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京都鉄道博物館を初訪問!
京都鉄道博物館に行こう!編・第1回


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「最速のN700系?」


昨年の10月26日(金)~28日(日)にかけて、「滋賀県草津市」に出張がありました。
「徳島」出張から中1日しか空いていないという、ちょっとハードなスケジュールでしたが(^^;
またこの出張は土日が仕事だったので、前後の1日ずつを代休としました。
そして26日は明るいうちに現地入りしてのんびり過ごし、28日の仕事後に「京都」に移動。
翌29日(月)に念願の「京都鉄道博物館」を訪問しました。
「博物館」は一般に月曜が休館日というところが多いのですが、ここは水曜日が休館日とのこと。
これはありがたかったですね。

さて26日(金)は休みですが、翌日からの仕事に備えて移動しておく必要があります。
そこで12時過ぎの「のぞみ」に乗り、少し早めに現地入りすることにしました。
金曜日の夕方は混みますからね。


表紙の写真は、「京都駅」に到着したときに向かいのホームに停車していた「N700系」です。
秋の「修学旅行」シーズンだったようで、専用列車が出ていました。
そしてその車両は「JR西日本」所属の「N700系4000番台」、通称「N700A」のトップナンバー。
編成番号は「F1」です。
これは「JR東日本」「E7系」にもあるんですね。
もちろん「F1」だからといって、ほかの車両より速いというわけではありません(^^;










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「京都駅」から「東海道本線」の上り方面、通称「琵琶湖線」に乗り換えます。
そこから7つ目の「草津駅」で下車。
時間が早いので、「国道1号線」沿いにある宿まで歩いていくことにしました。
駅前から伸びる道は交通量が多いので、南側にあるかつての「草津川」沿いの道へ。
すると、いつの間にやらきれいに整備されているではないですか。
案内板を見ると、このエリアは「de愛ひろば」と呼ばれているよう。


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土手上はこのように整備され、歩行者と自転車のレーンは色分けされています。
このまま約6kmほど進むと「琵琶湖」に出るようですね。
でも宿とは反対方向ですし、6kmはちょっと長いので歩きません(^^;

そして、土日の仕事は無事完了。
日曜は午後の早い時間に終わったので、明るいうちに「京都」に移動することができました。
おかげで予定どおり、「京都鉄道博物館」を訪問することができそうです。


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明けて29日(月)はそこそこいい天気。
しかも宿からは1.5kmほどの距離なので歩いていくことにしました。
「バス」利用ですと意外と不便な場所だったこともありますが。
「山陰本線」、通称「嵯峨野線」(さがのせん)の高架では、新しい駅の建設が進んでいました。
駅名は7月に「梅小路京都西駅」と決定していて、今年3月16日に開業しています。
おかげでアクセスがずいぶんよくなったようですね。
ただ、「京都駅」のホーム構造にはやや難がありそうですが。


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到着したのは開館の15分ほど前。
月曜なのであまり人がいないだろうと思っていましたが、結構な人数がいたのでびっくり。
もしこれが休日だったら?と思うと、やはり平日の訪問にしたのは正解だったかなと。
で、列に並ぶ前に柵越しに「旧二条駅駅舎」を撮影。
前身の「梅小路蒸気機関車館」時代からありましたが、リニューアル後は「ミュージアムショップ」になっています。


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定刻の午前10時に開館し、入場券を購入して入館します。
最初の展示ゾーンは「プロムナード」で、屋外ですが大屋根がかけられています。
展示車両のほとんどは、もう1つの前身である「交通科学博物館」から移転してきたものとのこと。


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「プロムナード」で顔をそろえた3種の車両たち。
「狭軌」での世界最高速度の記録も持つ、国内最大級の「旅客用蒸気機関車」
長大編成電車の先駆けとして開発された初代「湘南電車」
そして、世界で初めて時速200kmを超える高速運転を実現した初代「新幹線電車」が並びます。
このエリアにはほかにも車両が展示されていますが、ここは入館者が最初に目にする車両たちですからね。


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向かって左にいるのが「C62型蒸気機関車」の26号機です。
全長約21m、全高約4mの堂々たる体躯の持ち主で、迫力があります。
この26号機は1966年に引退後、前身の「交通科学博物館」にて保存されました。

「特急「つばめ」や「はと」をけん引した大型高速旅客用蒸気機関車 C62形26号機
 製造年:1948(昭和23)年   製造所:川崎車輌
 全長:21.47m  自重:100.1t  動輪直径:1,750mm
 軸配置:2C2  最高運転速度:100km/h
 
 1948(昭和23)年から1949(昭和24)年にかけて49両が製造された日本最大の旅客用テンダー式蒸気機関車で、
 動輪の直径は1,750mmです。本機は特急「つばめ」「はと」などのけん引機として活躍しました。
 なお、C62形17号機は1954(昭和29)年に狭軌の蒸気機関車としては世界最速の129km/hを記録しました。」



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正面から。
長らく保存されていたということもあってか、非常に美しい車体です。


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左側面に入ると、足回りを見ることができます。
スペースがほとんどないため、全体を見渡すことができませんが。
とはいえ半分屋外のため明るく、撮影や観察がしやすいのはうれしいポイントです。
「動輪」「ボイラー」は、さすがに最大級を使用しているだけあって迫力満点!
でもそのあおりで「煙突」はとても短くなり、左上にある「汽笛」も斜めに傾けざるを得なくなりました。
「車両限界」と呼ばれる大きさの制限があったからなんですね。


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中央にいるのが「80系電車」の制御車である「クハ86形」の初号車です。
「80系電車」は、今では当たり前に走っている15両もの長大編成を実現した電車。
緑とオレンジのツートーンの塗色が初めて導入され、「湘南色」(しょうなんしょく)と呼ばれました。
この2色の組み合わせは現在も引き継がれていますね。
また20号車までの正面窓は3枚ですが、それ以降の車両は2枚窓に変更。
その斬新なスタイルは「湘南型」などと呼ばれ、ほかの鉄道各社にも取り入れられたそう。

「日本初の長大編成電車(先頭車) クハ86形1号車  <準鉄道記念物>

 製造年:1950(昭和25)年   製造所:日立製作所
 全長:20.00m  自重:32.4t  定員:155人(座席79、立席76)
 
 80系直流電車は、東海道本線の旅客列車の電車化を図ることを目的に開発されました。
 15両編成という日本初の長大編成電車として、1950(昭和25)年から東京~沼津間で運行が開始されました。
 オレンジと緑の塗色は「湘南色」と呼ばれています。座席は4人掛けとなっていますが、
 乗降口付近は乗り降りがしやすいように前方は2人掛け、後方は3人掛けのロングシートが設けられています。」



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窓越しに室内をのぞいてみます。
座席は向かい合わせのいわゆる「ボックスシート」
背もたれの上の方のモケットは省略され、板がむき出しになっています。
ただこれが乗客には不評だったようで初期車のみにとどまり、以降は全面につくようになったそう。


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車両の端は「ロングシート」になっていました。
扉付近だけがこのようになるのは、乗降をしやすくするため。
近年は、逆に車端部の一角だけ「ボックスシート」になっている車両もちらほら見かけます。


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そして右にいるのが「0系新幹線電車」の「21形制御電動車」の初号車。
説明に「大阪方先頭車」とあるので、下りの先頭車(1号車)にあたります。
独特の丸っこい鼻がかわいらしいですが、このデザインは「ジェット旅客機DC-8」がモチーフになったとか。
この形状は時代を経て、列車が高速化するにつれ長く複雑になってきましたね。
個人的には2代目の「100系」の形状が一番好きです(^^)

「初代新幹線電車(大阪方先頭車) 0系21形1号車  <鉄道記念物>
 製造年:1964(昭和39)年   製造所:日本車輛製造
 全長:25.1m  自重:57.6t  定員:75人  最高運転速度:210km/h
 
 0系新幹線電車は、1964(昭和39)年に東海道新幹線用として登場し、最高運転速度210km/hで運行を開始しました。
 そして翌年には、東京~新大阪間を3時間10分で結びました。
 0系21形は大阪方の先頭車で、車内は3人+2人掛けの普通座席の客室と、和式トイレや男性用トイレ、
 洗面台が2組設けられています。」




1~3枚目 iPhone5S
4~14枚目 D700+24-120mmF4G/VR


次回は、プロムナードエリアの続きです。

by sampo_katze | 2019-08-18 21:00 | 博物館・美術館 | Comments(0)


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