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富山市内をプチ散策
新幹線で水族館に行こう!@魚津水族館~番外編・その3e


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「戦後復興事業完了記念のシンボル」


「富山駅」高架下の「とやマルシェ」にあるお店で遅い昼ごはんをとります。
お店を出たのが14時過ぎで、帰りの列車まで2時間ほどあります。
逆にいえば2時間ほどしかないのであまり出歩けません。
そこで駅周辺をブラブラすることにしました。
昼ごはん前は駅の北側を歩いたので、今度は南側へと行くことに。

ただ何も調べてなかったので、駅前にあった地図を確認。
すると駅から1kmほど南へ下ったところに「富山城址公園」を発見。
駅から「富山地方鉄道市電線」で3つ目の「丸の内駅」が最寄りでしたが、腹ごなしも兼ねて歩いて行くことにしました。


表紙の写真は、公園の南側から眺めた「富山城」「模擬天守」です。
創建は16世紀半ばとされていましたが、発掘調査により「室町時代」の前期にまでさかのぼるそう。
途中は省いて1639年(寛永16年)に「富山藩」が成立、1661年(万治4年)に城の本格的修復と城下町の整備を行なわれました。
1901年(明治34年)の「神通川」付け替えまではその南岸にあり、水に浮いたように見えることから「浮城」(うきしろ)とも呼ばれていたそう。
なお「天守」は建てる計画があり土台の工事も行なわれたようですが、石垣などの工事の痕跡は見つかっていません。

現在ある建物は先に書いたとおり「模擬天守」で、1954年(昭和29年)4月3日に完成したもの。
その翌週の11日より戦後復興事業完了を記念した「富山産業大博覧会」が開催され、そのパビリオンの1つとなりました。
同年11月からは「富山市郷土博物館」となり現在に至っています。
2004年(平成16年)には「国登録有形文化財」に指定されました。

「富山城・城址公園
 富山前田家の居城「富山城」の跡地にある市民の憩いの場「城址公園」。
 園内には、歴史資料や美術品を展示している郷土博物館があります。」













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少し引いてみるとこんなフレームがありました。
下には「AMAZING TOYAMA」と書かれていますが、ほかには何もなくちょっと不思議なモニュメント。
でも背景に「富山城模擬天守」がきれいに収まるので、お約束の1枚としてみました。
あえてなんでしょうか、フレームが微妙に傾いているのがちょっと気になりました。
ちなみにフレーム真正面から撮ると、きれいに「模擬天守」が外になります(笑)


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公園の南側に残された水堀を渡ります。
松の木の間から見える「模擬天守」はかなり立派なもの。
最上層には手すりと鳥よけの金網が張りめぐらされています。
人影はなく、展望台としては使われていないのかな?と思ってしまいました。
そこで公園の北東にある「富山市役所」に行ってみることにしました。

「国登録文化財 富山市郷土博物館(富山城)
 昭和29年、富山城址一体で富山農業大博覧会が開催されました。これは、昭和20年8月2日未明の空襲によって、
 壊滅的な被害を受けた富山市街の復興事業完了を機に開催されたものです。その際、記念の恒久建築物として
 建設されたのが富山市郷土博物館(富山城)です。旧本丸鉄門(くろがねもん)跡の石垣上に建てられた、
 鉄筋コンクリート造りの建物で、望楼を乗せた三重四階の天守、二重二階の小天守など、城郭の意匠でまとめられています。
 その外観は、彦根城や犬山城などの現存天守を参考に設計されており、戦後の天守閣建設のさきがけとなりました。
 博覧会の会期中は、「美の殿堂」として各種の展覧会が開催され、最上階の展望台からは富山市街のみならず
 立山連峰が一望できたため、多くの人で賑わいました。
 会期終了後は郷土博物館として活用され、郷土のことを紹介する中心的な博物館であるとともに、中心市街地の
 ランドマークとして広く市民に親しまれています。
 平成15年からは約2年をかけて耐震改修工事を行なうとともに、内装を一新し、富山城の歴史を紹介する常設展示が整備されました。
 建設から半世紀を経た平成16年、本建物は富山市のシンボルとして、また戦災復興期を代表する建築物として
 国の登録文化財として登録されました。
  平成27年3月  富山県教育委員会 富山市教育委員会」



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途中の道沿いにあったのは「ノーベル街道」の地図。
「富山市」と「名古屋市」をほぼ南北に結ぶ「国道41号線」のうち、「富山市」から「高山市」までの間を呼んでいるそう。
こじつけ感があるかと思いきや、5人もの受賞者がこの沿線にゆかりがあるんですからね。

「ノーベル街道は文化街道
 ノーベル街道は、ほぼ現在の国道41号にあたります。この街道は古来から飛騨街道とも飛越街道とも呼ばれ、
 尾張から美濃・岐阜を経て高山に至る街道と繋がり、本州を太平洋側から日本海側の中央部を横断する街道であり、
 立地的にも歴史的にも重要な街道でした。
 太平洋側と日本海側を結び、さまざまな文化が行き交った、いわば文化街道ともいえる街道です。
 文化を育む道、世界的頭脳を育む道・・・これがノーベル街道です。」

「日本で、これまでノーベル賞を受賞された方々のうち、2002年受賞の田中耕一さん(化学賞)、小柴昌俊さん(物理学賞)を含め、
 4人が国道41号の富山から高山までのわずか約90kmの沿線にゆかりがあったことから、以来この道を「ノーベル街道」と呼んでいます。
 2015年に梶田隆章さん(物理学賞)も受賞されており、まさに世界の頭脳がここで育まれているといっても過言ではありません。
 (現在の国道41号は、旧飛騨街道、また、かつて富山から飛騨・信州へブリを運んだブリ街道とも
  その一部とほぼルートを同じくするため、ブリ街道の起点であった東岩瀬(富山市岩瀬)から国道41号を南下し、
  白川英樹氏ゆかりの地、高山市までの間を「ノーベル街道」と呼んでいます。)」」



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「市役所」の前に並んでいた青い「自転車」
これは「シクロシティ富山」による「コミュニティサイクル」(自転車共同利用システム)です。
市内に23か所ある「ステーション」のどこからでも乗れて、どこにでも返すことができるんですよ。

ただし利用には事前にウェブ登録をする必要があります。
また当日のみ利用できる「1日パス」の場合は、提携施設で「身分証明書」を提示しカードを受け取る必要があるので注意。
さらに乗車時間によって課金されるシステムなので、乗り放題ではないところにも注意です。
ただ30分以内なら無料なので、こまめに「ステーション」に戻せば結構おトクですね。


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「市役所」の建物の上にそびえ立つのが「展望塔」
入場は無料、4月から10月までは21時まで開いているので夜景も楽しめそうです。
ちなみに11月から翌3月までは18時までです。
館内に入ってからエレベーターに乗るのですが、その場所がちょっとわかりづらかったですね(^^;

「富山市役所展望塔
 富山市役所にある地上70mの展望回廊は、富山湾から標高3,000m級の立山連峰まで、
 ダイナミックな富山の地形を一望できます。」



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「展望塔」から北方向を眺めます。
中央の大通りの先に「富山駅」が見えます。
奥の方には「日本海」も見えますが、7kmほど離れているのでこのサイズだとわかりませんね。


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こちらは東方向。
「立山連峰」が一望できる塔内随一の展望スポットです。
が、あいにく雲がかかっていてよく見えませんでした。


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代わりに、「展望塔」から見える「立山連峰」を説明する写真を(^^;
やっぱり雪を頂いた姿が美しいですね~。
次に来るとしたら「ホタルイカ」のシーズンに合わせた春がいいかな?


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ここで昼ごはんに戻ります。
向かったお店は「とやマルシェ」にある「廻る富山湾 すし玉」「富山駅店」
「回転寿司」のお店ですが、セットメニューも豊富にあります。
今回は「富山駅店」限定、「北陸新幹線開通記念」メニューの「厳選かがやき7(セブン)」にしました。
左から「のどぐろ」「甘エビ」「かわはぎ」「ベニズワイガニ」「かんぱち」「ホタルイカ」「白えび」と並びます。
「かわはぎ」には「キモ」も乗っていたのがうれしかったですね!


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こちらは単品で頼んだ「サストロ炙り」
「サストロ」は初めて聞きましたが、「カジキ」「トロ」のことだそう。
たまに「カジキマグロ」という呼び方を聞くことがありますが、分類上はまったくの別物です。
でもネタとしての見た目はよく似ていますね。


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そして絶品だったのが「のどぐろ炙り」
思わずもう1皿ほしくなる一品でした。


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さて「富山市役所」からは「市電」に乗って「富山駅」まで戻ります。
ちょっと歩き疲れたので(^^;
「北陸新幹線」の開業前は駅の南側に「停留所」がありましたが、開業後は高架下に移転。
従来の「停留所」は「電鉄富山駅・エスタ前」と名称が変更になりました。
当駅は高架下にあるので雨や雪でも濡れる心配はなく、「北陸新幹線」「あいの風とやま鉄道」の改札口まで段差なしでアクセスできます。
手前の車両は1993年(平成5年)に登場した「8000形」で、クリーム+赤+緑のいわゆる「地鉄カラー」をまといます。
奥の黒い車両は2009年(同21年)に投入された超低床車両の「9000形」
3両×3編成が在籍していて、各編成で白、銀、黒と塗装が異なっているそう。
運行は「富山地方鉄道」が行なっていますが、車両は「富山市」の所有となっています。


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「8000形」と入れ替わりに到着するのは1957年から1965年にかけて22両が製造された「7000形」です。
ベージュとグリーンのツートーンはレトロな雰囲気を感じさせます。
それもそのはずで、現存する11両のうち唯一旧塗色を残しているんだそう。
そんなレアな車両だったとはこのとき知る由もありませんでした(^^;


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「富山駅」からの帰路は「はくたか」「グランクラス」を利用しました。
速達の「かがやき」を利用しなかったのはできるだけ長く乗っていたかったから。
我ながら貧乏性ですね(^^;


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「北陸新幹線」限定の「加賀梅酒スパークリング」をお供に。
乗車時間が長いので、ゆっくり味わうことができました。



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次回から新シリーズ、津山出張のオフタイム編です。
by sampo_katze | 2018-07-11 21:30 | 北陸 | Comments(0)


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