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石川県立航空プラザの屋外展示機
小松出張のオフタイム編・第2回


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「日本海側唯一の航空博物館」


「小松空港」に到着したのは定刻より少し早い10:22。
ここから宿のある「小松駅」までは「小松バス」が運行する路線バスで12分と、とても近いところにあります。
バスの運転間隔は飛行機の到着にかかわらず20~30分。
19時より遅い便のみ、飛行機の到着に合わせてダイヤが変更される運用になっています。
時間を気にせずにいられるのはうれしいですね。
ほかに「金沢」「福井」方面に「リムジンバス」が、「加賀温泉」方面には周遊バスがそれぞれ運航されていますよ。

さて、この時間から宿に行ってもチェックインはできません。
そこでまずは空港から歩いて3分のところにある「石川県立航空プラザ」へと向かいます。
ここは1995年11月に開設された「航空博物館」で、「日本海」側にあるものとしては唯一のものだそう。
屋内外に18機もの実機が展示され、「飛行機」の構造や歴史について模型で説明する展示が充実しています。
これらに加えて大型遊具施設なども完備しながら、入場料がなんと無料なんです。

そして有料ではあるものの、「セスナ」や大型旅客機、ジェット戦闘機の「フライトシミュレータ」もあります。
さらに「ANA」で実際に使用されていた「YS-11」のシミュレータまで置いてあるというのですからすごい!
館内や周辺に飲食施設はありませんが、空港も駅も近くなので問題ないでしょう。


表紙の写真は、「航空プラザ」の入口付近の様子です。
建物は2階建てで南北に約110m、東西に約50mとかなりの大きさ。
入口にあるロータリーからは1日4本、「EVバス」による「小松駅」行きが運転されています。
「飛行機」に関する見学のあとに「EV」体験するのも面白そうですね。










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館内に入る前に、屋外に展示されている2基を見ていくことにします。
南側にある黄色い機体は「富士重工業」が開発した「冨士KM-2 初等練習機(日本)」(説明文ママ)です。
型式の「K」は「改造(kaizou)」の、「M」はベースとなった「ビーチエアクラフト社」の練習機「T-34 Mentor」の頭文字。
「Mentor」(メンター)は「ギリシャ神話」に登場する「メントル」に由来し、「師匠」「良き指導者」という意味を持つそう。
「K」の由来がちょっとおもしろいですね。

1959年(昭和34年)2月に初納入された民間型量産機の「KM」に続き、「陸上自衛隊」向けに「KM-1」を開発しましたが採用されず。
「KM-1」の仕様を「海上自衛隊」向けに変更して製作されたのがこちらの「KM-2」です。
1962年(同37年)7月に制式採用、62機が納入され初等練習機として使用されました。
その後「海上自衛隊」は、1989年(平成元年)に同社が開発した「ターボプロップ機」「T-5」を後継機として採用。
1998年(同10年)3月3日に最後の2基が退役、これで「海上自衛隊」の「レシプロ機」が姿を消しました。

ここに展示されている機体は製造番号「TM-58」で、かつての所属基地は「山口県下関市」にある「小月航空基地」(おづき)。
10月下旬の日曜に「スウェル・フェスタ」という航空祭を開催しています。
HPには、隊員たちが食べている食事の献立も掲載されていましたね。

「冨士KM-2 初等練習機(日本)
  冨士重工業は自社で国産したビーチクラフト社のT-34メンター練習機をベースとしてLM-1型連絡機を製造しましたが、
 さらにこの機体の馬力不足を補うために、エンジンを加給機付のライカミングGS0-480-BIA6に換装してKM-1型機を完成させました。
  これにより高空性能が大幅に向上して、1959年12月には同社のテスト飛行で、単発機C-1-C部門の世界最高高度記録である
 9,917mを樹立しました。このKM-1型機のエンジンを更に燃料噴射式のIGS0-480-AIA6に換装して、
 一段と実用性の向上を図ったのがKM-2型機です。初号機は1962年7月に初飛行して、62機が海上自衛隊の練習機として製造されました。
 ほとんど双発機に匹敵する各種性能を備えた実用性に富んだ初等練習機です。
  展示の機体は1981(昭和56)年1月に製造され、海上自衛隊小月基地に配置されてパイロットの養成訓練に使用されてきましたが、
 6,100時間飛行して、平成7年3月用途廃止になり、同年9月展示機として当プラザに搬入されました。(製造番号TM-58)

 <データ>
  全幅10.0m  全長7.94m  全高2.92m  自重1,212kg
  実用上昇限度7,590m  エンジン:ライカミングIGS0-480-AIA6(340hp)×1
  最大速度380km/h  航続距離920km  離陸滑走距離420m  着陸滑走距離440m
  乗員4名  原型初飛行1968年12月」

※説明文より引用、以下同じ


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もう1機は「対潜哨戒ヘリコプターHSS-2B(ちどり)」です。
元は「アメリカ」にある「シコルスキー社」製の「SH-3 シーキング」で、1961年(昭和36年)に「アメリカ海軍」で運用開始。
その後、「三菱重工業」がライセンス生産した「HSS-2」が1964年(同39年)3月に「海上自衛隊」に納入されています。
ここに展示されている「HSS-2B」は、初号機が1979年(同54年)12月に導入されました。

「対潜哨戒ヘリコプターHSS-2B(ちどり)
  全天候飛行能力を持つ米国シコルスキー社製の大型対潜ヘリコプターで、海中にいる潜水艦の捜索と攻撃を続けて行うことができます。
  主回転翼(メインローター)は全関節式で、艦船への収納が容易になるように自動折りたたみ式になっていて、尾部も折りたたむことができます。
 水陸両用のため着水もできるように、胴体は艇体構造になっています。
  ここの展示機体は、昭和58年3月に三菱重工業において製造されたB型で、平成7年7月、海上自衛隊館山航空基地を最後に除籍になったものです。

 <データ>
  主回転翼直径18.9m  胴体全長17.4m  胴体全幅4.9m  全高5.2m
  自重6,010kg  最大離陸重量9,635kg  乗員4名+2名
  最大速度261km/h  実用上昇限度3,444m  航続距離983km
  エンジン 石川島播磨重工業 T58-IHI-10M2 1,500shp×2
  ホバリング限界(IGE)高度2,500m  初飛行1959年3月11日」



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ここに展示されているのは「艦載型」のため、「メインローター」は折りたたみ式になっています。
製造された「HSS-2B」全84機のうち、約6割にあたる48機が「艦載型」とのこと。


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正面から見ると、こんな感じ。
機体下部が船底のようになっているのは、着水のため。
水陸両用なんですね。


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「コックピット」周辺に書かれた注意書きの数々。


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尾翼部分。
付け根あたりにヒンジがついていて、こちらも折りたたむことができるようになっています。
「テールローター」は外されていました。


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機体内部の見学もできます。
結構狭いですけどね(^^;
内側の壁がはがされていて、内部回路がむき出しになっていたのにはちょっとオドロキ。


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「コックピット」も開放されています。
ビッシリと並んだアナログ計器やスイッチ類には圧倒されますね!



すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、館内2階の航空機の歴史ゾーンです。

by sampo_katze | 2019-02-17 21:00 | 北陸 | Comments(0)


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