられた事件は、 全国に報道され大きな話題になりました。 周辺住民などの懸命の救助努力もむなしくクジラは翌日死亡してしまいました。 展示されているこの全身骨格は大須賀町の厚意で国立科学博物館に寄贈されました。」 ![]() 「頸椎」(けいつい、首の骨)も、「ニンゲン」を含めたほかの「哺乳類」と同じく7本しかありません。 また目のまわりの骨はかなり大きくでっぱっているのも特徴? 口も「鳥類」のくちばしのような形をしていますね。 ![]() 「千葉市動物公園」の「アミメキリン」です。 ![]() ガッシリとした構造です。 「平和の使い・インディラ 太平洋戦争中、日本の動物園では、空襲の混乱を恐れて何頭ものゾウを殺しました。 戦後、「ゾウが見たい」という子どもたちの夢をかなえるべく、 1949年にインドのネルー首相から贈られてきたのがこのインディラです。 1983年に死亡するまで、上野動物園でたくさんの人々に愛されました。」 ![]() ・・・・・何か足りないと思いませんか? 実は最大の特徴である長い「鼻」は「筋肉」でできているため「骨」がないんです。 ![]() 「歯」はやや奥まったところにあり、口の向きに対して傾きが逆になっています。 ![]() ![]() お約束通り5本に分かれています。 でもこの形を見るとつま先立ちをしているように見えますね。 もちろん骨だけで支えているわけではないのですが。 ![]() 「姫路市立動物園」の「アジアゾウ」、名前は「姫子」です。 あれ、そういえば骨格標本に牙がなかった・・・・・。 11枚目 D300+VR70-200mmF2.8G+TC-14EⅡ ほかはすべて D700+24-120mmF4G/VR 次回は、地下1階の恐竜の謎を探るのエリアです。
by sampo_katze
| 2014-02-11 20:10
| 博物館・美術館
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