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小獣舎と北極圏の生きものなど
秋の旭川遠征2019・第6回


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「夏毛だと普通のキツネ」


「ほっきょくぐま館」を出てさらに西へと進みます。
少し上り坂になっていて、そこを上がると広場になっています。
その周りに小さな「獣舎」がいくつか並んでいます。

その中には「北海道」初上陸の珍獣もいて、今回見ることができました。
全国でも見られる場所は2020年春の時点で7か所と、なかなか希少なんですよね。
ちなみに「上野動物園」にもいるんですが、10月初めに訪問したら見られませんでした(^^;
入場制限が解除されるまで見られないかもしれませんね。


表紙の写真は、最初の獣舎にいる「ホッキョクギツネ」です。
その名のとおり「北極圏」に生息する小型の「キツネ」の仲間。
訪ねたのが10月半ばはまだ暖かい時期なので、短い夏毛のままでした。
そのため、白っぽい毛色の普通の「キツネ」にしか見えません。
これが冬になるとモコモコの冬毛に代わり、かなりかわいらしくなるようです。
また警戒心が強いのか、奥の方に引っ込んだまま出てきてくれません。
おまけにお顔に草がかかってるし・・・・・。
ちょっと残念でした(^^;










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「ホッキョクギツネ舎」のとなりは「レッサーパンダ舎」
舎内と広場にそれぞれ立つ木の間には、このような空中通路が設置されています。
「レッサーパンダ」のご機嫌次第ですが、通路の上を歩いたりする様子が見られます。


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この通路の幅は1頭が通れるくらいの幅しかありません。
そのため、2頭目は先に進むことができません。
1頭が左からやってきたんですが、右にいる子が通せんぼしていますね。
しばらくこの状態が続き、左の子があきらめて戻っていきました。
もっとも、先客がいたらどうにも進みようがないんですが(^^;


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さらにしばらくすると、通路の上で昼寝をはじめました。
下にはお客さんが結構いたんですが、全然気にするそぶりはありません。
この子のお気に入りの場所なのかも?
それにしても気持ちよさそうな表情ですね。


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「レッサーパンダ舎」のとなりが「小獣舎」で、ここには2種類の動物がいます。
一方はこちらの「アフリカタテガミヤマアラシ」
「ヤマアラシ」の仲間もあまり見かけないので、ある意味珍獣と言えそうです。
最大の特徴は、背中から伸びた「針毛」と呼ばれるトゲ。
これは「ハリネズミ」「ハリモグラ」などが持っていて、防御に使われます。
ですが「ヤマアラシ」の仲間は、威嚇だけでなく積極的に攻撃することもあるんだそう。
ご覧のように「針毛」が太く長くなっていて、攻撃力がほかの種より高いため強気に出られるのでしょうか。
白黒のしま模様も「警戒色」の役割をしていると考えられているようですね。


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もう一方がこちらの「マヌルネコ」です。
名前にある「マヌル」とは、「モンゴル語」「小さな野生ネコ」を意味するそう。
「北海道」に初めてやってきた珍獣で、「モウコヤマネコ」という和名で呼ばれることも。
この子は2018年7月19日に「埼玉こども動物自然公園」から来園した子で、名前は「グルーシャ」
2017年4月20日に同園で生まれたオスで、5つ子のうちの1頭です。
奥の高台でまったりしていたので、280mmでもこのサイズにしかならなかったのはちょっと残念(^^;

「マヌルネコ
 ねこじゃないよ マヌルネコ!! 
  よく、「マヌルネコ??ああネコか~」とイエネコの品種と間違われますが、
  れっきとした野生のヤマネコの仲間です。「マヌル」という名前はモンゴルの言葉で
  「小型のヤマネコ」の意味があり、標高の高い草原や半砂漠などにくらしています。
 変な顔?そんなことないよ!
  耳が立ってなく、ちょっと横長の変わった顔をしています。これは岩陰からえものを狙うときに、
  目立たないためと考えられています。足は速くないので、狙って近づくときは
  「だるまさんがころんだ」の様な動きをします。動物園でも警戒しているときに見られるかも?
 北海道初上陸のマヌルネコ!
  野生ではマイナス50℃にもなる厳しい環境にすんでいるので、寒さに耐えるため冬毛はモッコモコ。
  日本最北の旭山でどんな冬毛になるか楽しみです。」

※説明板より引用、以下同じ


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ほぼ正面顔のショット。
特徴的なお顔がよくわかるのでトリミングしてみました。

顔はやや横長で、耳も横についています。
体全体も伏せているとはいえ、横長になっているような?
一般の「ネコ」の仲間と少しちがう雰囲気ですね。
目の下から斜め下に伸びる太めの白いラインもよく目立ちますね。
あごの下のたてがみ?もチャームポイントです。


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広場の中央付近には「シロフクロウ舎」があります。
ここには2羽の「シロフクロウ」がいます。
「フクロウ」の仲間は森にすみ、木の上にとまっているというイメージがあります。
そのことから「森の賢者」と呼ばれることもありますね。
ですが「シロフクロウ」は、このように切り株の上や地上にいることが多いです。


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1羽は全体が真っ白で、わずかに小さな黒い斑点が入っています。
これは成長したオスの特徴です。
一般的にイメージされる「シロフクロウ」はこちらの姿でしょうね。


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もう1羽は顔から胸にかけてと足の部分は白く、ほかは褐色の短い横帯が入ります。
これはメスと幼鳥の特徴です。
オスも幼鳥のころはこのような模様を持ちますが、成長につれて白くなっていきます。


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たまにこうして目を細めることがあります。
見る角度によっては笑っているように見えることもあるんですよね。
これは微笑している感じかな?


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なにか見つけたのか、大きく目を見開いています。
首もこころなしか伸びていますね。
この表情を見たら、思わずあの女芸人さんが頭に浮かびました(^^)


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「シロフクロウ舎」から下ったところに「もうじゅう館」があります。
ここは次回のメインなんですが、先行で1種だけ「エゾヒグマ」を。
ガラス越しに見える地上部と、上から見下ろせる2階部があります。
地上側では場所によっては見えないこともあるので、2階から見るのがいいかな?
運がよければガラスのすぐ前にいて、ちょっとビックリしちゃうかも。

「エゾヒグマ
  とんこ ♀ 1999年4月30日 中頓別町(なかとんべつちょう)にて幼獣で保護
  北海道最大の陸上ほ乳類。オスで体重120kg~250kg、雌で160kgほど。
  雑食性で、主に植物を食べている。魚や昆虫も、ときにはシカの死肉も食べるが、
  肉食はめったにしない、とされる。
  冬期は穴の中で冬ごもりする。メスは冬ごもり中に子育てもする。
  寿命は飼育下なら25~30年ほど。野生下ではもう少し短い。」

※説明板より引用


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このまま寝っ転がったままかな?と思ってみていたら、プールに入ってくれました。
こうして水につかって目を閉じている様子は、なんだか温泉にでも入っているようですね。
気持ちよさそうです(^^)


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最後は水中でブルブルーッ!
日光がいい感じに当たってくれたので、少しですが虹も出ました。
これはラッキーでしたね。



すべて D700+70-200mmF2.8E/VR+TC-14EⅢ


次回は、もうじゅう館を訪ねます。
by sampo_katze | 2020-11-28 21:00 | 北海道 | Comments(0)


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