大阪の生きているミュージアム NIFRELに行こう!編・第4回
![]() 「ニフレル」の2番目のゾーン、「わざにふれる」の続きです。 このゾーンには、館内でおそらくもっとも多い種類の生きものたちを見ることができます。 またほかのゾーンも同様ですが、一部の水槽をのぞいてどちらからも観察できるのが魅力。 反対側にお客さんがいると撮影が難しいところもありますけどね(^^; また今回は取り上げてませんが、「テッポウウオ」の水槽がなかなか面白いです。 水槽の中から柱が伸びていて、そこには彼らが撃ち落とした標的の位置が記されているんです。 最高記録がどれくらいかは見てませんでしたが、4mくらいだったかな? ふたもされていないので、彼らが吹きだす水がかかることもあるそう。 しかも約80匹の大所帯なので見ごたえ満点ですね! それだけでも訪れる価値はあるかも? 表紙の写真は、「わざにふれる」ゾーンの全景です。 中央奥に大型の水槽が2基並び、そのほかのエリアは小さな水槽が数基セットになったユニットが並びます。 生きものたちが多いので、1度ゾーンを抜けた後にもう1度回ってしまいました(^^; ![]() 「ヤドカリ」の仲間は、主に「巻貝」の貝殻を住みかとしています。 彼らの腹部は柔らかいため、そこを保護するために堅い貝殻を利用しているんですね。 この「ソメンヤドカリ」は、さらに住みかの「貝殻」に「イソギンチャク」をくっつけて強化。 「イソギンチャク」の触手には毒があるので、天敵の「タコ」などから身を守ることができるんだそう。 そして「イソギンチャク」も、「ヤドカリ」のおかげで砂地の上にも出られたりなどいいことづくめ。 お互いにメリットがある「相利共生」の関係にあります。 「貝殻の イソギンチャクで ALSOK」 ![]() よく見てみると左の「鋏脚」は大きいですが、右のは小さくなっているのがわかります。 「貝殻」の中に体を引っ込めたとき、どちらも大きいと収まりが悪いからのようですね。 同時に、大きなほうは入口をふさいで壁の役割をするとのこと。 うまくできているものですね~。 ![]() 「ハゼ」のような体形をしていますが、「イソギンポ科」の仲間で体長は10cmに満たない小さな種です。 ここでは前半分しか見えませんが、黄色地に黒っぽいしま模様が入ることから「阪神タイガース」と呼ぶ人もいるらしい?(^^; 後ろ半分と各ひれは明るい黄色なので、全身が見られるとよかったのですが。 オスが卵を保護し、卵に近づくと鋭い「犬歯」で噛みつかれることがあるそう。 見た目とは裏腹に意外と気が強いんですね。 「ナベカの口 丸く孵化は シャボン玉」 ![]() 第2胸脚が大きく、その様子が「振袖」のように見えることからその名がつきました。 一夫一妻で、オスの方がメスより少し小さくなります。 ここにいるのがつがいだとすれば左がオスで、右がメスになりますね。 中央でひっくり返っているのは「ヒトデ」の一種。 実は「フリソデエビ」は「ヒトデ」が大好物で、ペアで狩りを行うんだそうです。 それだけ絆が強いんですね! 「つれあいは 生涯ひとり いちずです」 ![]() 青緑色をベースに黒や白っぽい斑紋が入り、脚やしっぽは赤で縁どられる鮮やかな体色を持ちます。 ベースとなる色はほかにもいろいろあるようですね。 この「モンハナシャコ」、実は海洋生物界一の「ハードパンチャー」でもあります。 体長は15cmほどですが、その小さな体から繰り出されるパンチは強力無比。 そのスピードは、水中にもかかわらず時速80kmにも達するというのですからね。 さらに視力も強力で、10万色もの色を識別する上に生物で唯一「円偏光」が知覚できてしまいます。 とんでもない能力の持ち主なんですね。 「水槽の ガラスを破壊 シャコパンチ!」 ![]() あご下に1対の「ヒゲ」があることからその名がつきました。 英名でもその「ヒゲ」にちなんで「Goatfish」(ヤギ魚)と呼ばれています。 この「ヒゲ」には、味覚を感知する「味蕾」(みらい)に似た感覚器が備わっています。 そのため、さかんに動かしてエサを探す様子を見ることができます。 「ぺろぺろと 自慢のヒゲが 舌代わり」 ![]() 「ジョー」(Jaw)とは英語で「アゴ」のことで、和名でもそれにちなんでか「アゴアマダイ」とつけられています。 大きな口を持ち、オスはこの口の中で卵を保護します。 目も大きく、しかも鮮やかな青をしていて美しいですね。 ![]() うずたかく積まれた砂の山のてっぺんに穴を掘ってあったんですね。 さすがにここまで積み上げたとは思えませんが(^^; ![]() 岩の隙間から顔を出したり引っ込めたりしていました。 するとあるとき、口の中から小石を吐き出しました。 どうやら岩の下に巣をつくっているようです。 同時に2~3個も口に入れていたようですが、これもその大きな口のおかげですね。 ![]() 砂地の上でまどろんでいたのは「カスリハタ」です。 大物ぞろいの「ハタ科」の仲間で、全長は1.2mほどになります。 体にやや大きめの斑点が入り、その様子が「絣模様」(かすりもよう)に見えることからその名がつきました。 英名では「Potato grouper」(ジャガイモハタ)と呼ぶそうですが、その由来はちょっとわかりません(^^; 外国の方にはその模様が「ジャガイモ」に見えたのかな?? ![]() 大型の魚の体表などについた「寄生虫」や、口の周りの食べかすなどを食べる「クリーナーフィッシュ」として知られていますね。 掃除してもらっている「カスリハタ」も、大きく口を開けて取りやすくしているのがわかります。 ほかにもエラの中に入ったりすることもあるんですよ。 ![]() 体長2mにも達し、「ベラ」の仲間の中ではもっとも大きい種です。 目の後ろにできる黒のラインが「メガネ」をかけているように見えることがその名の由来。 別名の「ナポレオンフィッシュ」でも知られていますが、これは老成したオスの頭に大きなコブができることから。 その様子が「ナポレオン」の軍帽のように見えることからきています。 ただ、そこまで立派に成長した個体にお目にかかれる機会はなかなかないんですよね~。 「のどの奥 丈夫な歯を持ち カニ砕く」 ![]() こんな姿は初めて見ました。 口元にはちらりと白い歯が見えますね。 これが上あごから見えていたら、今話題の「チコちゃん」っぽかったのに? でもこの姿は「ボーっと」生きてますよね。 ![]() 体全体に褐色の小さな斑点が入っていて、見た目は「トラ」というより「ヒョウ」ですね。 でも幼魚のときは「トラ」のようなしま模様になっているので、その名がついています。 こちらも幼魚の姿を見られることはまれで、わたしも1回しか見たことがありません。 全長約2.5mほどになる大型種ですが、性格はとてもおとなしいです。 夜行性なので、たいていはこのように水槽の底でじっとしていることが多いですね。 「体表は 縞から斑紋に 成長す」 ![]() ただでさえ愛嬌のある顔をしているのに・・・・・。 これにはやられました(^^; すべて D700+24-120mmF4G/VR 次回は、すがたにふれるのゾーンです。
by sampo_katze
| 2018-12-14 22:00
| 水族館
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