NIFREL-Ⅰ ~ いろにふれる
大阪の生きているミュージアム NIFRELに行こう!編・第2回


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「光の三原色で照らされるいろのゾーン」


「ニフレル」の最初のゾーン、「いろにふれる」の続きです。
このゾーンには、そのコンセプト通りにさまざまな色の生きものたちがいます。
ゾーンを照らす明かりも通常光のほか、赤、緑、青の「光の三原色」が周期的に変わります。
ちょっと不思議な空間なんですよ。


表紙の写真は、「いろにふれる」ゾーンの一部を切り取ったものです。
生きものたちは円形の水槽の中にいて、その真上から光が照らします。
さすがに水槽内が「光の三原色」そのものになってしまうと、中が見づらくなりますからね(^^;










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まずは「バイカラードッティバック」です。
体の前半分は鮮やかなピンク、後ろ半分は黄色ときれいに塗分けられています。
見た目はとても美しく、水槽に華やかさを与える存在。
ですがネームプレートに添えられた「いきもの五七五」にあるように、意外にも気が荒い性質のようです。
なわばり意識が強いともいえるのかな?

「美人さん ケンカのときは 容赦ない」


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先の「バイカラー~」と同じ2色の塗分けをもつ「ロイヤルグラマ」です。
大きさもほぼ同じなので、パッと見には見分けがつきづらそう。
ですが、こちらの背びれの前方に大きな黒い斑点が入っています。
また、やや体高が少し高いように見えます。
「いきもの五七五」がありませんでしたが、同じように気の強い種なのでしょうか。

なお、この水槽にはもう1種「クレナイニセスズメ」がいました。
こちらは体色の塗分けはなく、全体がピンク色をしています。
残念ながら写真はありませんが、やはり気が強いようです。
それにしても、気の強い3種が見事に混泳できているものですね。

「気が強く なわばり意識も 半端ねぇ」


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全体が鮮やかなオレンジ色をしている「アカネハナゴイ」です。
ところどころに水色のワンポイントが入っていて、アクセントになっています。
大きな種が多いイメージの「ハタ科」の仲間ですが、体長は6cmほどの小型種。
生まれたときはメスですが、群れの中でもっとも大きな個体がオスに性転換します。
オスメスの見分けは比較的わかりやすいようですが、見つけられませんでした(^^;

「背ビレ赤 腹ビレ伸びれば 男の子」


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一転して青を基調とした「ナンヨウハギ」です。
あの有名な「洋画」の重要な脇役、そしてそこからのスピンオフ作品で主役になったあの子のモデルです。
その印象が強いためか、種名ではなく役名で覚えられてしまっているところがちょっとかなしいところかな?(^^;

「ニザダイ科ナンヨウハギ属」の仲間で、名前から連想される「カワハギ」とは別系統です。
青い体に数字の「6」を長くしたような、独特の形をしている黒いラインが入ります。
そして尾びれは全体とは対照的な黄色をしていて、まるで警戒色のよう。
これは、その付け根にあるするどい「骨質板」の存在を知らしめるためでしょうか。
ただこのように真横から見てしまうと、その形が見えないんですよね~。

「身を守る 刃物使いの ベジタリアン」


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水槽内に置かれた岩と、底に敷かれた砂の間にある隙間。
その中に体を滑り込ませて休んでいる様子が見られました。
しかも1匹ではなく、数匹がまとまっているんですよ。
こんな様子は初めて見ました。


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続いては「モンガラカワハギ」です。
体色は白黒ベースで一部に黄色が入り、このゾーンとしては比較的落ち着いた色の持ち主。
体の下半分全体に入った白の水玉模様が特徴的で、それが名前の「モンガラ」(紋柄)の由来。
また黄色も、口のまわりと背中やひれの付け根あたりに広がっています。
第1背びれにある「棘条」(きょくじょう)を立てて体を隙間に固定し、身を守るようです。

「ヒレを立て 隙間に逃げ込み 身を固定」


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ここで「魚」ではない生きものたちを。
ちょっと奇妙な外観の持ち主は「アデヤカキンコ」です。
分類は「ナマコ網樹手目キンコ科」という聞きなれないものですが、広い意味で「ナマコ」の仲間といえるでしょうか。
体色は濃い目の赤ですが、触手は鮮やかなオレンジとかなり派手な装い。
名前の通り、あでやかな姿ですね。


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こちらは触手を引き込んだところ。
体色は特に決まったものはないようで、バラエティに富んでいるようです。
ちなみに英名は「Seaapple」(海のリンゴ)だそう。


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砂地の上に大輪の花を咲かせているのは「ヒメハナギンチャク」です。
見た目は「イソギンチャク」そっくりですが、砂の中に巣穴を作って生活するところが大きなちがい。
分類も「花虫網」までは同じですが、それぞれ「ハナギンチャク目」「イソギンチャク目」とで分割されています。
このことは、この記事を書くまで知りませんでした(^^;
普段はこうして触手を広げていますが、刺激を受けると全体を引っ込めて巣穴に隠れてしまうんだそう。

「砂の中 粘液と泥で 家作る」


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こちらは「イソギンチャク」の仲間の「サンゴイソギンチャク」
名前の由来は見た目が「サンゴ」に似ているからなのか、色が「サンゴ色」をしているからなのかよくわかりません。
先の「ハナギンチャク」とはちがい「足盤」を持っていて、このように岩などにはりついています。


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「イソギンチャク」といえば、やっぱり「カクレクマノミ」でしょう。
オレンジを基調とした体色は「サンゴイソギンチャク」の色とよく合います。
そこに白の横じまが3本入り、その境目とひれの端に黒い縁取りが入ります。
ちなみにどんな「イソギンチャク」とでも共生できるのかというと、やはりそういうわけにはいかないよう。
触手の毒に対する耐性がちがうんでしょうね。

「オスの群れ 強い個体が メスになる」


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砂地の上に虹をかけているのは「ニシキテグリ」です。
「ハゼ」のようですが、分類では「スズキ目ネズッポ科」という別の仲間に属しています。
体長は5~8cmと小さいですが、見ての通りの鮮やかな体色が目を引きますね。
特に青は、青い色素を細胞内に持つことで発色しているという非常にレアなものなんだそう。
「動物」の中では「ニシキテグリ」をもう1種しかいないんだそうですよ。

「おちょぼ口 吸い込むように 餌をとる」


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同じく「ネズッポ科」の仲間の「スポッテッドマンダリン」です。
全体に緑が強く、体の表面には黄色のリングが入った黒い斑点が並びます。
そして青の色素を持つ「動物」のもう1種がこれ。
光の加減もあってあまり青さは目立ちませんけれど。
どちらも色といい姿といい、とてもかわいらしくていいですね。


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最後は、壁面に展開されるアートを。
このゾーンでは、周期的に白、赤、緑、青と色が変わります。
そして、その光の変化に合わせて壁の絵が変わる仕掛けになっているんです。
それぞれの光で浮かび上がる生きものたちは、分類が異なっているようですね。

「いろにふれる × カルノフスキー [アート・デュオ]
 The Deep Red, Green, and Blue Yonder  深い赤、緑、青、そしてその向こうへ
 海の豊かさ、美しさ、不思議さを感じる大きな作品です。
 海の生きものたちは、思わず引き込まれてしまうほどの魅力的な色や形をしていて、まるで夢の中からやってきたかのよう。
 「深さ」をテーマにしたこの世界では、異なる原色で描かれた絵に、赤・緑・青の光のフィルターをあてることで、
 それぞれのレイヤーが浮かび、不思議な世界が現れます。そして感情は、光から暗闇へ、覚醒から夢へとかわっていくのです。

 Profile カルノフスキー Carnovsky
 ミラノ出身のアーティストデュオ。RGBのイラストレーションによる、視覚トリックを活用した作品を代表とする。
 世界的な大手ブランドとのコラボレーションをはじめ、「Vogue」「Elle Decor」「Wired」などの雑誌で作品を発表し、高い評価を受ける。
 主な実績として「adidas」「Missoni」「H.P.FRANCE」等、他多数。」




すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、わざにふれるのゾーンです。

by sampo_katze | 2018-12-06 22:30 | 水族館 | Comments(0)


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