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暖流の旅・サンゴ礁の海の水槽
新幹線で水族館に行こう!@マリンピア日本海編・第7回


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「横じまの魚たちが舞い踊る」


「暖流の旅」ゾーンの続きです。
このゾーンには大小さまざまな水槽があり、「対馬海流」のはじまりである「東シナ海」付近の海域から
北上するような流れで進んでいきます。
今回はその中でもっとも大きい「サンゴ礁の海」の水槽の様子を見ていくことにします。
テーマ的には前回とかぶっていますが、魚たちは異なりますので(^^;


表紙の写真は、その「サンゴ礁の海」の水槽の全景です。
これまでより水槽内が明るいので撮影はしやすいですね。
でも種によっては動きが結構速いので気は抜けません。
また全体的に横じま模様の魚が多いように見えます。
とある1種が圧倒的に多いことも要因でしょうが・・・・・。


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この水槽の最大勢力?がこの「ムレハタタテダイ」です。
体高が高くて背びれは長く伸び、吻はやや突き出ています。
体色は白をベースに黒の横じまが目の上に1本と体に太い2本が入り、第2背びれと尾びれは黄色です。
「スズキ目チョウチョウウオ科ハタタテダイ属」の仲間で、同じ仲間の「ハタタテダイ」とそっくり。
この2種の見分けは本当に難しく、ネームプレートに頼ることがほとんどです(^^;
見た目では尻びれの最先端まで黒いラインが入るのが「ムレ~」というのがもっともわかりやすそう。
でも後で写真を見ても「?」となることが多いんですよね。
まぁここのように大きな群れを作っているのは「ムレ~」と考えるのがいいかもしれません。


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「チョウチョウウオ科チョウチョウウオ属」「チョウチョウウオ」
分類の名称と区別するために「ナミチョウ」(並ちょう)と呼ばれることもあるよう。
「アゲハチョウ」のことを「ナミアゲハ」と呼ぶのと同じですね。
体高が高くて背びれと尻びれの後方が長く伸び、吻は突き出ているので五角形のような独特のシルエット。
体色は黄色をベースにして褐色の縦じまが入っています。
胸びれから前は白で、目を通る太いの黒いラインがアクセント。
口先や背びれと尻びれの端にも黒い縁取りがあります。
そういえばこの種は見た記憶がないので、もしかして初見かも?


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「チョウチョウウオ属」の仲間でよく見かけるのがこの「トゲチョウチョウウオ」
目の下に大きな黒いラインが伸びていて、「ジャイアントパンダ」のよう?
方向を変えて斜めに伸びる体のラインと背びれにあるやや大きな黒い斑点、そして斑点の上から伸びるトゲが特徴。
このトゲは意外と固いそうで、先端にさわると刺さって痛そうです。
根元にある黒の斑点はトゲに対する警戒色になっているんでしょうか。


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こちらもよく見かける「アケボノチョウチョウウオ」
目を通る黒のラインは上下まで伸び、体に入る斜めラインは上後方に伸びています。
体の周囲は各ひれを含めて黄色く縁取られています。
「アケボノ」の名は、この縁取りが夜明けを連想させるから・・・・・か、どうかは定かではありません(^^;


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背中の黒斑が大きく目立つ「セグロチョウチョウウオ」
その斑紋のためか、体側面のしま模様はうっすらとしていてあまり目立ちません。
目を通る黒のラインもやや短めですね。
「トゲチョウチョウウオ」のように背びれの後ろが伸びていますが、これはトゲではなく糸状。
その下の背びれや尾びれの付け根はオレンジ色で、背びれの後ろのは特に目立ちます。


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体に「富士山」のような模様が入る「カスミチョウチョウウオ」
「チョウチョウウオ科カスミチョウチョウウオ属」の仲間です。
目のまわりがほんのりと黒っぽくなっていますが、これは飼育環境下でのこと。
自然ではもっと黒っぽくなっていて、かなり目立つようです。
どこかで妙に目のまわりが黒っぽくなっているのを見たことがあって不思議だったんですが、そういうことだったんですね。


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「チョウチョウウオ」のようなシルエットを持つ「ゴマハギ」
体高が高く吻は突き出し気味、体色も黄色っぽいので「チョウチョウウオ」の仲間のよう。
ですが「ニザダイ科ヒレナガハギ属」の仲間です。
体色はややくすんだ黄色をしていて、近縁種の「キイロハギ」と見分けがつきます。
ただし「ゴマハギ」にも黄色いタイプがいるようで、そうなるとお手上げですね(^^;
尾びれの付け根を見ると白いラインが入っていて、ここにはトゲがあります。
これは「ニザダイ科」の仲間の特徴です。


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「ゴマハギ」と同じ仲間で、その代表種の「ヒレナガハギ」
先の「ゴマハギ」とは一転し、斜めに入った白黒っぽい地味な装いです。
背びれや尻びれは普段はたたまれていますが、広げるとどちらも体高と同じくらいになります。


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「ニザダイ科テングハギ属」の仲間の「ミヤコテングハギ」
全体的に暗色がベースですが目の上や尻びれは黄色、背びれの縁は白が入ります。
また尾びれの上と下が長く伸びます。
写真ではわかりづらいですが、尾びれ付け根のオレンジ色の部分にはトゲが2本あります。
属名となっている「テングハギ」は吻の上に突起がありますが、この種はありません。


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同じく「テングハギ属」の仲間の「サザナミトサカハギ」
こちらも吻の上の突起はありませんが、全体的に盛り上がっています。
尾びれの付け根のトゲは2本で、上下端が伸びますがあまり長くはありません。
体の側面には小さな青い斑点が多数入っているのが特徴的。
体色はオスが青みを帯びるのに対し、メスは赤みを帯びるとのことなのでメスかな?


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こちらは「テングハギモドキ」
先の「テングハギ属」の仲間と比べると、特徴がありません(^^;


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こちらは「ニザダイ科クロハギ属」の仲間の「ニセカンランハギ」
全体が黄色く見えますが、青の不規則な模様がうっすらと入っています。
尾びれは逆に薄い青地に黄色の斑点が入っていて、付け根のトゲのまわりは白。

ちなみに「ニセ~」とつくだけに真の「カンランハギ」というのがいるのか?というといました(^^;
付け根のトゲのまわりではなく、少し後ろに白のラインが1本入るのが見分けのポイントのようです。


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「チョウチョウウオ」のような色柄を持つ「ヒメアイゴ」
「アイゴ科」の仲間で、目とエラの後方を斜めに通る2本の褐色のラインがポイント。
背中の前方には小さな青い斑点が入ります。
背びれや腹びれ、尻びれには毒を持つトゲがあるそう。


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この水槽でもっとも派手な装いをしているのが「モンガラカワハギ」
「フグ目モンガラカワハギ科」の仲間です。
口のまわりが黄色く、背中は黒地に黄色の紋柄(というよりヒョウ柄?)をまとっています。
そしてお腹側は白の大きな水玉模様と、見た目のインパクトがかなり強いですね。
余談ですが、この仲間は基本的に気が荒いんだそう。
派手な装いはそのことをアピールするためでもあったりして?


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派手な装いといえばこちらの「ヤマブキベラ」も負けてはいません。
「ベラ科ニシキベラ属」の仲間で、横長のシルエットを持ちます。
胸びれより前は黄色に青緑のラインが複数入り、胸びれから後ろは青緑をメインにやや黄色みがかった色合いになっています。
オスとメスで色が大きく異なっていて、オスは青緑が強くメスは名の通り全体が「山吹色」になります。
この子はどちらともつかない色合いですが、「雌性先熟」という「性転換」を行うのでその過渡期なのかもしれません。


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水面近くを小さな群れをなして周回していたのは「ササムロ」
結構な速さで泳ぐので撮るのに苦労しました(^^;
「タカサゴ科」の仲間で、サイズはずいぶん小さい(約30cm)ですが「ブリ」のような体型の持ち主。
背中側が青く、黄色のラインが入るところもちょっと似てるかな?
尾びれは上下に長く伸び、それぞれの真ん中に黒いラインが入ります。


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最後は大柄な「サザナミヤッコ」
「キンチャクダイ科サザナミヤッコ属」の仲間で、体長は40cmほどになりますが体高があるのでより大きく見えますね。
前半分は黄色で後ろ半分は青、全体に入る小さな斑点はその逆になっています。
幼魚は成魚とはまったく色や模様が異なっていて、青地に白いラインが尾びれの付け根から波紋のように広がります。
ただ幼魚期の外観はほかの「キンチャクダイ科」でも同じような模様を持つため、見分けは結構難しいようです。



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次回は、"対馬海峡を越えて"のエリアです。
by sampo_katze | 2018-01-30 21:30 | 水族館 | Comments(0)


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