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ジャングルコーナーの魚たち
新幹線で水族館に行こう!@魚津水族館編・第8回


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「水中から地上、そして樹上へと続く」


ご当地の「富山湾」にちなんだ展示が続きました。
今回はそこから一転し、「ジャングルコーナー」へと進みます。
「ジャングル」というと南米の「アマゾン川」流域のイメージが強いですね。
ですが、狭義では「東南アジア」「熱帯雨林」のことを指すんだそう。
これはちょっと意外でした。

さて、「ジャングルコーナー」は2階から3階へと続くスロープ沿いにあります。
この上りは水中から地上、樹上へと上がっていくイメージになっているとのこと。
多種多様な生きものたちが生息していることから「両生類」「は虫類」も展示されています。
今回は前半の魚たちから紹介していきます。


表紙の写真は、「ジャングルコーナー」の通路の様子です。
上りスロープが続く通路沿いにやや小さな水槽が並んでいます。
水槽の数も多く、かなり見応えがありましたよ。










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まずはおなじみ「ピラニア・ナッテリー」から。
「ピラニア」にはいくつか種類がありますが、単に「ピラニア」と呼ぶときはこの種を指しますね。
お腹側に鮮やかなオレンジ色が入っていて結構きれいです。
それにしても底に置かれている骨はなんでしょうね。
なんだか「ワニ」のように見えるんですけど(^^;
水槽にはタイトルが書かれていて「意外と臆病」とありました。

「ピラニア・ナッテリー  カラシン科  Red piranha
 南米のアマゾン川などにすむ。
 世間のイメージとは違いとても臆病な性格だが、歯が鋭く当っただけで切れてしまうので注意。
 口元から腹にかけての赤色が美しい。」

「切れ味抜群!自慢の歯
 ピラニアは肉食魚で、エサを噛み切って食べます。
 三角形の鋭い歯と強いアゴは、食いちぎって食べるのに適しています。
 この歯は当たっただけで切れてしまうほど鋭いので、
 水槽に手を入れる時はケガをしないように厚い手袋をして作業します。」

※説明板より引用、以下同じ


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顔のアップ。
鼻の穴が2つ開いているのがわかります。
魚では結構あるんですが、「ピラニア」もそうなっているというのは今回初めて知りました。
また口元からはトレードマーク?の鋭い歯がチラリと見えていますね。
こちらもノイズがなければもう少し鮮明に見えたかもしれませんが。
先の説明にもあるように、この歯の鋭さは折り紙付き。
刃物代わりに使えるレベルだそうですから。


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枯れ葉が浮いているように見えるのはその名も「リーフフィッシュ」
「枯葉にドロン」とあるように、体の形といい色や模様といい本当に枯れ葉のよう。
下側の吻の先端が長く伸びているのも特徴的。
そして下向きになってほとんど動かずじっとしています。
でも、獲物を捕らえるときは素早く動くんですね。

「リーフフィッシュ  ポリケントルス科  Leaffish
 アマゾン河に生息する。姿が枯れ葉に似ていることからその名がついた。
 普段の動きはゆっくりだが、小魚が近づいてくると瞬時に飲み込む。」



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こちらも独特のシルエットを持つ「エレファントノーズフィッシュ」
横から見ると「ゾウ」の鼻のように長く伸びています。
その伸びている部分は先の「リーフフィッシュ」と同じように吻の下側。
今回は初めて正面から撮ることができたので、口が上にあるのがわかりますね。
また尾びれの付け根から弱い電気を発生させ、「水中レーダー」のようにしてエサを探すんだそう。

「エレファントノーズフィッシュ  モルミルス科  Elephant nose fish
 アフリカのナイル川などにすむ。
 ゾウの鼻のように見えるのは、下あごが突き出たもの。
 これをレーダーのようにして、砂の中にひそんでいるエサを探す。」


「エレファントノーズフィッシュの尾びれの付け根は発電機になっています。
 そこから弱い電気を流して、レーダーのようにエサを探します。
 長い下あごは泥の中のエサを探すのに役立っているよ。」



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淡い黄色をまとっているのは「レモンテトラ」
目のまわりは赤くひれは白で、背びれと尻びれの前方は黄色が濃く入り黒く縁取られています。
見た目からはわかりませんが「牙隠し持っています」とのこと。
説明には歯が生えかわるとありますが、これはほかの「テトラ」の仲間も同じなんでしょうか。
まるで「サメ」のようですね。
わたしたち「ヒト」は1回しか生えかわらないので、ちょっとうらやましいかも?

「レモンテトラ  カラシン科  Lemon tetra
 アマゾン川に生息する。口の中には小さく鋭い歯が生えている。
 また、その歯は古いものから新しいもの(代生歯)に何回も生え変わる。」



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もはや説明不要の?「エンゼルフィッシュ」です。
タイトルも「天使のさかな」とそのまんまです(笑)
背びれと腹びれ、尻びれが長く伸びていて優雅な姿ですね。
ここにいたのは頭から背中にかけて鮮やかなオレンジ色をまとっていました。
尾びれの付け根に入った黒のラインがアクセントになっています。

「エンゼルフィッシュ  シクリッド科  Freshuwater angelfish
 アマゾン川流域に広範囲にすむ。
 名前の由来は、大きなヒレをゆったりと動かして泳ぐ姿が「天使」に例えられたため。」



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続いては「コリドラス」の仲間たちのいる水槽です。
「コリドラス」とは「ナマズ目カクリティス科コリドラス属」という分類なので、広い意味で「ナマズ」の仲間。
中央の子は小さくてわかりづらいですが、左の顔がチラッと写っている子を見ると4本のヒゲがあるのがわかります。
見た目にはわかりませんが「鎧のからだ」の持ち主だそう。
ネームプレートから「コリドラス・メリニ」かと思いましたが、黒のラインが目を通るものと背びれ前縁から尾びれに伸びていました。
でもこの子は黒いラインが目から尾びれにかけてつながっているので、「コリドラス・アークアトゥス」のようです。

「コリドラス・メリニ  カクリティス科  False bandit cory
 体が鎧状の骨板で覆われており、頭の骨は硬く丈夫である。
 砂の中に口を突っ込み、エサを探す習性があるので「水槽のお掃除屋さん」と呼ばれている。」



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「口裂けナマズ」の異名?を持つ「バトラクスキャット」
体長は20~30cmでそれほど大きくありませんが、その大きな口で同じくらいの魚も食べてしまうそう。
お腹をこちらに向けて上向きになったままだったので、トレードマークの口が見えなかったのはちょっと残念。

「バトラクスキャット  アウケニプテルス科  Batrachus catfish
 アマゾン川支流の深い水深にすむ。
 水底をゆったりと泳ぎ回り、大きな口を拡げ、自分と同じサイズの魚まで食べてしまう。」



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電気系No2の「デンキナマズ」
最大400Vの高電圧を出すことができる特殊能力の持ち主です。
タイトルはもちろん「感電にご注意」です。
でもNo1の「デンキウナギ」の圧倒的な存在感?と知名度のため、影が薄いですね(^^;
見かける割合も「デンキナマズ」の方が少ないような気がします。

「デンキナマズ  デンキナマズ科  Electric catfish
 アフリカ中・西部の流れが淀んだ湖沼や河川に生息する。
 愛嬌のある顔をしているが、発電する魚として有名。
 エサを捕る際や、危険を感じたときに放電し、最大で400Vもの電圧を出すことができる。」



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塩ビ管の中に入っています。
「おいらはかげがうすいですよ~」とばかりにすねている、わけではないでしょうが(^^;


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ちょっと変わった生態の持ち主の「サカサナマズ」
その名の通りお腹を上にしていることが多い「さかさなさかな」です。
上下方向は光の方向で判断しているそうなので、下から光を当てると通常方向?になるようです。
もちろん重力は関係ありません。

「サカサナマズ  モコキイ科  Upside-down catfish
 アフリカのザイール水系にすむ。水面に落ちた虫や葉につく微生物を食べるため、逆さに泳ぐ習性がある。
 そのため、他の魚と逆でお腹が背中より濃い体色をしている。」



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お腹を向けてこのように浮かんでいると、生きてるのかな?って思っちゃいますね(^^;


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最後は魚なのに「ほぼ両生類!?」「オーストラリアハイギョ」
エラを持っていながら、呼吸の大半を肺によって行うことから「ハイギョ」(肺魚)と名づけられました。
ただし、この「オーストラリアハイギョ」はエラ呼吸の依存度が高いそう。
そのためほかの「ハイギョ」と比べると乾燥には弱いです。

「オーストラリアハイギョ  ケラトドゥス科  Queensland lungfish
 オーストラリア・クイーンズランド州南東部のメアリー川・バーネット川水系でのみ生き残っている。
 現存する6種類の肺魚の中で、最も原始的。名の通り肺で呼吸できる。」



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カメラ目線?をいただきました。
胸びれを支えにして体を持ち上げているのがわかります。
ここでは見えませんが、腹びれも同様に「四足動物」(両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類のこと)に近い構造をしているとのこと。
水中では浮力があるので簡単でしょうけど、それがなくてもできるのかな?



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次回は最終回、ジャングルコーナーの両生・は虫類たちなどです。
by sampo_katze | 2018-06-19 21:00 | 水族館 | Comments(0)


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