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けっこう動くよ不動鳥
掛川花鳥園2018初夏とセントレア編・第4回


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「くせっ毛がチャームポイント」


「エボシドリとヘラサギの広場」のさらに奥。
そこにあるのは「ハシビロコウの森」です。
主役はもちろん、知る人ぞ知る「ハシビロコウ」
よく「動かない鳥」と呼ばれますが、それは自然下での話。
飼育環境下ではけっこう動きます。

大きな体ということもあってか、その動きはかなりゆったり。
でもそれほど広くないにもかかわらず、この中を飛んでいたこともありました。
かなりの迫力がありましたね~(^^;
またお気に入りのスタッフがいると、ほかではなかなか見られない仕草をすることもあるよう。
もし見られたらラッキーですよ。


表紙の写真は、「ハシビロコウ」の全身像です。
名前は一般公募で「ふたば」と名づけられました。
その由来は頭の後ろに見えるくせっ毛で、この様子が「双葉」のように見えるからとのこと。
正面から見ると思いっきり右に流れていますけどね。










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くせっ毛と反対側から見たところ。
これといった特徴のない、標準的?な見た目です。
そして何より目立つのがこの大きなくちばし。
分類が「ペリカン目ハシビロコウ科」というのも納得でしょうか。
もっともそんな簡単な話ではありませんけどね(^^;

またくちばしの様子が木靴に見えることから、英名では「Shoebill」(靴+くちばし)と呼ばれます。
もう1つ「Whale-headed stork」(クジラ頭のコウノトリ)という呼び方もあります。
これは学名の「Balaeniceps rex」(クジラ頭の王様)から来ているよう。
和名でも「コウ」とあることからわかるとおり、かつては「コウノトリ目」に分類されていました。
その後の研究では、「DNA分析」から「ペリカン」に近い仲間とされているようです。

「ハシビロコウ 「ふたば」
 英名:Shoebill(靴のような嘴 くちばし)  学名:Balaeniceps rex(クジラ頭の王様)
 「動かない鳥」として有名ですが、あまり動かないのには理由があります。
 野生ではアフリカのタンザニアにある湿地帯に暮らし、おもに魚を食べています。
 歩きまわると魚が怖がって逃げてしまうため、じっと動かずに待ちぶせして魚を捕まえています。
 普段はゆっくり動きますが、魚を捕まえる時は俊敏です。
 また、全く動かないわけではなく飛びまわったり、歩きまわるなどイメージと異なる行動も見られます。
 鳴き声はあまり出さず、「クラッタリング」と呼ばれる行動をします。
 これは嘴を叩き合わせるように激しく開閉して大きな音を出す行動で、仲間とコミュニケーションを取る際に使われます。
 また、好きな相手には首を左右に振りながらおじぎをします。
 当園では担当スタッフに対して行います。」

※説明板より引用


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正面から見るとこんな感じ。
やや下向きになっていると、こんな風にかなり目つきが悪くなってしまうんですね~。
目の上がややふくらみ気味になっているからですね。


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後ろ姿も見られました。
チャームポイントのくせっ毛がきれいに左側にだけ生えているのがわかります。
頭の後ろから縦に伸びている線が気になりますね。
あそこから「中の人」が出てくる、なんてことはありません(笑)


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寝顔は今回初めて見たかな?
まぶたにも羽毛があるんですね。


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と思ったらあくび?をしました。
そういえば、こうして口を開けている様子を見るのも初めてかも。


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毛づくろいもします。


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お約束の足でカキカキ。
こちらは手動連写をしたので、GIFにしてみました。


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そして、敬愛の意を示すとされているおじぎポーズ。
スタッフがいなくても、こうして見られることもあるんですね。


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最後は顔のアップ。
虹彩が黄色くなっているのがわかります。
これは若いことを示すサインで、年を経るごとに青っぽくなっていくんだそう。
オレンジ色に近いので、「ふたば」は相当若いのかもしれません。



すべて D700+70-200mmF2.8E/VR+TC-14EⅢ


次回は、バードショーと屋外エリアです。

by sampo_katze | 2019-03-13 22:30 | 花鳥園 | Comments(0)


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