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飼育下のノドグロも見られる新潟沿岸+日本海固有水のエリア
新幹線で水族館に行こう!@マリンピア日本海編・第9回


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「高級魚が織りなすレッドカーペット」


「暖流の旅」ゾーンが続きます。
「対馬海流」「日本海」を北上し、ここ「新潟沿岸」へとやってきました。
「日本海」側は沿岸を「暖流」が流れているおかげで、大陸側と比べると平均気温が高いんだそう。
それでも十分寒いですが・・・・・(^^;
また「日本海」側が「豪雪地帯」になっているのも、この「暖流」の影響によるもの。
北西から「季節風」が吹いて「日本海」を通るときに「暖流」から水蒸気をたくわえます。
それが山脈がぶつかることで雲が発達し、さらに上空に強い寒気が入ることで「雪」が降ります。
「暖流」と「雪」は意外と関連性があったんですね。
さて話がそれましたが、「新潟沿岸」の水槽を見ていきます。


表紙の写真は、「新潟沿岸 水深100~200m」の水槽の様子です。
非常にたくさんの赤い魚たちが底の方でかたまっていてなかなか壮観な眺めです。
まるで「レッドカーペット」のようといったら言い過ぎでしょうか。


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この水槽の主役「レッドカーペット」を成していた「アカムツ」です。
本来は主に「日本海」側での呼び名だった「ノドグロ」の方が通りがいいでしょうか。
「白身のトロ」と呼ばれるほどの美味ですが、そうそう入手できない超高級魚の1つ。
でもこの水槽ではびっくりするくらいたくさんいます。
これはここ「マリンピア日本海」が取り組んできた「水産総合研究センター日本海区水産研究所」
「富山県農林水産総合技術センター水産研究所」との共同研究で仔魚の育成に成功したため。
展示は2014年9月から始まっていることから、その後の経過も順調とみてよさそうです。
今後が楽しみですね(^^)

「アカムツは、口内が黒いことからノドグロと呼ばれています。
 水深100m以深に生息しているため減圧症の影響を受けやすく、飼育の難しい魚です。
 マリンピア日本海では、アカムツ展示の試みとして、仔魚の育成に取り組んでいます。
 2013年には、アカムツの稚魚期までの育成に世界で初めて成功し、2014年9月、ついに飼育下では前例のない
 100個体におよぶ幼魚の展示が実現、今後のアカムツ生態解明への道筋をつけるに至っています。」

※説明板より引用、以下同じ


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水槽の中央よりも外周寄りに多くいたのでアップにすることができました。
100mほどの深い海に生息していることもあって目が結構大きいですね。
開いた口の中もチラッと見え、「ノドグロ」の名前の由来もわかります。


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この水槽は「アカムツ」だけではなくほかの魚も少ないながらいます。
こちらは「ハタ科イズハナダイ属」の仲間の「アズマハナダイ」
「アカムツ」と比べ体色は黄色がかっていて、体の真ん中には赤みが強い太めのラインが1本入ります。
目はやや小さく吻はとがり気味で、額部分はあまり盛り上がらず直線的。
とまぁかなりちがいはありますが、大きさや色が同系統なので注意して見ないと見逃しそうです。


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こちらも同じようにまぎれていた「ヒメ」
上に「アカムツ」が来たからか、背びれを目一杯立てています。
ほかの種も含め、意外とこのような様子はなかなか見られません。

細長い体や底の方にたたずむ様子からこれまでいろいろ見てきた種の仲間かと思いきや。
「ヒメ目ヒメ科」という聞き慣れない仲間でした。
しかも「目」(もく)というかなり上位の分類にそのまま名づけられている代表種?なんですね。
ただ、あまり詳しいことはよくわかりませんでした。


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中段より上の方でゆったりと泳いでいるのは「チカメキントキ」です。
「キントキダイ科」の仲間で、名前や見た目が似ている「キンメダイ」=「キンメダイ科」とは別系統の仲間です。
赤みを帯びた体と大きな目、上向きになった口が特徴的。
ここではたたまれてますが、腹びれがかなり長くて鰭膜が黒いのが近縁種との見分けポイントとのこと。
また「チカメ」の由来はよくわかりません。



続いて「日本海 水深300m以深」の水槽です。
この海域には「日本海固有水」と呼ばれる、この地域独特の水域があるようです。

「日本海固有水
 日本海の約300m以深には「日本海固有水」という水温0~1℃の冷たい海水の塊があります。
 これは、日本海北部の大陸に近い海域で、冬期に冷たい空気で冷却された海面の海水が沈み込んで形成されると考えられています。
 海水に含まれる酸素の量が北太平洋の深海に比べて明らかに高いのが特徴です。
 表層を流れる対馬海流と混ざり合うことが無いため、日本海固有水は日本海のみで独立して存在する「海水の塊」であると考えられています。」



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こちらも全身が赤い「ベニズワイガニ」
ゆでてもいないのにこのように体が赤いためにその名がつきました。
もちろん「ズワイガニ」の近縁種です。
ただその生息域は異なっていて、「ベニ~」の方がより深い水域に生息しています。

「ズワイガニとベニズワイガニ(生息場所)
 日本海での生息深度は、ズワイガニ200~500m、ベニズワイガニ500~2,000mで、水深による「すみわけ」が見られます。」



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「ズワイガニ」と「ベニズワイガニ」の見分けポイント。
真横から見ると、このように甲羅の縁にある線の数が異なります。
また水深500m付近では生息域が重なっているため、交雑個体も見られるとのこと。
交雑個体ではこの線が2本できますが、その幅は狭いそうです。


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そのすぐとなりにいたのが「イサゴビクニン」
「クサウオ科クサウオ属」というこれまた聞き慣れない分類の仲間です。
白っぽい体に小さな白い斑点が全体に入っていますが、色や模様は個体差が大きいそう。
腹びれが変化してできた吸盤が体の下にあり、それを使って岩などに張りつくとのこと。
体が大きいので「ダンゴウオ」の仲間のようにガラスに張りつくことはないかな?
もしあればぜひ見てみたいですね!


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こちらは黒い「イサゴビクニン」。
鼻孔が飛び出しているのがわかります。


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おなじみの「マダラ」
全長1mを超えるものもいる「タラ科」の最大種です。
あごの下にひげが1本、背びれは3基、尻びれは2基あります。
体の側面にはまだら模様が入っていますが、これが名前の由来かというとほかにも同じような模様を持つ種はいますからね。

「タラ」にちなんだ言葉に「たらふく」というのがあります。
漢字では「鱈腹」と書くので「タラ」の腹を指していうようですが、実はちがうんだそう。
「足りる」「十分である」を意味する「たらふ」(足らふ)という動詞に副詞語尾の「く」がついてできたんだとか。
なんだかしっくりきませんけど(^^;


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「マダラ」より一回り小さい「スケトウダラ」
「スケソウダラ」と呼ばれることもあります。
体の側面にまだら模様がありますが、つながって2本の縦じまのようになっているところが特徴。
ちなみに「タラコ」は「マダラ」ではなく「スケトウダラ」の「卵巣」のことです。


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愛嬌ある顔をこちらに向けているのは「ガンコ」です。
「ウラナイカジカ科」という初耳の仲間で、大きな口とその周りにあるたくさんのヒゲのような細い皮弁が特徴。
頭の上にも白く見える小さな突起がいくつかあります。


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最後は「水深100~200m」の水槽の別枠にいる「オオクチイシナギ」
「イシナギ科イシナギ属」を構成する1種で、もう1種は「コクチイシナギ」です。
体長は最大で2mを超えるものもいるそう。
ここにいるのは褐色の体に白の不明瞭な縦じまが入っています。
比較的よく見られる種ですが、このような模様を持っているのは初めて見ました。
おそらく幼魚~若魚のころは縦じまを持つんでしょうね。



すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は最終回、エキゾチックフィッシュのエリアです。
by sampo_katze | 2018-02-03 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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