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天都山にある北方民族博物館へ
冬の網走訪問2019編・第2回


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「網走めぐりの必須アイテム」


2日目の12月7日(土)。
前日から引き続き、朝からとてもいい天気で風もなくおだやか。
寒いながらもそれほど冷え込んではおらず、絶好の観光日和です。

今回は「網走バス」が運行する「観光周遊めぐり線」を利用して観光します。
このバスは「網走バスターミナル」と、南側にある「天都山」(てんとざん)を結ぶ路線。
その途中にあるいくつかの観光施設を通るので、効率よく回ることができます。
といっても訪問した12月に運行されるのは1日5便なので、うまくスケジュールを組む必要がありますが。
まぁ幸い天気もいいので、あまり待つようなら少し歩いて下るのもいいかな?と。
どうしてもとなれば「タクシー」を呼ぶのも1つの手ですからね。


表紙の写真は、今回の「網走」周遊で使用した「あばしりフリーパス」です。
2日用と3日用があり、それぞれ2000円、3000円(大人)。
「女満別空港線」「市内線」、「観光周遊めぐり線」など幅広い路線に使用できます。
また8枚のクーポンがついていて、対象施設での割引を受けることも。
「女満別空港」「網走駅前」との間を往復するだけで1840円なので、かなりオトクです。
空港に着いたら「到着口1」の正面にある「観光案内所」に出向いて購入しましょう。
バスの車内では購入できませんので要注意!










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「網走バスターミナル」内の出発案内。
3番乗り場から08:50に出る「天都山」行きに乗車します。
その次に出発するのは「札幌」行きの長距離バス。
全席指定予約制のバスで、1人掛け3列シートのゆったりした車内になっているそう。
ただし到着時刻は15:15、所要時間は6時間15分と長い!
やっぱり「北海道」は広いですね・・・・・(^^;


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09:09、終点でバスを下車。
黄色い大きな看板に「本日開館」の文字が書かれています。
パッと見たとき「閉館」なのか?って思い、ちょっとドキッとしましたが(笑)
到着したのが09:10ころで開館まで時間があります。
そこで時間つぶしに、南にある「北海道立オホーツク公園」を歩いたりしました。
日差しもあったので、体も温まってちょうどよかった。


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「北方民族博物館」の外観。
最初は階段の上にいたんですが、下から見た方がいいような?と思ってわざわざ下りてきました(^^;


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入口にある円錐型の建物が特徴的で目を引きます。
この形状から建築家「黒川紀章」(くろかわ きしょう)氏をイメージしましたが、ちがったようです。

「北方民族博物館について
  東はグリーンランドのエスキモーから西はスカンディナビアのサミまで、
  広く北方の諸民族の文化と、北海道のオホーツク文化を紹介する博物館です。
  北方圏地域の文化や社会には、共通性とともに、さまざまな地域的な違いがあります。
  北方民族博物館は、具体的な資料をとおしてこれらの地域の諸民族について紹介しています。
 建物イメージ
  建物全体は水鳥が羽を広げた形状で、エントランスホールは、
  北方地域で広く見られる円錐形のテントをイメージしています。」

※パンフレットより引用


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「常設展」の前のエリアに、特別展示がされていました。
「モンゴル」に関するものだったと思いますが、正確なテーマを記録してませんでした(^^;
こちらは遊牧民が使う移動式住居の「ゲル」
一般的なものより小さめとのことですが、結構大きく見えましたね。

「モンゴルの移動式住居「ゲル」
 モンゴルの遊牧民は、季節ごとに家畜とともに移動するため、移動式住居「ゲル」に暮してきました。
 ゲルは木の骨組とフェルト、布、それらを結びつける紐からできており、分解して運ぶことができます。
 ゲルのなかは、入口から中に向かって左側が男の座(男性の場所)、右側が女の座(女性の場所)、
 奥がその家の主人や訪問客の場所とされています。
 ※展示されているゲルは、一般的なゲルより一回り小さいものです。」

※説明板より引用、以下同じ


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「ゲル」の中に入ることができます。
入口は低いですが、天井はかなり高く居住性もよさそうです。


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奥のテーブルの上には、こんなパーツが4つ置かれていました。
これは「モンゴル」の「シャガイ占い」に使われるものとのこと。


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「シャガイ占い」についての説明。
先のパーツは、4つの目のある「サイコロ」のようなもののよう。
その組み合わせによって占うとのことです。
組み合わせ表も添付されていましたが、かなり複雑でとても覚えられるものではありません。
なにせ33パターンもありましたからね(^^;

「モンゴルのシャガイ占い
 「シャガイ」はモンゴル語で、ウマやヒツジなどのうしろ足のくるぶしの部分にある骨を指す言葉です。
 「シャガイ」の4つの面には、それぞれモンゴルで飼われている家畜の名前がつけられています。
 まうえから見ると
  ウマ :いちばんたいらな面
  ラクダ:お皿のようにくぼんでいる
  ヒツジ:端がくぼんでいる
  ヤギ :中央がくぼんでいる
 占いかた
  4個の「シャガイ」を手にとって、一度にころがします。
  どの家畜の面が上になったかによって、運勢を占います。」



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民族衣装の数々。
左から「モンゴル」の大人用「デール」の男性用、女性用、「アイヌ」の大人用「ルウンペ」
子供用「カパラミプ」「チヂリ」の大人用と子供用です。
どれも試着ができるようになっていました。


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「北方民族」がよく用いたと思われる毛皮。
ここでは手ざわりの違いを体験することができます。

「北方民族と動物の毛皮 いろいろな毛皮の手触りを体験してみよう!
 アザラシ ぼくの毛皮は水に強くて丈夫だよ。
       北方民族はブーツやボートに使ったよ。
 トナカイ ぼくの毛皮は暖かいよ。
       北方民族は、ぼくの毛皮を衣服やテントに使ったよ。
 クロテン ぼくの毛皮は柔らかくてきれいだよ。
       北方民族はヨーロッパは中国の人たちに売るために
        ぼくの毛皮をとることもあったんだ。」



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最後は伝説の「ビーバーマン」の彫刻。
「北アメリカ大陸」北西部の「北方アサバスカン」という民族に伝わる英雄とのことです。

「彫刻 :ビーバーマン
 民族 :北方アサバスカン/北トゥショーニ
 地域 :カナダ/ユーコン準州/ペリークロッシング
 作者 :ユージン・アルフレッド
 製作年:2019年
 素材 :木(イエローシダー)」


「ビーバーマンの物語
  アラスカからカナダ北西部の内陸部に暮らす北方アサバスカンの人々の間には、
 巨大な動物たちから人間を救った英雄の物語が伝わっています。カナダ・ユーコン準州の先住民族などは、
 その英雄を「ビーバーマン」と呼んでいます。ビーバーマンは人間でもビーバーでもある、
 その両方である存在と語られます。
  ビーバーマンの物語は複数のエピソードから構成されています。物語の基本的な筋は、かつて人間を食べる
 巨大な動物が地上に棲んでいた頃、ビーバーマンは世界中を旅して、巨大な動物たちを退治して、
 人間たちが暮らしやすい世界に変えたというものです。このほか、ビーバーマンは人間たちに、大地で生き抜くための
 様々な知識をもたらしたとされています。
  本資料はカナダ・ユーコン準州の先住民族である北トゥショーニ出身のユージン・アルフレッド(Eugene Alfred)氏が
 当館のために製作したビーバーマンの彫刻です。彼が主導する「北トゥショーニ様式」の彫刻として、
 世界で初めて博物館に所蔵されたものです。」




1、2枚目 iPhone5S
ほかはすべて D700+24-120mmF4G/VR


次回は、常設展のエリアに入ります。

by sampo_katze | 2021-01-04 21:00 | 北海道 | Comments(0)


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