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東海道新幹線ではたらく車両たち・高所編
新幹線なるほど発見デー2014編・第4回


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「実演する作業車たち」


「新幹線なるほど発見デー」で展示されていた「作業車」
今回は「高所」での作業を担当する車両を紹介します。

このイベントで展示されていた車両は「ドクターイエロー」を含めると9種。
そのうち2種が実演を行っていました。
1種は前回紹介した「マルチプルタイタンパー」(マルタイ)、もう1種は「高所作業車」です。
通常は列車の運行が止まる0時から6時までの間にすべての作業を完了させなければならないため、
その作業の様子を見ることはまずありません。
いつどこで作業が行われるかわかりませんし(^^:
そう考えるとイベントでの作業実演は貴重ですよね。


表紙の写真は、「作業車実演」を行っている様子です。
左は「マルタイ」、その奥が「バラスト整理車」、右が「高所作業車」です。
先に「マルタイ」が保線実演を行い、続いて「高所作業車」による「電球交換」の作業実演が行われました。
あまりの暑さと人の多さに、裏からの見学となっています(^^;
始まる前から結構人が集まってましたからね。


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「高所作業車」(HW-3859)のサイドビュー。
右の「東京方」には固定式、左の「新大阪方」には可動式の「作業台」があるようです。

「高所作業車
 新幹線は電気で動いており、新幹線に電気を渡すために電線があります。
 この電線は、低いもので地上から5m、高いもので地上から10mのところにあります。
 このように高い位置にあるので、点検や修理では、安全に電線に近づき安定した場所で作業をする必要があります。
 高い位置にある電線を点検、修理するときに使用する車両を、高所作業車といい通称HW(ヘイチダブ)と呼んでいます。
 High place maintenance Wagon(ハイ プレス メンテナンス ワゴン)の頭文字からHWと言う名称となっています。
 HWの車両重量は約28トン、全長約11m、幅3m、全高約4.5mです。
 HWには高所作業機という作業員が乗れる部分があり、最大高さ9.8m、最大作業半径7.7m、最大積載800kgです。
 作業台は横2m、幅3mと広く作られており、作業が安全にできるようになっています。
 実演ではHWの高所作業部分を動かし、電球交換作業を行います。」

※説明板より引用、以下同じ


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「東京方」の先頭部。
「連結器」は「自動連結器」のみで、「新幹線用密着連結器」は搭載されません。
作業専用車ゆえの仕様なんでしょうね。


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上部には小型の「パンタグラフ」が設置されています。


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「新大阪方」から見たところ。


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「作業実演」が始まります。
「作業台」に2人乗り込み準備完了。
作業中は「運転台」の上部にある赤いLED灯が点滅しています。


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まずは、たたまれた「アーム」が伸びて上昇。


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固定式の「作業台」と干渉しないところまで上昇すると旋回。
作業する場所の方へと向きを変えます。


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そして「アーム」の伸ばして作業場所へと接近。
最後は「作業台」の位置を微調整して「架線柱」横に設置された「電球」の交換作業を行いました。
実際は「電球」に通電されているので交換自体はしませんでしたけどね。


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「クレーン車」(CW-3307)。
手前の「クレーン」部分と奥の「L字型ディーゼル機関車」が合体したような構造になっています。

「クレーン車
 東海道新幹線は、今年で開業50年を迎えます。
 新幹線に電気を渡す電線などを支え続けている電柱も同じ年を迎えます。
 そのため、東海道新幹線では、この電柱を順番に取り替えています。
 電柱や重たいものなどを持ちあげる時に使用する車両を、クレーン車といい通称CW(シーダブ)と呼んでいます。
 Crane Wagon(クレーン ワゴン)の頭文字からCWと言う名称となっています。
 CWの車両重量は約25トン、全長約10m、幅3m、全高約4.5mです。
 クレーン部分は、荷物を吊れる最大の重さが4.9トン、クレーンブーム最大長さが約23mとなっております。
 線路の中にはさまざまな設備がたくさんあり、設備をよけながら工事をするには熟練した技能が必要です。
 また、限られた時間の中で作業を行っているため、一晩の作業で建てられる電柱の数は4本程度です。」



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「東京方」の先頭部分。
いかにも「クレーン車」といった趣です。


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こちらは「新大阪方」の先頭部分。
かなり高い位置に「運転台」があります。
というか、何かのキャラクターみたいな感じですね(^^;


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運行の要である「電線」を交換するのに使われる「延線車」(SW-3153)。
今年3月に製造されたばかりの新車でした。

「延線車
 東海道新幹線は、1日平均350本走っています。
 新幹線に電気を渡すのに使う電線をトロリ線と言います。
 トロリ線は新幹線のパンタグラフの通過のたびに段々と擦り減ってしまいます。
 減っていったトロリ線をそのまま放置していると次第に細くなり、最後は切れてしまいます。
 このため、切れる前にトロリ線を取替なくてはなりません。
 トロリ線や他の電線取替に使用する車両を、延線車といい通称SW(エスダブ)と呼んでいます。
 Stretch Wagon(ストレッチワゴン)の頭文字からSWと言う名称となっています。
 SWの車両重量は約25トン、全長約9m、幅3m、全高約4.5mです。
 SWには、電線を延ばしたり、巻いたりする機械(延線機)、電線を引っ張る機械(引留装置 ひきどめそうち)、
 電線を車両に積み込むために使用するクレーン等が搭載されています。

 =作業手順=
 1. 新しいトロリ線を古いトロリ線の横に延ばす。
 2. トロリ線についている金具を古いトロリ線から新しいトロリ線に付け替える。
 3. 全ての金具を取り付け終わったら古いトロリ線を巻き取る。
 トロリ線の長さにはたくさんの種類がありますが、平均すると、約1.3㎞になります。
 このトロリ線1つの単位を「ドラム」と呼び、東京~新大阪間で約850ドラムあります。
 長さにすると約1,112㎞にもなります。(車両所除く)」



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「新大阪方」の上部には「ウインチ」らしきものが載っています。
「パンタグラフ」もありますね。


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「クレーン」が載る「東京方」。
左側に「ディーゼル発電機」が搭載されているため、「運転台」はやや狭くなっています。


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「台車」には「板バネ」が使われていました。


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「クレーン車」と「延線車」がハイタッチ?


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「延線車」の先に伸びる線路。
「東海道新幹線」の本線につながっています。
写真左寄りに見えるのが「フル規格新幹線」唯一の「踏切」である「西伊場第1踏切」です。
「浜松駅」北口のバスターミナル「5番乗り場」から発車する「20系統」に乗って約10分、「JR浜松工場」バス停が最寄り。
駅の方に少し戻り「西高坂下交差点」を右折すればすぐです。
「なるほど発見デー」の前後には車両の入れ替えがあるため、それを見ようとかなりの人だかりができるようです。
普段はいつ来るかわかりませんが、イベントならほぼ確実に通ることがわかりますからね(^^)


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、展示車両を見てみます。
by sampo_katze | 2014-09-15 20:20 | 東海・中部 | Comments(0)


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