秋の旭川遠征2019・第8回
「旭山動物園」めぐりの最後です。 「もうじゅう館」を後にして、東方面へ進んでいきます。 ここまでずっと緩やかながら上りが続いているので、ちょっとしんどくなってきました。 日頃の運動不足に加え、久しぶりに重い望遠ズームを担いできたのが効いてきたようです。 我ながら情けない・・・・・(^^; でも、がんばって先に進みます。 次に訪ねるのは「北海道産動物舎」。 2012年11月にできた比較的新しい施設で「ワシタカ類」や「フクロウ類」、小型の「ほ乳類」などが見られます。 その中から「鳥類」の一部を取り上げてみます。 表紙の写真は、「オオワシ」です。 国内で見られる「ワシタカ類」の仲間の中では最大で、全長90~100cmに達します。 メスの方が一回り大きくなります。 全体は褐色で、額と翼の一部、脚、および羽毛は白。 虹彩、くちばし、そして足は黄色で目立ちます。 大きく鋭い目とかぎ状に曲がったくちばしが凛々しく、いかにも「猛禽類」って感じですね。 これは目を守る「瞬膜」(しゅんまく)という器官が出ているため。 「鳥類」や「は虫類」はこれが発達していて、時折このような様子を見ることができます。 「まぶた」も同じ働きをしますが、閉じてしまうと見えなくなってしまいます。 ですが「瞬膜」は半透明なので、目を守りつつ視界も確保できるんですね。 「スズメ」より一回り大きく、全長20cmほど。 国内で見られる中ではもっとも小さい「フクロウ」の仲間です。 さらに枯葉のような色をしているので、森の中ではその姿が周囲に溶けこんでしまいそう。 見つけるのは相当困難ですね。 「ブッポウソウ」(仏法僧)と鳴くことから「声のブッポウソウ」と呼ばれることも。 ちなみにこれとは別に「ブッポウソウ」という名の鳥がいますが、鳴き声はまったく別。 なぜ全然ちがう鳴き声の鳥にその名がついたのか、謎です(^^; 「コノハズク 「木葉木菟」とも書きます。森の木々に溶けこむ小型のフクロウです。 人里にはほとんど近づきません!灯のない森で生息。もし出会えたら、あなたはすごい幸運の持ち主かも! 日本へは夏に南から繁殖のために渡ってきます。冬は東南アジアですごします。 食べ物は昆虫が多いかな。動物園ではお肉を与えています。 「仏法僧」(ブッポウソー)と鳴いています。鳴き声は有名だけど詳しい生態は不明。 数も減少していることはわかってます。」 その名のとおり、先の「コノハズク」より少し大きく全長24cmほど。 身近な鳥では「ムクドリ」とほぼ同じ大きさです。 「コノハズク」とのちがいは名前と大きさだけ?というくらいそっくり。 最大の見分けのポイントは虹彩(こうさい)の色で、「オオコノハズク」は黄色。 対して「コノハズク」はオレンジ色をしているとのこと。 でも、こうして目をつぶっていては比べようがありませんね(^^; 「オオコノハズク コノハズクより少し大きな、でもそっくりなフクロウです。見分けるポイントは、目の色!! 日本全国に分布。寒い地方や高知の個体は冬は暖かいところへ移動することがあります。 生活場所は低地~山地、森林~畑の防風林まで様々な所です。 食べ物はいろいろです。ネズミ、鳥、昆虫などなんでも狩って食べてます。 悩みは巣になる樹洞(じゅどう)不足!巣がなかなかなくて、数が減っているのが心配。 大木のある森を残して、彼らの巣となる樹洞のある木を増やそう!」 ※説明板より引用、以下同じ この写真ではわかりにくいですが、「虹彩」の色は確かに濃い目のオレンジ色をしています。 また一応ですが、「コノハズク」もわずかなすき間から黄色い「虹彩」が確認できました。 全長24cmほどと「オオコノハズク」と同じ大きさで、「キツツキ」としては中型。 国内では「北海道」と「本州」で見られます。 羽毛は白黒が基調で、翼の先端と尾羽に白いラインが入ります。 また頭の後ろにははっきりとした赤い斑点が入っていて、「タンチョウ」のよう。 お腹も淡い赤が入り、これらが名前の由来となっているようです。 「アカゲラ 平地から産地の森林に周年いるキツツキ。木の幹をつつくのは中にいる虫をさがすだけでなく、 繁殖期(春)に大きな音を出して異性にアピールするという意味もあります。 木に穴をあけるのも得意で、巣穴も自分で作ります。 ここにいるアカゲラもあちこちに穴をあけてくれました... (スズメ用の巣箱の入口を自分で広げてちゃっかり自分の家にしています)」 ですがエサや居住環境の変化により、最近はその数を減らしています。 全長は15cmほどの小さな鳥の代表格で、サイズの基準としてもよく使われますね。 また「スズメの涙」など、小さいことの代名詞にもなっています。 ここには近似種の「ニュウナイスズメ」もいました。 大きさはほぼ同じですが、ほおには黒い斑点がないので区別が可能。 また、オスとメスで色が異なるのも特徴です。 並べて比較したかったのですが、その姿を撮ることができず。 なかなか見られないだけに残念でした。 「スズメ 人家付近で暮らす最も身近な野鳥で、人が住んでいない場所にはほとんどいません。 家の壁の隙間や換気口などで繁殖していましたが、近年は気密性の高い家が増えたことで、 スズメの住宅事情はきびしくなり、徐々に減ってきています。 都会では信号機や道路標識のパイプの穴で繁殖することもあります。」 「ニュウナイスズメ オスはスズメとよく似ていますが、ほほの黒い点がないのが特徴です。 メスはオスよりも全体的に色がうすく、目の上に白いラインがあります。 平地から山地の森林で暮らし、北海道では夏鳥とされていますが、 旭山周辺で冬も生息しているのが確認されています。」 ここにいるのは「アミメキリン」。 国内で見られるのはほとんどがこちらで、もう1種の「マサイキリン」は3園だけとのこと。 ここには2頭いて、こちらはメスの「結」(ゆい)。 顔は白い部分が多く、鼻先と額のコブのあたりが褐色。 網目模様はほおのあたりに入ります。 口元から舌がチラッと出ていますね。 この舌、実はとんでもなく長くて40~50cmほどもあるんです。 これを器用に使い、木の葉をからめとって食べます。 色も黒っぽいところも特徴的ですね。 「結(ゆい メス) 2013年12月9日生まれ 2015年10月にアメリカ・オハイオ州ワイルドアスレチック&ペッティングZOOからやってきました。 『結』という名前には、みんなを結ぶ楽しい動物園になって欲しいという意味が込められています。」 顔の白い部分は少なく、額のコブや角に小さな突起のようなものが多くついています。 また顔の網目模様は白いラインですが、首は薄い褐色になっています。 色白の「結」との見分けはとても簡単ですね。 そして、目元に注目。 「キリン」は大きな目を持っていますが、まつ毛もかなり長く立派なんです。 これは強い日差しやほこりなどから目を守るため。 ほかに思いつくものとして「ラクダ」もいますね。 「ゲンキ(オス) 2007年7月23日生まれ 2008年6月に山口県徳山動物園からやってきました。 キリンは一般的には臆病で神経質な動物なのですが、 『ゲンキ』は好奇心旺盛でとても人なつっこい性格です。」 柵のすぐ内側にスペースがあり、そこにエサが置かれます。 それにひかれた「ゲンキ」がやってきて、エサを食べてくれます。 長い舌を使った独特の食べ方を、まさに目の前で見ることができるんですよ。 その距離は1mを確実に切っていますね(^^; また撮ったタイミングがイマイチなので少々わかりづらいですが、舌先が丸まっています。 こうして草を集めて口に運びます。 目の前にいるのは地色が薄い褐色なので「ゲンキ」ですね。 こうして見上げると、やっぱり大きいな~と実感できますよ。 最初は「D700」に標準ズームレンズ(24‐120mm)をつけて撮ろうとしたんですが、24mmでも入りきらない! そこで「iPhone5S」に交代して撮影しました。 「ひづめ」は2つに分かれています。 背景に入ってしまった機械がちょっと残念!(^^; 12、14枚目 iPhone5S 13枚目 D700+24-120mmF4G/VR ほかはすべて D700+70-200mmF2.8E/VR+TC-14EⅢ 次回は、大雪地ビール館での夕食です。
by sampo_katze
| 2020-12-02 21:00
| 北海道
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