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本館1階・車両のしくみエリア~機関車・貨車編
京都鉄道博物館に行こう!編・第8回


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「幹線用ディーゼル機関車のロングセラー」


本館1階の「車両のしくみ」エリアの続き。
今回は、「機関車」「貨車」を取り上げます。
それだけでは足りないので、後半は2階からこのエリアを見てみます。


表紙の写真は、幹線用として開発された「DD51形ディーゼル機関車」です。
1962年(昭和37年)から製造がはじまり、1978年(同53年)までの16年間に649両も製造されました。
これは国内の「ディーゼル機関車」では、「DE10形」の708両に次ぐ多さです。

ここに展示されている756号機には、寝台特急「出雲」のヘッドマークがつけられています。
「出雲」は「サンライズ出雲」の前身で、「東京駅」から「山陰本線」を経由していました。
そして「山陰本線」の運転区間の大半が非電化だったことから、「DD51」1両がけん引していました。

「万能型国産ディーゼル機関車 DD51形756号機
 製造年:1972(昭和47)年   製造所:日立製作所
 全長:18.00m  自重:84.0t  軸配置:B2B
 最大運転速度:95km/h  機関:1,100PS×2
 
 DD51形ディーゼル機関車は大出力エンジン2基を搭載した本線用の量産型ディーゼル機関車です。
 中央に運転台を配置し、前後進の運転に対応した凸形となっています。合計で649両製造され、
 四国を除く日本全国で活躍した日本を代表するディーゼル機関車です。」

※説明板より引用、以下同じ










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「DD51」はかさ上げされていて、その下には通路が設けられています。
ここに入ることで、床下の構造や機構部を見ることができるようになっています。
たいていは車両が床レベルにあって、通路が半地下になっているパターンになっています。
なので、この展示はめずらしいですね。


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「ディーゼル機関車」の動力源は、名前そのまんま「ディーゼルエンジン」です。
そして、それを発明したのは「ドイツ」の技術者の「ルドルフ・ディーゼル」
「ディーゼル」は発明者の名前だったんですね~。

「ディーゼルエンジンを発明したルドルフ・ディーゼル
 ディーゼルエンジンは、ルドルフ・ディーゼルというドイツの機械技術者が1892年に発明しました。
 当初は、重油などの液体燃料が使用されていたことから「オイルエンジン」と呼ばれていましたが、
 のちに発明者であるディーゼルの名前にちなんで「ディーゼルエンジン」と呼ばれるようになりました。」



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次は、「高速貨物列車」専用機関車として開発された「EF66形電気機関車」です。
なぜかまともな姿撮りがなかったのですが(^^;
高速道路の整備に伴いシェアを拡大しつつあったトラックに対抗するため、
「貨物列車」の最高時速を100km/hに引き上げることに。
まず1966年(昭和41年)に試作機として「EF90形」が登場し、その2年後に量産機として「EF66形」が製造されました。
高速化に合わせてか運転台は高い位置にあり、先頭形状も中段がやや突き出たスタイルに変更されてなっています。
「JR西日本」に継承された車両は、「東京駅」~「下関駅」間で「ブルートレイン」のけん引にもあたりました。
なお、ここにいる35号機は「JR貨物」に継承された車両です。

「高速貨物列車用として誕生した車両 EF66形35号機
 製造年:1974(昭和49)年   製造所:東洋電機製造 川崎重工業
 全長:18.20m  自重:100.8t  軸配置:BBB
 最大運転速度:110km/h  機関:650kW×6
 
 EF66形は1968(昭和43)年に日本国有鉄道が量産形式として89両製造した直流電気機関車です。
 登場時より幹線の高速貨物列車、のちに東京~下関・九州間の寝台特急列車もけん引しました。
 高速運転の視認性向上のため運転台を高くし、側面上半分は車両限界の点から内側に傾斜させました。
 当機は初期車両と異なり、前面屋根がひさし状に変更されています。」



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こちらもかさ上げ展示されていて、床下を見ることができます。
暗すぎてさすがに撮ることはできませんでしたが。
その代わりにお顔をしたから眺めます。
かなりいかめしいというか、ゴツい感じですね。
平成になって登場した「EF66形100番台」は、性能はほぼ同じながら車体はシンプルな感じになっています。


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かつて「貨物列車」にも、通常の列車同様に「車掌」が乗務していました。
ただ乗務する場所がないことから「車掌車」が最後尾に連結されていました。
ここに展示されているのは、国内初の「特急コンテナ列車」に連結されていた「ヨ5000形」です。
通常の車体色は黒ですが、コンテナの色に合わせて黄緑とされました。
また「テールマーク」も掲げられています。

「初の特急コンテナ列車用として誕生 ヨ5000形5008号車
 製造年:1959(昭和34)年(ヨ3500形を改造)   製造所:川崎車輌  改造所:大宮工場
 全長:7.83m  自重:9.7t
 
 ヨ5000形は1959(昭和34)年から日本国有鉄道が製造・改造した事業用貨車(車掌車)です。
 当車は、1959(昭和34)年に大宮工場で12両改造されたうちの1両で、最初のコンテナ特急「たから」号の車掌車です。
 高速走行と乗り心地改善のため、長い板ばねで車体を支えています。
 1986(昭和61)年に貨物の車掌車連結が廃止されたことによって廃車になりましたが、
 当車はJR貨物に引き継がれ、宇都宮貨物ターミナル駅で保存されていました。」



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テールマークのデザインはこんな感じ。
「たから」の「た」の字が横に長くなびいていて、スピード感を醸しているようです。


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2階に上がります。
本館の一部は吹き抜けになっていて、下をのぞくと「JR西日本」を代表する3車両を見ることができます。
ただ、同時に撮るのは難しかったですね。
ヘタなだけですけど(^^;


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「489系」の先頭車「クハ489-1」を斜め上から。
ボンネット上の中央に点検用と思われるふた?がついています。
持ち手がないけど、どうやって開けるのかな?


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「500系」も上から。
運転席の窓は正面側も背面側も、窓が非対称なんですね。
またよ~く見ると、運転台に「JR時刻表」が置かれていました。
表紙に「3」の文字と「N700系」の姿が見えます。
これを手掛かりに調べてみたところ、なんと2010年3月号のものとわかりました。
ちなみに2010年3月のダイヤ改正をもって、16両編成の「500系」(=W編成)は定期運用を外れています。
それにしても誰がここに置いたんでしょうか。
そもそもここが開館したのは2016年4月のことなので、それ以前から置かれていたんでしょうか。
謎は深まるばかり・・・・・?


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さて、2階の奥には「レストラン」があります。
11時30分を回っているので、少し早いですが混む前に昼ごはんをいただくことに。
とはいえ、すでに窓側はうまってましたけどね。
で、明るいうちから1杯いただきます(^^;
「中ジョッキ」の表面にはロゴがしっかり入っていました。


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そして、メインは「まかないハチクマライスハンバーグ」を。
「ハチクマライス」とは「目玉焼き丼」のこと。
かつて夜行の特急・急行列車に連結されていた、「食堂車」のスタッフのまかないが由来らしいですね。
ここのはさらにメニューにあるように、「ハンバーグ」などいろいろトッピングされていました。
味は普通でしたが、もう少し熱さがほしかったかなと。



11、12枚目 iPhone5S
ほかはすべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、屋外の扇形車庫を見ていきます。

by sampo_katze | 2019-09-01 21:00 | 博物館・美術館 | Comments(0)


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