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祝・開通60周年!関門トンネルで海峡を渡る
2019年フライト初め~下関・門司遠征編・第8回


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「独特なフグの競り」


決闘の聖地と呼ばれる「巌流島」からフェリーで「下関」に戻ってきました。
まだ時間が早いので、どこかに足を運ぶ余裕があります。
そこで「巌流島」から見えた「火の山」に行ってみることにしました。

「火の山」は、「関門海峡」でもっとも狭いところにそびえる標高270mの山です。
その名前は、かつて山頂に「狼煙台」があったことが由来とのこと。
1890年(明治23年)には「砲台」が設置され、その後「下ノ関要塞」の一部となりました。
その後1945年(昭和20年)の終戦まで任務を全うしています。

麓からは「火の山ロープウェイ」が出ていて、9合目まで4分で行くことができます。
山頂周辺では、要塞として使われていた建物の一部がかなりきれいな状態で残っているんですよ。
もちろん「関門海峡」の眺めもなかなか。
ということで、「火の山」へと目指します。
フェリーが着く「唐戸桟橋」から麓までは「サンデン交通」のバスが出ています。
ですが運動不足解消もかねて歩いていくことにしました。


表紙の写真は、「唐戸市場」の南側にある「ふくのフクロ競り」の像です。
海沿いに伸びる遊歩道を歩いていると見ることができます。
ここの「フグ」の競りはちょっと変わっていて、競り人と仲卸人が袋に手を入れ
握った競り人の指を使って行われます。
このようなやり方がおそらくここだけではないでしょうか。

「馬関名物「ふくのフクロ競り」
 市場に「エカエカーエカー」(「用意はいいか」「場を締めてもいいか」の意)の声が響く。
 せり人の掛け声に合わせて、仲卸人は黒い袋の中に手を入れます。
 せり人の指を握り提示額を示すのです。
 下関独特の「フクロ競り」です。
 せりは「闘い」の場ですが、下関の市場では闘いは手をつないで行われます。
 「ふく」といえば下関、下関といえば「ふく」と言われるくらい全国にその名を知られる下関は、
 「ふく」の水揚げ量日本一を誇ります。
 まさしく街のシンボルは「ふく」であり、人々は「ふく」をこよなく愛しています。
 まちにはいたるところに「ふく」があふれ、ユーモラスなしぐさと愛きょうのある顔で訪れる人を迎えてくれます。」

※説明板より引用、以下同じ










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「唐戸市場」の駐車場をすぎると、海沿いから少し離れます。
そこからさらに700mほど進むと海側の視界が開け、「関門橋」が目前に迫ってきます。
ここは「関門海峡」でもっとも狭いエリアで、向こう側は「北九州」です。


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橋の真下からお約束の1枚。
24mmだと手前の橋脚の一部も入りました。


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かつては「下ノ関要塞」の一角を担っていた「火の山」。
戦後は要塞の役目を終え、一部は公園として整備されています。
それでも当時の建物は比較的残っていて、なかなか見ごたえがあるんですよね。
なので行くのを楽しみにしていたのですが、なんと「火の山ロープウェイ」が冬期運休!
運行再開は2019年は3月15日とのことでした。
う~ん、残念!


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「火の山」登頂ができなかったので、近くにある「関門トンネル」を歩くことに。
「関門トンネル」は「自動車道」「人道」の両方があり、二層構造になっています。
「人道」は歩行者のほか、自転車や50cc以下の原動機付自転車が通れます。
ただし自転車などは乗車通行はできず、押して歩く必要がありますが。

で、こちらが「人道」の入口。
「自動車道」の入口から約1.5kmほど南にあります。
ここからエレベーターで地下へ通りていき、そこから「人道」へと入ります。
通行量は歩行者は無料、車両は20円。
なお「人道」は22時から翌朝6時まで閉鎖となるため、通ることができません。


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入口の屋根に何やら飾りつけがされていました。
なんだろう?と思ってみてみると、たくさんの「フグ」が並んでいました。
赤い衣装に白抜きで60周年の文字が書かれています。
あれ、何が60周年なんだろう?
ここではその理由がわかりませんでした。


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エレベーターで降りると、トンネルの中の柱に大きく「関門トンネル開通60周年」の文字が。
入口にあった飾りつけはこれ絡みだったんですね。
ちなみに開通は1958年3月9日のこと。
訪問した日は2019年1月12日なので、まだ大丈夫?


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「関門トンネル」を踏破すると、「関門TOPPA!記念証」がもらえます。
その踏破記念証も特別バージョンが用意されているとのこと。


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記念証をもらうためには、スタンプを「下関」側と「門司」側の両方で押す必要があります。
それぞれ半分ずつになっていて、それを組み合わせると円形になるようになっています。


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これは「下関」側のスタンプ。
スタンプも60周年の特別バージョンになっていました。


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このトンネルは「人道」であっても立派な「国道2号線」
入口の壁に地名とともに表示がされていました。


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では「人道」へと入っていきます。
最初は少し下り坂になっているのでラクですね。


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トンネルの中央付近に「下関市」と「北九州市」の市境があります。
この表示も特別バージョン。
「下関」側は「フグ」が、「門司」側は「タコ」のキャラが描かれていました。


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その少し「下関」側に距離標があります。
市境はやや「門司」側に寄っているんですね。
そしてここから出口まではやや上り坂になります。


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歩くこと約10分で「門司」側に到着。
「門司」側の壁にも国道標がありました。


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エレベーターに乗って地上へと出ます。
「門司」側の「人道」入口も建物は同じ。
その周辺は「下関」側の方が広いですね。


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こちら側からも「関門橋」を。
15時過ぎだったので夕日には少し早かったです。


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そこから右へと目を向けると、今回訪ねることができなかった「火の山」が見えます。
山の上の方は結構平らな部分が広がっているのがわかります。
この部分に要塞の施設が設置されていたんですね。
実際に行ってみると「砲台」「指令室」「観測所」などの跡がいくつも見られました。
今回、もう1度見てみたかったんですけどね。



すべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、フグのお手頃フルコースを頂きます。

by sampo_katze | 2020-02-10 21:00 | 山陰・山陽 | Comments(0)


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