掛川花鳥園2014夏編・第5回
「エボシドリとヘラサギの広場」の続きです。 今回は主(?)である「エボシドリ」の仲間たちを紹介します。 ここで見られるのは全部で5種類。 うち2種類はかなり似ていますが、残りの3種は一目で区別できます。 もっとも似ている2種も明確な区別があるので、それがわかれば簡単ですけどね。 表紙の写真は、「ニシムラサキエボシドリ」です。 体色が紫なのでこの名前がついているんですが、光の加減で真っ黒になってしまってますね(^^; 特徴はくちばしの根元から頭にかけての黄色い部分と、その周りにある赤い「冠羽」。 「エボシドリ」の最大の特徴であり名前の由来となったのは、「烏帽子」のように見える長い「冠羽」なんですが、 「ニシムラサキ~」はご覧のようにかなり短いため、説明がなければ別の仲間と思ってしまいそうです。 「ニシムラサキエボシドリ 英名 Violet Turaco 学名 Musophaga violacea カッコウ目エボシドリ科 原産 アフリカ アフリカの西部に生息していることと、全身が紫色をしていることからこの種名になりました。 エボシドリの特徴である烏帽子状の冠羽が短いので、エボシドリの仲間に見えないかもしれませんが、 赤色をしていて可愛いです。 また、花鳥園で暮らす5種類のエボシドリの中で一番体が大きいので、腕に乗せたとき ボリュームがあり乗せ甲斐があります。 このゾーンには2羽が暮らしています。 そのうち頭部の羽が生えそろっている方の個体は人に馴れているので腕に乗せることができます。」 blogram ランキング参加中!よろしければクリックをお願いします。 これだと青みがかってますが、紫っぽい雰囲気がわかりますね(^^; また赤い「冠羽」が首筋の方まであることや、目の下に白いラインが入っているのもわかります。 白いラインはほかの種でも見ることができるので、共通の特徴といえるかもしれません。 1個100円でカップ1つを出して、鳥たちにあげることができるんですね。 ですが、状況に応じて「スタッフ」が用意してある「ごはん」をボックスの上に出すこともあるよう。 これはそれに群がる「エボシドリ」3種です。 おなかがすいていたのか、我先にとばかり集まってきました。 角切りの「リンゴ」は口いっぱいの大きさですが、これを簡単に丸呑みしてしまいます。 全体が緑で、翼が紺色をしているのが特徴。 たたまれた状態ではチラッとしか見えませんが、翼を広げると鮮やかな赤い羽根を見ることができます。 「ギニアエボシドリ 英名 Green Turaco 学名 Tauraco persa カッコウ目エボシドリ科 原産 アフリカ 大きく盛り上がった緑色の冠羽が特徴です。 同じく緑色をしたリビングストーンエボシドリととてもよく似ていますが、 こちらは冠羽部分に白い帯が無く、また両翼が紺色をしていることから見分けることができます。 忍者のように素早く飛び回ることができ、丈夫な足で枝から枝へ走り抜けていきます。 リビングストーンエボシドリとよく近くにいるので、体を見比べて間違い探しゲームをしてみると 面白いかもしれませんよ。」 「冠羽」が右になびいていますが、これは園内に設置されている「扇風機」によるものです(笑) 目の下だけでなく、目元にも白いラインが入っています。 また目のまわりに赤い皮膚が露出しているのも1つの特徴ですね。 パッと見では全体が緑色なので「ギニア~」と間違えそう。 ですが「冠羽」の先端に白いラインが入ることと、翼の色が鮮やかなエメラルドグリーンをしているので簡単に見分けられますよ。 「リビングストーンエボシドリ 英名 Livingstone's Turaco 学名 Tauraco livingstonii カッコウ目エボシドリ科 原産 アフリカ ギニアエボシドリととてもよく似ていますが、烏帽子状の冠羽のふちに白い帯があり、 両翼や背中がエメラルドグリーン色をしているところから見分けることができます。 この背中に太陽の光が当たると、キラキラと輝くように反射してとても綺麗です。 また翼を広げると赤色の羽根が見えます。 大変よく馴れており、腕に乗ったり触ったりもできます。 顔に似合わず意外に大きな口をしていて、少し大きめのリンゴなども丸呑みにしてしまいます。 食べっぷりが豪快なのでよく観察してみて下さい。」 こちらは「冠羽」がピンと立っていますね。 この子はすごく毛並がいいですね~。 男前?美人? 目の上にある白いラインが太いですが、これは個体差のようです。 翼から尾羽にかけては「ギニア~」と同じく青いですね。 「オウカンエボシドリ 英名 Hartlaub's Turaco 学名 Tauraco hartlaubi カッコウ目エボシドリ科 原産 アフリカ 頭の羽根が王冠をかぶったように見える、森林地帯に棲むエボシドリです。 森林地帯に生息するエボシドリは全身が緑色をしているのが特徴です。 この種は冠羽や翼が紺色で、森林性のエボシドリの中では見分けがつきやすい鳥です。 ごはん販売コーナーで、お客様がごはんを買ってくれるのをじっと待っていることがあります。 とてもよく馴れていて、我先にと腕に飛び乗ってきます。」 左から「ギニア~」×2 + 「リビングストーン~」 + 「オウカン~」×2の順です。 理想は5種類各1羽が並んでくれることなんですけどね~(^^; 最大の特徴である「冠羽」はほとんどなく、「くちばし」もほかの種は細身なのに対しこちらは太くて丈夫そう。 殻につつまれた木の実などもバリバリとかじってしまいそうな雰囲気です。 「ハイイロエボシドリ 英名 Grey Plantain-eater Turaco 学名 Crinifer piscator カッコウ目エボシドリ科 原産 アフリカ 全身が灰色をしたエボシドリの仲間です。 エボシドリの特徴である、烏帽子状の冠羽が目立たず、 またそのくちばしの色からよく猛禽類と間違われてしまいます。 他のエボシドリと比べると臆病な性格をしていて、花鳥園で暮らす4羽のうち、 スイレンゾーンにいる3羽はなかなか人に寄ってこないのですが、 このゾーンの1羽が一番よく馴れており、手から大好物のリンゴを食べてくれます。 全国的に珍しい種類ですのでぜひふれあってみて下さいね。」 まったく「エボシドリ」っぽい雰囲気がありませんね(^^; 高い枝の上などではなく手が届く高さでこうなったということは、それだけ人に馴れているということなんですね。 なかなか貴重なシーンが撮れました(^^) すべて D700+VR70-200mmF2.8G+TC-14EⅡ 次回は、オオハシとトキの水辺のエリアです。
by sampo_katze
| 2014-10-17 21:05
| 花鳥園
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