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平戸島にあるお城
佐世保出張のオフタイム編・第7回


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「江戸中期の木造門」


「生月島」(いきつきしま)から「平戸」の市街へと戻ってきました。
ここで「平戸城」に立ち寄ることに。
「平戸大橋」のたもとから「国道383号線」を道なりに約3kmほどのところにあります。

「平戸城
 松浦家第26代法印鎮信(しげのぶ)により慶長4年(1599)この地に城郭が築かれた。
 これが日の岳城であるが、14年後の慶長18年焼失し廃城となった。
 その後、松浦家天祥鎮信は城郭再築をはかり山鹿素行(やまがそこう)とともに縄張りの検討を開始した。
 元禄15年(1702)には松浦家第30代雄香棟(たかし)が幕府に再築許可申請を行い、翌年許可を得た。
 宝永元年築城普請をはじめ、享保3年(1718)2月に完成した。
 これが平戸城(亀岡城)であり、本丸、二の丸、三の丸外郭より構成され、日の岳の輪郭が利用されている。
 総面積17ヘクタールで、御殿は二ノ丸の中央部に築かれていた。
 築城には延5万6千人の人夫と銀969貫が費やされている。」

※説明板より引用、以下同じ

慶長18年(1613年)の前身「日の岳城」焼失は当主「松浦鎮信」(まつうらしげのぶ)自ら行ったもの。
「鎮信」は「豊臣秀吉」と親交が深かったため、「関ヶ原の戦い」では「東軍」に参画したものの
「徳川家康」の信任を得るために破却したとの説があります。
それから約100年後に「平戸城」が完成しましたが、この時期の新たな城の建築は異例のことです。
「明治」になると「廃城令」により、門と櫓を1基ずつ残して再び破却。
現在の建物は1962年(昭和37年)に建てられたものです。


表紙の写真は、「廃城令」のときに残された「北虎口門」(きたこぐちもん)です。
城の内側から撮ってますが(^^;
この門をくぐった右側に「入場券売場」があります。

平戸城公式サイト
達人Navi平戸
平戸城@Wiki


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「北虎口門」に隣接するようにあるのが「多門櫓」(たもんやぐら)。
表紙の写真の右側に写っています。
で、この看板にあるように「狸櫓」(たぬきやぐら)と呼ばれているそう。
その由来が入口上に掲げられている「古文書」のコピー書かれていますが、あまりにも長いので省略します。
原本に加えて現代文に訳されたものもあるので、引用もできなくはないんですが・・・・・(^^;

「狸櫓由来記
 この建物の名称は正しくは「多門蔵」(たもんぐら)であるが、これまで誰も「多門蔵」とは呼ばず、
 「狸櫓」とばかり呼ばれてきた。
 その由来については第35代藩主「松浦観中公 煕(ヒロム)が「亀岡随筆三十六」に記している。
 掲げている額の上段は観中公直筆の古文書のコピーで、下段はわかりやすく訳したものである。
 この「狸櫓」より100メートルばかりおりた所に「平戸の松浦家」があり、今も写真のように
 当時の狸の末裔と思われる一家が昔の約束通り旧家を護っている。
 もちろん扶持米(ぶちまい・餌)もいただいているとか・・・・・。」



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「入場券売場」の裏手にある「日本最初 たばこ種子渡来之地」の碑。
1601年(慶長6年)、「フィリピン」から「フランシスコ会」「ヒエロニムス・デ・カストロ」がこの地に来航。
その際に当主の「鎮信」に「種子」を贈呈したことが由来だそう。
「たばこ」自体は1543年(天文12年)の「ポルトガル船」漂着以降すぐに伝わっていた可能性はありますが、
実際に栽培するとなるとやはり「種子」が必要となりますからね。

タバコ@Wiki
たばこと塩の博物館


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古い「井戸」
これに限ったことではないんですが、そばに説明などがまったくありません(^^;

で、公式サイトによれば、これは「日の岳城」時代に造られたものなんだそう。
周囲を石板で持ち上げてあるのが面白いです。


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「天守閣」へと至る石段。
大きな石をメインにし、すき間を小さめの石で埋めるような構造をしています。
これも「日の岳城」時代のものなんでしょうか。
かなり歩きづらいですが、防衛面ではこのほうが好都合なんでしょうね。


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4層の「天守閣」。
館内は例によって(?)「博物館」になっています。
34代藩主「松浦清」(まつうらきよし)の11女「中山愛子」「祐宮」(さちのみや)、
後の「明治天皇」の外祖母にあたり、4歳まで養育をしていたそう。
そのため「明治天皇」ゆかりの品がいくつか展示されています。


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「天守閣」の海側を見るとご覧のとおり(^^;
単にこちらは見えないから補修していない、というわけではありません。
というのもこちらは海側なんですが、高台にある上に傾斜がかなりありそうです。
作業のための足場を組もうにも、まずそれだけで大がかりなものを造らなくてはなりません。
なので補修どころか草取りもままならない、という状況のようです。
左側のきれいな壁と比べるとその違いがよくわかるかと。


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で、振り返ると「平戸港」が見えます。
ここは北に浮かぶ「大島」「渡島」(たくしま)を結ぶ「フェリー」が発着。
「大島」からの朝1便が対岸の「田平港」(たびらこう)にも寄港します。
「田平」から「平戸」へと渡る海上の移動手段はこれが唯一で、逆はありません。
通常は「タクシー」「バス」を利用することになります。
「平戸大橋」は両側に歩道もあるので、歩いたり「自転車」で渡ることも可能ですけどね。


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「天守」の奥にある「見奏櫓」(けんそうやぐら)。
内部では「陶磁器」が展示されています。
こちらは「山水染付(伊万里)」


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「色絵皿(乾隆)」(けんりゅう)。


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「タンチョウ」をかたどった「色絵鶴置物(平戸)」

「平戸中野焼の歴史
 平戸中野焼の古い窯跡は、島内最高峰の安満岳(534.6m)を源とする紙漉川流域にある。
 安土・桃山時代、豊臣秀吉の文禄・慶長の役(1592~98)」に参戦した平戸藩主が朝鮮半島より連れ帰った
 陶工によって始められたと伝えられる。
 発掘調査によると、染付の碗や皿を中心とした磁器が殆どで、なかには中国の影響を受けた資料も確認された。
 これらは陶器から磁器への変革・過渡期の製品であるため、国内磁器の創成期にあたり、
 のちの慶安年間(1648~51)には豊富な原料と磁器の量産化を目指して領内の三川内(みかわうち、現・佐世保市)に
 移転し、やがて卓越した技法の優美な高級白磁へと昇華・大成していった。
 一方、ヨーロッパでは中国・明朝の遺臣(鄭氏・ていし)がシナ海の海上覇権を握って清朝に抵抗したため、
 景徳鎮(けいとくちん)の磁器輸出が停滞した時期であった。
 そのため平戸藩など肥前陶磁の技術的向上を認めたオランダ国は、中国磁器に代わる貿易商品としてこれを採用し、
 東南アジアやヨーロッパにまで「平戸焼、平戸三川内焼」の名声が広く知れわたったのである。」



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「白磁置灯籠型香炉」
こんな複雑な形状を作るなんてどういう技術なんでしょうね。


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さて、昼ご飯は城の裏手「レストハウス」の2階にある「ナイスショット」というお店へ。
目に留まったのは「うちわ海老チャンポン」(960円)。
「ひらどで獲れたうちわ海老を豪快にのせた贅沢ちゃんぽん」とのこと。

その名の通り大きめの「ウチワエビ」が丸々1匹どーんと乗っかっています。
標本は「国立科学博物館」で見たことがありますが、実物をこうして目の当たりにするのは初めて。
これだけでも大きいのに野菜、肉、かまぼこと具だくさんで、さらに麺も太めの丸麺がどどーんと入っています。
もちろん通常サイズですが、あきらかに大盛りのボリュームです。
ってか、多過ぎ!(笑)
味はいいのでなんとか平らげましたがかなり苦しかったです(^^;


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駐車場にあった「スペイン船来航400周年記念之碑」
1985年(昭和60年)に建てられたものなので、1585年にこの地に来航したということでいいのかな?
それ以外の説明は相変わらずないので推測にすぎません(苦笑)


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「平戸大橋」のたもとにある「平戸公園」からの橋の全景。
桜が咲き始めていて、この公園の一角でも7分咲きの木がありました。
でもここにある桜はまだまだこれからという段階。

もう少し後の時期だったらこの花も満開になって、橋に彩りを添えてくれたことでしょうね。
また対岸にある「田平公園」は橋よりやや高台にあるため、こちらも見晴らしはよさそうです。
事前に知ってたら立ち寄っていたんですが、ちょっともったいないことをしました。

平戸公園・田平公園


すべて V2 + 1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6


次回は、長崎空港へ向かいます。
by sampo_katze | 2014-06-05 21:10 | 九州 | Comments(0)


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