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波の水槽と海岸の生物コーナー
新幹線で水族館に行こう!@魚津水族館編・第4回


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「富山湾の浅瀬を再現」


入館してまずは「富山の河川コーナー」で、渓流にいる魚たちを見学。
続いて中流~下流域の「田んぼの生物多様性コーナー」と下ってきました。
ここでは魚のほか、「カエル」「カメ」も見ることができました。
そして次はいよいよ海へと出ます。
「富山」の河川は平均勾配がかなりキツい急流ですが、館内は少しゆったりとした流れですね。


表紙の写真は、「波の水槽」の全景です。
底が砂地で、浅く水が張られた水槽になっています。
その名の通りに浜に打ち寄せるような波が再現されていて、魚たちもそれに合わせて左右に動きます。
おかげでタイミングが悪いと写真がブレてしまうんですけどね(^^;
背景は「立山連峰」のようなので、「富山湾」の浅瀬を再現しているようです。










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「波の水槽」の少し手前の壁に大きなパネルが掲げられています。
タイトルは「森・川・海の繋がり」
豊かな森が川や海へと繋がり、豊富な生きものたちを育んでいる様子が描かれています。
原画は「鉛筆画」で、1人のスタッフの手によって描かれたものなんだそう。
細部までしっかり描き込まれているんですよ!

「森・川・海の魚 つながり知って   魚津水族館に解説パネル
  魚津水族館(魚津市三ヶ)は12日、同市を主会場に第68回全国植樹祭が28日に開かれるのを記念し、
 豊かな森と川や海の魚との関係を解説するパネルを館内に設置した。図解部分の原画は全て飼育員が手描きし、
 細部にまでこだわったブリやホタルイカなどの生物は生き生きとしている。8月末まで。
  パネルは縦90センチ、幅2メートル40センチあり、山で枯れ葉などを微生物が分解して養分を作るところから始まる
 食物連鎖を、北アルプスの渓流から富山湾までを舞台に紹介。森の恵みが川を通じて海に運ばれ、生き物を育んでいることを
 分かりやすく解説している。
  シラエビ(シロエビ)やベニズワイガニ、イワナといった16種の生物から、富山の地形、渓流まで計18枚の原画は、
 幼い頃から絵を描くのが好きだった渡辺隆司飼育員(25)が担当した。
  大型連休中に日常業務をこなしながら取り組み、「鉛筆と24色の色鉛筆を使い、約1週間、計31時間かかった」という力作。
 「原画はA3判などの紙だったが、拡大されることを考えて描いた。パネルを見ると達成感がある」と笑顔で話す。
  展示を担当する不破光大学芸員(38)は「豊かな森は豊かな海につながることを感じてもらいたい。
 描かれている生物の中には実際に展示している魚もいるので、そちらも見てほしい」と話した。

 2017年5月13日 北日本新聞より」

※説明板より引用、以下同じ


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「波の水槽」に戻って、まずは群れをなして泳ぐ「マアジ」です。
単に「アジ」と呼ばれることが多いですね。
とてもいい味がするから「アジ」とつけられたとされていますね。

大きさは50cmになるものもいるそうですが、見られるのは30cmくらいまででしょうか。
体は紡錘形で、体の側面には俗に「ぜいご」などと呼ばれる「稜鱗」(りょうりん)が入ります。
えらぶたの端に黒い斑点が1つ入っているのも特徴。
体色は黄色っぽく、見方によっては金色にも見えますね。
これは回遊せずに浅海の岩礁域などに定着しているもので見られるんだそう。
反対に、外海を回遊するタイプは黒っぽくなるとのこと。


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砂地の上にいたのは「マハゼ」
全長は15cmほどで、大きなものは25cmにもなるんだとか。
体形は細長く、頭から尾びれにかけてゆるやかに細くなっていて意外とスタイリッシュ。


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同じく砂地の上には「ネズミゴチ」がいました。
「マハゼ」と比べると体は平べったく、その分目が上に飛び出したようになっています。
また吻はややとがり気味で下に向いていますね。
そのため、ちょっとユーモラスな感じがします。


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ここからは「海岸の生物コーナー」にある小さな水槽の生きものたちをご紹介。
まずは「ヒトデの仲間」水槽にいる「イトマキヒトデ」です。
シルエットは星形で、表は青地にオレンジ色の斑点が入っていてとてもきれいです。


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「イトマキヒトデ」の裏側はこんな感じ。
こちらはオレンジ一色で、一転して地味な色合いです。
中央には口があり、そこから腕の先端に向かって「管足」(かんそく)が並びます。
「イトマキヒトデ」の「管足」の先端は吸盤のようになっているので、このように壁に張りつくことができるんですね。
その代わり、あまり速く動くことはできません。
たいていの「ヒトデ」はゆっくり動くイメージがありますよね。


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続いては砂地の上にいる「トゲモミジガイ」
名前に「カイ」とありますが、「ヒトデ網モミジガイ科」という分類に属する「ヒトデ」の仲間です。
もちろん初見で、「モミジガイ」という生き物がいるというのも初めて知りました。

腕の周囲には上下両方にトゲがついていて、これが名前の由来になっているよう。
さらに体内には「フグ」と同じく「テトロドトキシン」を持っています。
そして「トゲモミジガイ」の「管足」の先端はとがっています。
壁に張りつくことはできませんが、砂を蹴るようにしてとても素早く動けるんだそう。

この両者の違いは生息域にあるようですね。

「ヒトデの特徴
 ヒトデの仲間は、腕に小さな足(管足 かんそく)がたくさんあります。
 その足を小刻みに動かして、滑るように移動します。

 生息環境によって違う管足の形
  岩場に棲むヒトデ:管足は吸盤になっていて、垂直な場所も登れる。
  砂地に棲むヒトデ:管足の先端はとがっている。」



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「ゴカイの仲間」の水槽にいるのは「ウミケムシ」です。
ちょっと見た目がグロいですが(^^;
いろいろ種類がいるようで、「ウミケムシ」は総称と言ってよさそうです。
この写真ではわかりませんが、毒のある細いトゲがたくさん生えているんだそう。
説明には「テンション2割減」とありますが、2割ですむんでしょうか・・・・・(^^;

「全身凶器のエイリアン ~触るとテンション2割減~
 ウミケムシは昆虫ではなくゴカイの仲間です。
 体中に生えている棘(とげ)には毒があるので注意してください。」



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「ナマコの仲間」水槽には「マナマコ」がいます。
しかもここにいたのは真っ白!
右側には一般的な黒っぽい系のがいますが、まるで別の生き物のようですね。

「真っ白なナマコ!魚津水族館お目見え
  珍しい真っ白なナマコが射水市の県新湊マリーナ内で捕獲され、魚津市の魚津水族館で18日から展示されている。
  同館によると、体長約15センチのマナマコで色素が欠乏したため白い。
 ナマコはさまざまな色があり赤、青、黒が多い。
 白は珍しく、同館ではこれまで数回展示しただけという。
  今回は17日にマリーナ内の海中で捕れ、水族館に提供された。アマモの水槽で展示している。

 平成28年2月19日 北日本新聞」



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「カイの仲間」の水槽にいた「シロウミウシ」
全長4cmほどの小さな生き物です。
上に伸びた2本の触手が「牛」の角のように見えることから「ウミウシ」と呼ばれるようになったとか。
英語では「Sea Slug」、つまり「海のナメクジ」と呼ばれます。
実は「ウミウシ」は「巻貝」の仲間で、貝殻をなくしたものなんだそう。
陸上と海中のちがいはありますが、「ウミウシ」と「ナメクジ」は同じような進化(?)をしてきたんですね。

ちなみにこの水槽にはほかに8種類の生きものたちがいます。
ですが、とても小さいので撮影は難しくて・・・・・(^^;
なのでこの「シロウミウシ」だけはちょっとがんばりました(笑)


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最後は「ワタリガニ」です。
正式名称は「ガザミ」ですが、ネームプレートでは「ワタリガニ」となっていたので。
英名では「Swimming crab」、直訳すると「泳ぐカニ」となります。
その名のとおりとても泳ぐのが得意ですが、普段は砂に潜っていることが多いそう。

「カニスイマー
 イシガニやタイワンガザミなどのワタリガニの仲間は、第四歩脚(ほきゃく)がオール状になっており、泳ぐのが得意です。
 昼間は砂に潜って身を潜めていますが・・・。
 夜になるとエサを探して動きまわります。第四歩脚の「遊泳脚」(ゆうえいきゃく)を使ってスイスイ泳ぎます!」



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後ろから見たところ。
甲羅は横長の六角形をしています。
色が青いことからか、「Japanese blue crab」とも呼ばれるようです。


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そしてこれが独特な形をした「第四歩脚」
ほかの3対の「歩脚」は先端が細長くなっていて、歩くのに適した形をしています。
ですがこちらは説明にあったように、オールのように平たくなっています。
これで水をかいて泳ぐんでしょうね。



すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、富山湾大水槽と深海生物コーナーです。
by sampo_katze | 2018-06-03 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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