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サバンナの監視人と地上最速のスプリンター
新望遠レンズで動物園訪問!@よこはま動物園ズーラシア編・第3回


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「こう見えてサバンナのギャングとも呼ばれる」


今回も「アフリカのサバンナ」エリアの「草原ゾーン」の続きです。
しかもこのシリーズは次で終わりなんですけどね(^^;
何しろ今回の訪問ではテンションがあまり上がらなかったので。

「ライオン」のエリアから下っていくと、次は「ミーアキャット」がいます。
これはお気に入りの動物の1種。
尻尾で体を支えつつ後ろ足で立ったりして周囲を警戒したり、日向ぼっこをしたり姿がかわいいんですよね。
でも、その愛らしい姿からは想像もできない獰猛な一面も持っています。
「サソリ」の毒にも耐性があり、「ヘビ」なども食べてしまうんだそう。
何しろ「サバンナのギャング」という別名を持っているんですから。

「ミーアキャット  英名 Meerkat
 学名:Suricata suricatta
 分類:食肉目マングース科
 分布:アフリカ南部
 生態:天敵を発見しやすい見通しのよい場所で昼間活動する。地下にトンネルや巣を作り、10頭程度の群で生活し、
    多い時は30頭を超えることもある。約5キロ平方メートルの縄張りの中には、5つ前後の巣が含まれ、
    それぞれの巣を数日ずつ使用する。危険から逃れるため、巣を含め1,000箇所にも及ぶ避難所をもつ。
 食べ物:昆虫、小鳥、トカゲ」
※説明板より引用、以下同じ


表紙の写真は、地面に寝そべっている「ミーアキャット」です。
最初はちょこちょこと歩きまわっていましたが、しばらくするとご覧の通り。
この日は少し暑かったので、日陰の冷たいコンクリートの上が気持ちいいんでしょうね。
でも、上から襲ってくるかもしれない外敵への警戒は怠りません。


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なかなか見られない表情をとらえたのがこちら。
自前でできないので、説明板にあった写真です(^^;
吠えているわけではなくあくびをしているところでしょうか。
そしてその大きく開けた口の中に見えるのは、鋭くとがった歯!
獰猛な肉食動物を彷彿とさせますね。

「かわいいだけじゃない!!
 小さな体とちょこちょこ動きまわる姿がかわいいミーアキャット。よーく見てみると、とがったものが2つ。
 1つめはツメ。特に前足のツメは後足の2倍くらいの長さがあり、地面に巣穴を掘ったり、エサとなる虫やトカゲを捕まえるのに
 役立ちます。少し曲がっているのは地面から虫をかき出しやすくするためです。
 2つ目は歯。雑食性でなんでも食べることが出来るミーアキャットですが、基本的には昆虫やクモ・サソリ、トカゲなどを食べます。
 そのため、肉食動物と同じようなとがった歯が生えています。ミーアキャットが近くに来た時には、じっくり観察して、
 新たな魅力を探してください★」



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木の上にちょこんと座っています。
だらんと伸びた尻尾はなかなか見られないな~。
こういう姿はやっぱりかわいいですね。


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表紙の写真は左の方にあるエリアで、そちらは地面がコンクリートにおおわれていました。
ですがこちらの右側のエリアは砂地になっている部分が多く、彼らが住んでいる環境に近くなっているよう。
この子は前足を使って砂を掘っていました。
中に隠れている虫か何かを探しているような感じかな?


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この子も砂を掘っていましたが、掘った後に体をそこにうずめるようにしていました。
砂の表面は熱いので、掘ることで温度を下げていたのかも?
地面にぺたーっとして寝ているところはよく見ますが、その前に穴を掘っているのはこれが初めてでしたね。


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4頭が日陰に集まって、こちらの方を向いています。
特に手前の子は体が伸びきっていて、ずいぶんリラックスしている感じですね。

彼らは群れをつくり、地中に巣穴を掘って生活しています。
説明にあるように役割分担もしますし、子どもたちに獲物を獲るための教育も行うんだそう。
それも習得度に応じて、段階的に進めていくとのこと。
ちょっと意外でしたね。

「助け合ってくらす
 社会的な母系制(ぼけいせい)の群をつくり、見張り役やベビーシッターなどの役割を分担して生活している。
 上位のペアのみで繁殖するが、子育てのときには、母親以外にもミルクの出るメス個体が子どもに授乳し、
 父親や兄が子守りを手伝うこともある。
 複数の声を使い分けコミュニケーションをとりながら縄張りを守り、群を維持する。
 厳しい環境で生き残るために、助け合って生活するようになったと考えられている。」



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続いては、地上最速の動物である「チーター」です。
その速さは時速100kmを超えることもあるほど。
しかも加速力もずば抜けていて、5秒ほどで最高速に達することができるんだそう。
でもさすがにその最高速を維持できる時間は20秒ほどと短いですが。

彼らは「キリン」「グラントシマウマ」たちと一緒に暮らしているんですが、そのエリアはとても広大。
でもお気に入りの場所があるので、そこに行くとこのようにガラスのすぐ向こうにいることもあるよう。
小さい頭と細身の体はいかにもスプリンターといった感じです。

「チーター  英名 Cheetah
 学名:Acinonyx jubatus
 分類:食肉目ネコ科
 分布:アフリカ北部、東部、南部
 生態:主に単独生活者であるが、数頭の群を作ることもある。群は、母親から独立した子どもたち、
    なわばり形成するオスたち、繁殖のために集合した雌雄などで構成される。
    天敵となるライオンやハイエナを避けて日中に行動する。
 食べ物:ガゼル、インパラなどの中~小型草食動物」



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「チーター」が地上最速のスピードを出すことができる秘密。
体の構造が根本的にちがうんですね。
また長いしっぽも、トップスピードでの方向転換に役立つんですね。

「地上最速の哺乳類
 短距離走者のチーターは、世界最速のスピードと優れた加速力で獲物を捕らえる。
 速く走るために特化した長い四肢(しし)、柔軟に屈曲する長い脊柱(せきちゅう)が、走行時の歩幅を広くしている。
 爪は他のネコ科のように指の中に収納せず出たままで、走行時にスパイクの役割を果たしている。
 最高速度を維持できる距離は200~300mと限られているが、そのスピードは時速100kmを超える。」



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ガラスの向こうからお客さんの方に視線を向けてきます。
まるでこちらが見えているかのようです。
でも明るさのちがいやガラスの反射などのため、向こうからは見えづらくなっているそう。
もしかすると、ガラスに映った自分の姿を見ているかもしれませんね。

「なぜあなたはそこにいるのか
 ズーラシアのチーター、特にジルコ(オス・2012年6月29日生)はガラスの前で休んでいることが多いです。
 夏は日陰になり、冬はヒーターがあるのでお気に入りの場所になっています。
 ただこちらを全く気にしていないように見えませんか?その理由として考えられるのは、ガラスの反射です。
 チーター側は明るく鑑賞側は暗いので、チーターからは来園者が見づらくなっています。
 加えて、チーターの目には光の吸収を増すためにタペタム(tapetum)というものがあるので、
 より反射して鏡のように見えているのかもしれません。
 私たちに見えている世界が全てではないことを意識すると、動物たちの行動が少しは分かるように思います。」



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こんどは後ろから。
体全体の模様は黄色時に黒い斑点が散りばめられていますが、耳は全体が黒いです。
「ホワイトタイガー」などでは、白いワンポイントが入っていたりするんですけどね。
またこの子は右耳の先端が少し欠けています。


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お腹をこちらに向けて横になっていたので、肉球も前後ろともバッチリ見られました。
またこの写真では少しわかりづらいですが、爪も出たままになっています。
「ネコ科」の動物はほとんどが爪を出し入れできるんですが、「チーター」は例外的なんですね。


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テレ端280mm+最短撮影距離で横顔をアップに。
目元から伸びる黒いラインは特徴の1つです。


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見学エリアの壁にあった「チーター」の絵。
これは「タンザニア」の画家「ティンガティンガ」の作品、かな?
デフォルメされた「チーター」と鮮やかな色彩が目を引きます。

「ティンガティンガとは??
 ティンガティンガとは、タンザニアに暮らすエドワード・サイディ・ティンガティンガ(1932-1972年)がメゾナイトと呼ばれる
 安い建築材料に黒・白・赤・黄・青・緑の6色のエナメルペンキを用いて、サバンナの動物や植物をカラフルに描いたものが
 始まりである。
 太い筆で背景色を塗り、乾かし、完全に乾いてから細い筆で輪郭を描き、面に彩色を施し、また乾かす。
 その繰り返しで、乾燥に4~5時間、時には半日を費やすため作業は翌日まで持ち越される。次にティンガティンガ独特の
 無数の穴や丸い点、そして目を描く。最後に動物全体の輪郭線を描き、好みに合わせて花や草を描き添え、サインをする。
 独特の絵画はたちまち評判を呼び、タンザニアを訪れる外国人観光客が買い求めるようになりヨーロッパへ広まっていった。
 画家として成功してわずか4年のある日、警官に誤射され不慮の死を遂げる。
 しかし、今日までティンガティンガの死後も彼の家族や親戚、その弟子たちを中心に描き継がれている。」



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さらに先に進むと、また広々としたエリアに出ます。
背景に送電線の鉄塔が写ってますが、これがなかったら「アフリカ」そのものに見える??


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このエリアにいるのは「ヒガシクロサイ」です。
「アフリカ」に生息する2種類の「サイ」のうちの1種。
口先は幅が狭く、ややとがり気味になっています。

もう1種は「シロサイ」ですが、この名前の由来は勘違いによるものなんだそう。
「シロサイ」は「クロサイ」とは逆に、口が幅広いところが特徴の1つ。
で、その名前を訳すときに「wide」となるところを「white」になってしまったことから「シロサイ」と呼ばれるように。
そしてこの種は逆の特徴を持つことから「クロサイ」となってしまったとのこと。
こういうことって結構あるんでしょうね。

「ヒガシクロサイ  英名 Eastern Black Rhinoceros
 学名:Diceros bicornis michaeli
 分類:奇蹄目サイ科
 分布:アフリカ中南部
 生態:主に単独でなわばりを形成して生活する。メスの子どもはすぐには親離れせず、母親と共に数年間生活する。
    木の葉を主食とし、200種類以上の植物を採食する。先の尖った上唇を上手に使って木の葉をちぎり取って食べる。
    棘のある植物も平気で食べる。
 食べ物:木の葉、草」


「密猟の果てに
 アジア、アフリカに生息する5種類のサイは、角を装飾品や漢方薬として利用するために乱獲され、1960年からの35年間で
 全生息数の98%が消滅した。積極的な保全活動や法整備の結果、南アフリカやナミビア、ケニアでは個体数が増加した。
 ボツワナやマラウイ、スワジランドやザンビアに再導入され、個体数の回復が図られている。
 サイの角は解毒や解熱の薬として珍重されることもあるが、ヒトの髪と同じケラチンが主成分であるため、
 薬効はないと考えられている。」



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正面顔のアップ。
確かに先の説明にあるように、上唇はとがり気味ですね。
またツノは太く短め。
ただ、この子はツノを削ってしまうクセがあったことも原因のよう。
これでもだいぶ伸びたようですけどね。

「安心して下さい、伸びていますよ(^0^)
 サイのツノは私たち人間の髪や爪と同じ「ケラチン」というタンパク質で出来ていて、伸びます。
 当園のニル(オス・20歳)は自分のツノを壁や柵で削ってしまう困ったクセの持ち主で、名古屋市東山動植物園から入園した時、
 すでに前角はかなり短くすり減っていました。「このままではサイっぽく無い!何とかならないか?!」ということで
 寝室の柵の角を丸太でカバーしたところ・・・10か月くらいで変化が!一説には年に数センチというゆっくりしたスピードで
 伸びるそうですから、りっぱなツノになる日をみんなで楽しみに見守りましょう。」



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最後は再び「ティンガティンガ」風の作品。
「クロサイ」のいるエリアとは通路をはさんだ向かい側にある小屋の中にあります。

「サバンナ」に生息する様々な動物たちが描かれていました。
背景に描かれている山は「アフリカ」最高峰の「キリマンジャロ」かな?



3、8、14枚目 V2+1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6
ほかはすべて D700+70-200mmF2.8E FL VR+TC-14EⅢ


次回は最終回、アフリカンバードハウスといくつかの動物です。
by sampo_katze | 2017-12-08 22:00 | 動物園 | Comments(0)


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