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親潮 冷たいうみのゾーン
仙台うみの杜水族館に行こう!編・第3回


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「青白いイソギンチャクの3兄弟」


3つ目のエリアは「親潮 冷たいうみ」です。
舞台は「北三陸」の海。
ということは、「岩手県」「釜石」「宮古」より北でしょうか。
また「親潮」の名の由来は「魚を育てる親となる潮」とのこと。
それだけ豊富な栄養分を含んでいるということなんですね。

「03 親潮 冷たいうみ
 寒流によって栄養分が運ばれる北三陸の海。
 この栄養分を授かり、豊富な種類と個性豊かな生きものたちの世界が広がっています。
 運ばれてきた栄養でプランクトンが増え、それを食べる小さな生きもの。
 その小さな生きものを食べる色鮮やかなイソギンチャクの仲間。
 その豊かな北の海を旅するサケ。そのサケを生業(なりわい)とする人々。
 親潮が生きものと生きもの、生きものと人との関係を築き上げているのです。」
※説明板より引用、以下同じ


表紙の写真は、青白い触手を持った「イソギンチャク」です。
光の加減で白っぽく見えますが、おそらく「ミドリイソギンチャク」かと。
それにしても幻想的な雰囲気ですね~。


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最初のゾーンに主役として登場していた「マボヤ」
そこでは頭上に並んでいてちょっと距離がありましたが、ここでは間近で見ることができます。
その形態から「海のパイナップル」と呼ばれることも。
「三陸」を代表する味覚の1つですが、少々クセがあるので好みは分かれますね。


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赤っぽく細長い体をしているのは「サギフエ」です。
細長く伸びる「吻」(ふん)も特徴で、体長の約3分の1ほどになります。
似たような体形をしている「ヘコアユ」のように逆立ちして泳ぐそうですね。
でもわたしはそのような様子を見たことがありません(^^;
自然下だとそうなるのかな?


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「タコ」の仲間ではもっとも大きくなる「ミズダコ」
「大ダコ」はまさにこの種のためにある感じでしょうか。
何しろ体長が3mを超えるんですからね!

「ミズダコは大きいものは30kgを超え、体長3mを超える世界最大のタコです。
 タコは「海の忍者」とも呼ばれ、体色を変えたり、地形に合わせて形を自在に変えることができる他、
 高い知能があることも知られています。
 南三陸で水揚げされるタコは良質な餌を食べていることから旨味が凝縮されており、
 特に宮城県志津川(しづかわ)で漁獲されるミズダコは「志津川タコ」として高値で取引されます。」



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こちらは初見の「エゾイソアイナメ」
「ドンコ」という通称で知られています。
この写真ではわかりませんが、「タラ」のように下あごにヒゲが1本あります。
そのこととはあまり関係ないとは思いますが、「タラ目チゴダラ科チゴダラ属」の仲間です。
似たような名前に「アイナメ」「エゾアイナメ」がいますが、こちらは「カサゴ目アイナメ科」で別の仲間です。
ややこしいですね~(^^;


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水中にロープが張られた水槽。
漁港のイメージでしょうか。
中段を泳いでいるのは「エゾメバル」です。


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底の方でじっとしているのは「クロソイ」
「メバル」に雰囲気が似ていますが、目はそれほど大きくありません。
また「ソイ」の仲間には似たものが多く見分けるのがとても難しいんだそう。
ですが、この「クロソイ」は目の下にある「涙骨」(るいこつ)に3本のトゲがあるのが特徴。


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顔をアップにしてみました。
確かに目の右下に3つのトゲというか、のこぎりの歯のようなものが並んでますね。
でも、これがそうなのかな?(^^;


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なんともめずらしい白い「クロソイ」!
「アルビノ」(albino)と呼ばれる白化個体のようです。
ほかの種が黒っぽい色をしている中で、真っ白なこの個体は格好のターゲットとなりそう。
薄暗い底の海の方でも目立ちそうですからね。
なので、これだけ大きくなれたのはすごいことだと思います。

「珍しい!白いクロソイ
 このクロソイは岩手県釜石市にて採集された個体です。
 このクロソイは色素異常と思われ、非常に珍しいです。」



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「冷たいうみ」といえば定番の「オオカミウオ」
となりに先の「クロソイ」がいますが、大きく見えますね。


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光沢のある体を持つのは「シロザケ」
「シロザケ」は通称で、標準和名は単なる「サケ」です。
水族館ではほとんど見たことがないですね。
こちらにいるのは震災の年に放流され、戻ってきた子たちの子孫とのこと。

「展示しているシロザケは震災の年に放流され、2014年に帰ってきたシロザケの子どもたちです。
 広瀬名取川(ひろせなとりがわ)漁業組合の皆さんによって大切に育てられ、放流するものを分けていただきました。
 これからの成長にご期待ください!」



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同じ水槽にいるのは、お目目がくりくりっとしている「アブラツノザメ」
「サメ」の仲間は小さな目をしている種が多いですが、この種は別ですね。


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底でまったりしているのは「ナヌカザメ」
体を膨らませて外敵から身を守るという特技を持っています。
「フグ」みたいですね。


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同じく底にいるのは「ケガニ」
その名のとおり、体全体に毛とトゲが並んでいます。
体の大きさの割に歩脚は短く、鋏脚もさらに短いです。
食用とされるようになったのは昭和に入ってからで、意外と最近なんですね。


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最後は長い脚がトレードマークの「タカアシガニ」
世界最大の「節足動物」です。
鋏脚が長くなり、オスは特に長くなります。
広げると3mを超えるものもあるんだそう!


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正面から見るとこんな感じ。
かなりいかつい印象です。
鋏脚は短めで、お腹が丸みを帯びているところからメスのようです。


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、彩り 海藻のうみのゾーンです。
by sampo_katze | 2017-07-09 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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