マイル修行で松江訪問編・第6回
「トロピカルエイビアリー」の最後は、「猛禽類」と「エボシドリ」の仲間たちを紹介します。 ここにいる「猛禽類」の仲間たちの一部は、このエリアの1つ前にある「芝生広場」で行われる「バードショー」に登場。 迫力ある飛翔シーンを見ることができます。 あいにくこの日は雨だったので、屋外のショーは中止。 代わりにここ「トロピカルエイビアリー」の中で行われます。 都合によりわたしは見られませんでしたが(^^; もともと動きものを撮るのは苦手ですし。 表紙の写真は、「ソウゲンワシ」です。 体長60~80cmとやや大型で、メスの方が大きくなります。 全体が茶褐色で、クチバシの付け根の方と足は黄色、クチバシの先端は黒です。 この子は小さい頃から人に育てられていて、名前は「そうた」といいます。 大きな口を開けて鳴いていましたが、撮ってみるとアッカンベーをしているように見えました(^^; 「ソウゲンワシ 和名 Steppe Eagle 学名 Aquila nipalensis 名前の通り開けた草原、サバンナなどに生息します。 狩りはあまり得意ではなく、他の猛禽類が捕らえた獲物を奪ったり、死肉を食べたりします。 ウサギや中型の鳥類を捕獲することもあります。 猛禽類を代表するイヌワシに属する鳥です。 生息地 ロシア南西部からカザフスタン中部、中国北西部」 「そうた 小さい頃から人に育てられているため、人に馴れた性格をしています。」 ※説明板より引用、以下同じ ちょうどカメラ目線になってくれたのはうれしかったですね。 正面から見るとややずんぐりとしたシルエットの持ち主。 口は横に大きく広がっていて、なんだか笑っているようにも見えます。 こちらも振り返りながらカメラ目線をいただきました。 体長は45~56cmほどで、小型の哺乳類などを捕食します。 この子の名前は「ななお」。 ものすごいスピードを出すとありますが、時速200kmくらいは出るんじゃないでしょうか? ここの「ハードショー」ではさすがに出ないと思いますけどね。 「セーカーハヤブサ 英名 Saker Falcon 学名 Falco cherrug 主にネズミなどのげっ歯類やウサギ類、他にはハトやトカゲなどを捕る。 冬には獲物を求めて渡りをすることが知られている。 アラビアではハヤブサを取り引きのために乱獲した結果、数が減少している。 生息地 ユーラシア大陸中央部の木の少ない開けた場所、草原や崖、丘など」 「ななお ものおじしない性格で人なつっこい 風にのって飛ぶとものすごいスピードを出します。」 頭の大きさに比べてやや大きく見えるクリクリの目がかわいい! くちばしの先端はかぎづめ状になっていて鋭いですが、全体的には短くコンパクトな感じです。 上昇気流を利用して舞い上がり、その後は風に乗って移動します。 1日300km以上もすることがあるそう。 英名そのままに「ハリスホーク」と呼ばれることも多いですね。 名前に「ノスリ」とありますが、分類上は「タカ科ノスリ属」ではなく「タカ科モモアカノスリ属」の仲間。 全体は黒っぽい褐色ですが、翼の一部やもものあたりが赤みがかります。 クチバシは先端から黒、水色、黄色で、足は黄色。 体長は50~80cmですが、群れで狩りをすることで自分たちより大きな獲物をしとめることもあります。 とても社会性に富んでいることから人にも慣れやすく、「鷹匠」のパートナーとしても見られます。 もちろん「バードショー」にも登場しますよ。 「モモアカノスリ(ハリスホーク) 英名 Harris's Hawk 学名 Parabuteo unicinctus ウサギやリスなどの哺乳類、鳥類、両生類、昆虫など様々な獲物を捕らえる。 新しい環境にうまく入り込む能力の高い鳥である。大きな獲物は協力して仕留める。 生息域で普通に見られる。 生息地 南アメリカ、中央アメリカ南西部の砂漠地帯やサバンナ(熱帯地方の樹木のまばらな大草原)やぶなど。」 ガラスがやや曇っていたので、ソフトフォーカスっぽくなってますが(^^; 前の子と比べるとクチバシがやや大きく、先端の黒っぽさも消えています。 目の前の白い部分も大きくなっているので、もしかすると前の子は若鳥なのかな? そのあたりの説明がなかったのでわかりませんが。 さて、屋外の「バードショー」に登場する彼ら。 「猛禽類」とはいえ、やはり苦手な相手がいるようです。 「飼育員のひとりごと タカやハヤブサを飛ばしていると時々、野生のハヤブサやカラス・トビが様子を見に飛んでやってくることがあります。 トビはタカの仲間では最も体が大きく強そうですが、実は足の力は弱く、攻撃をしてくることは滅多にありません。 危険なのはハヤブサとカラスです。本気で襲いかかってくることがあるからです。 飼育下の鳥はいかに猛禽類といえども、野生で暮らしている生き物にはかないません。 ショーの最中にもしカラスの群れや野生のハヤブサが飛んできたら、すぐに人のそばに呼び戻します。 さすがにカラスや野生のハヤブサも、人がいては手が出ませんからね。」 「中国」に生息する「キジ」の仲間で、赤い顔に首から尾羽にかけては白。 頭の後ろとお腹は黒の3色使いで、まるで「タンチョウ」のようです。 この派手ないでたちはオスで、メスは褐色の地味な装いだそう。 この辺りはやはり「キジ」の仲間ですね。 「ハッカン 英名 Silver Pheasant 学名 Lophura nycthemera 中国に生息するキジの仲間です。 オスは白と黒の羽に赤い顔だが、メスは褐色で地味な色をしています。 日本には古くから飼い鳥として持ち込まれています。 生息地 中国南部、および周辺地域」 もっとも特徴的な顔の赤い部分は、短い羽毛のようなもので覆われているように見えます。 ですがここは「タンチョウ」の頭頂部と同じく、皮膚が裸出してできています。 中央部分だけは2つに分かれていて、その間から白と黒の羽毛が飛び出していますが。 指は前向きに3本、後ろ向きに1本の4本あります。 それとは別に、やや上の方に逆向きになった1本の爪が見えます。 これは「蹴爪」(けづめ)といって、オスにだけ見られるもの。 なわばり争いに使われるとのことですが、外敵に襲われたときなどの防御にも使えそうです。 「ハッカンの蹴爪に注目! キジ科のオスは足の後ろ側に鋭くとがった蹴爪をもち、 なわばりをめぐってほかのオスと闘う時などにつかいます。」 まずは基本形の「ギニアエボシドリ」から。 体色は上半分が光沢のある鮮やかな緑色、下半分は濃い目の紺色をしています。 目のまわりはオレンジ色に縁どられ、白と黒のワンポイントともにアクセントになっていますね。 翼の一部、「初列風切羽」かな?は真っ赤ですが、なかなか見ることができません。 飛ぶというより枝から枝へと飛び移るような感じで、その時間はとても短いので。 そして最大の特徴は、頭のツンツンと逆立った「冠羽」(かんう)。 これが和装のかぶりものの「烏帽子」(えぼし)に見えることからその名がつきました。 「ギニアエボシドリ 英名 Green turaco 学名 Tauraco persa buffoni 冠羽(頭の飾り羽)がエボシ(烏帽子)のように見えることから名前がついています。 目のまわりを囲む皮膚は鮮やかなオレンジ色で、体は光沢のある美しい緑色をしている。 草食性で、果実・葉・花・やわらかい木の芽を食べる。 生息地 西アフリカの低地、サバンナなどの川沿いの帯状林」 違うポイントは2つで、最もわかりやすいのは「冠羽」の先端の色。 「リビングストン~」はここが白くなっているので一目でわかります。 また肩のあたりに光沢のある青みがかった色が入ります。 目の下の白いラインは個体によって異なるものなので、「ギニア~」との区別はできません。 「リビングストンエボシドリ 英名 Livingstone's turaco 学名 Tauraco livingstonii 頭の上にある白い羽が特徴。森林に住む種類のエボシドリは、周りの花や木に溶け込むような体色をしている。 木の上で群れを作って生活し、時々水浴びや水を飲みに地上に降りてくる。 生息地 南アフリカの海抜2,500mまでの沿岸や山地の常緑林」 頭全体が濃い青色なので、前の2種とは大きく異なるためわかりやすいですね。 目のまわりのオレンジ、目元にある白の斑点も大きく目立ちます。 「冠羽」は短く、「烏帽子」というよりは確かに「王冠」の方が近いかな? なお、この種だけ説明を撮り忘れています・・・・・。 「フクロウ」2種に顔が出せるところがありました。 ほかの鳥たちではちょっと違和感があるからでしょうか。 14枚目 iPhone5S ほかはすべて D700+70-200mmF2.8E FL VR + TC-14EⅢ 次回は、松江市内の興雲閣を訪ねます。
by sampo_katze
| 2018-10-13 21:00
| 花鳥園
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