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世界のうみ・アジアゾーン
仙台うみの杜水族館に行こう!編・最終回


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「"顔なじみ"が並ぶ水槽」


「世界のうみ」エリアの最後は「アジア」ゾーンです。
このゾーンは言うまでもなく、わたしたちが住む地域を含んでいますね。
それゆえにおなじみの種が多くいるところでもあります。

「ユーラシア大陸の東側の大部分を占めるアジア。
 日本のように四季がある国から、熱帯雨林や砂漠など、その広さゆえに様々な環境が存在しています。
 同じように、アジアの海も流氷の浮かぶ海から、熱帯魚が泳ぐさんご礁の海まで様々な環境があり、
 砂に潜り、海底から顔だけ出して餌を待つチンアナゴや、大洋を優雅に泳ぐウミガメなど、
 日本でもおなじみの生きものが数多く生活しています。」

※説明板より引用、以下同じ


表紙の写真は、「アジアゾーン」の中のとある水槽の全景です。
このゾーンに限ったことではありませんが、顔なじみというか見たことがある種がそろっていました。
ちょっとした安心感と同時に、どうやって今までとちがう様子が見られるか?という期待感が。
そのせいか、だいぶここで時間をかけて眺めてしまいました(^^;


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最初は「ニザダイ」です。
体高が高いのに口先に向かって細くなり、おちょぼ口になっています。
体色もグレーっぽいので「カワハギ」に見えなくもないですね。
地方によってはそのまま「カワハギ」、あるいは通称をつけた「~ハゲ」と呼ぶところもあるよう。
でも「ニザダイ」は「スズキ目ニザダイ科」、「カワハギ」は「フグ目カワハギ科」なのでまるっきり別系統なんですね(^^;


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「ニザダイ」の最大の特徴は尾びれの付け根にあります。
黒っぽい楕円状の斑点が3つほど並び、それに合わせるように白いトゲのようなものが見えます。
これは「骨質板」と呼ばれるもので、かなり鋭くとがっています。
ほかの「ニザダイ科」の仲間にも見られますね。
身を守るものなのかもしれませんが、よくわかりません(^^;


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「ナマズ」の仲間の「ゴンズイ」です。
茶色の体に白っぽいラインが入っているなかなかかわいらしい外観の持ち主。
群れをなして泳ぐ様子は「ゴンズイ玉」と呼ばれますが、こうして単独で泳ぐところは初めてかも。
お腹が膨らんでいるように見えるので、もしかすると卵を持っているのかな?
産卵期は5月~8月らしいので、ちょっと早いかもしれませんが(注:この日は4月15日)。


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オレンジ色の体が目を引く「イラ」
前頭部がせり出した独特のシルエットをしています。
胸びれの付け根から斜め上に走る黒いラインや鱗にちらりと入る青の差し色がいいアクセントになってます。
漢字で書くと「苛魚」で、「いらだつ魚」という意味になります。
でも見ている分にはそんな性質にも見えないんですよね。
なんでそんな名前になっちゃったんだろう(^^;


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斜めに入った縞模様が特徴の「タカノハダイ」
口の周りは赤く、紅を引いたようになっています。
また各ひれは黄色みを帯びていて、特に尾びれに入った水玉模様がかわいいですね。
なにやら威嚇をしていたようで口を大きく開け、第1背びれも大きく広げています。
この種に限ったことではないんですが、こういう様子はなかなか見られないんですよね~。


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細かい砂が敷き詰められている別の水槽をのぞいてみましょう。
底の方をはっているのは「コウワンテグリ」かな?
一見すると「ハゼ」の仲間のようですが、「スズキ目ネズッポ科」の仲間で別族です。
かわいいんですが、ここでは後ろに見える「あれ」が目立ってしまっているので影が薄いですね(^^;


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そしてこの水槽の主役、ニョロニョロ動く「チンアナゴ」です。
白地の体に小さな黒点が入り、頭の近いところに大きな黒点が2つが入っています。
体の大部分は砂の中に隠れていてなかなか全体を見ることはできません。
ごくまれに水中を泳ぐ姿が見られるようですが、わたしも1度しか見たことがないです。
そのときは「こんなに長いのか!」ってビックリしましたよ(笑)

ちなみに「チン」とは日本原産の「犬」の1種で、顔つきが似ていることからその名がついたとのこと。
漢字では「狆」(けものへんに中)と書きますが、これは「和製英語」ならぬ「和製漢字」なんだとか。


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もう1種のニョロニョロの「ニシキアナゴ」です。
「水族館」では「チンアナゴ」と一緒にいることが多いですね。
「チンアナゴ」が白黒のモノトーンに対し、こちらは黄色と白のしま模様をまとっていてなかなかきれいです。


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奇妙な動きをするといえばこちらの「ヘコアユ」も忘れてはいけません。
ただでさえ細長く、しかも口先が長く伸びているという奇妙体型の持ち主。
それがこうして口先を下にして、ふわふわと漂うように泳ぐのですから。
体の真ん中を通る黒っぽいラインと相まって、「海藻」や小さい個体は「ウニ」の仲間の「ガンガゼ」のトゲの間に入り
その身を隠したりするそうです。
うまくできているものですね。


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水中の名スナイパーの「テッポウウオ」
口から水を噴出し、葉の上などにいる昆虫などのエサを撃ち落としたりします。
やや上向きについた目と口はそれに適した作りなんですね。



最後は「クラゲのいやし」のゾーンです。

「夜空に浮かぶ月のように、海にたゆたうクラゲ。漢字では「海月」と書きます。
 仙台藩初代藩主伊達政宗公も大の月好きで知られ、兜の前立ては弦月(げんつき)、和歌や漢詩でも満月を詠んでいます。
 その月には昔から生命のリズムを司るような不思議な力があると言われますが、クラゲにも私たちを癒す、不思議な力があるように思えます。
 そのゆったりとした動きだけでなく、クラゲを見て、心が月を感じているのかもしれません。」



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ここには4種類いるんですが、今回はこの「カミクラゲ」に注目。
触手が細くきれいになびく様子が「髪の毛」のように見えることからその名がついたんだそう。


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触手が短いのもいます。
さしずめ「ショートカット」といった感じかな?
と、見学はここまでで終わりです。


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行きは最寄りの「仙石線中野栄駅」から歩きましたが、帰りは無料の「シャトルバス」を利用しました。
30分おきに運行されますが12時台はなく、16時ちょうどが最終便になっています。
閉館時間より早く運行が終了するので要注意。
歩いても15分ほどなので、それほど遠くはありませんけどね。


すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回から新シリーズ、新望遠レンズで東武動物公園編です。

by sampo_katze | 2017-08-20 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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