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意気
唐津くんち編・第5回。

曳山紹介の後編です。

宵山編で登場しているのがほとんどですけど
でも、昼と夜とでは全然イメージがちがいますからね~。
ブレててわかりづらいところもあったでしょうし(^_^;

そうそう、わたし自身曳山を太陽の下で見たのって初めてなんですよ!
過去2回は展示場の中で薄暗い照明に浮かび上がる姿を見ただけでした。
もちろん、それでも迫力と美しさに魅せられてしまい
今回は待望の本番見物となったわけですが(^∇^)

今年はちょうど週末につながってくれたので最高のタイミングでした。
天気にも恵まれましたしね♪


それでは、残り6基の曳山をご覧ください。









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9番曳山「武田信玄の兜」
木綿町(きわたまち)・1864年(元治元年)


文字通り、武田信玄の兜をモデルにしています。
肖像画にも曳山と同じ兜が描かれていることからもお分かりいただけるかと。
武田信玄@ウィキペディア

なお、曳山巡行ではお清めの意味を込めて塩をまきながら練り歩くことがあるのですが
この曳山だけは「敵に塩を送る」の元となった故事にのっとり、
塩をまくことはないのだそうです。


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10番曳山「上杉謙信の兜」
平野町・1869年(明治2年)


こちらも上杉謙信の兜がモデルなのですが、史料が見つかりませんでした(^^;
上杉謙信@ウィキペディア

今年は20年ぶりに改修・塗り替えが行われたため、ひときわ輝きをはなっています。
大々的な塗り替えでの改修のほかにも、マイナーチェンジが行われているようで
とてもおしゃれに気を使う曳山のようですね(^^)


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こちらは去年11月に撮影した改修前の姿です。
1960年以降、兜の前立てにある獅子の部分はこのように小豆色になっていました。


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11番曳山「酒呑童子と源頼光の兜」
米屋町・1869年(明治2年)


来歴は先の 「万燈」 でご紹介したので省きます。
曳山の中では一番迫力があります!
曳き子達が着ている法被の背中には、大盃で酒をすする酒呑童子が描かれているんですよ(^^)


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12番曳山「珠取獅子」
京町・1875年(明治8年)


同じ獅子でも、こちらは獅子頭だけではなく全身になっている珍しい曳山です。
神社の入り口でにらみを利かせている「狛犬」がモデルになっているとのこと。
通常、狛犬は片方または両方の前足だけを珠に乗せていますが
こちらは前足・後足ともに珠に乗っています。
「珠取」というより「珠乗」といった感じですね~(^∇^;


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逃げるクマ、追う獅子・・・なんちゃって~。
これは偶然なんですけどねσ(^へ^;


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13番曳山「鯱」(しゃち)
水主町(かこまち)・1876年(明治9年)


7番曳山「飛龍」とよく似ていますね。
どちらも頭が龍、体が魚のような形になっているからなんですが
「飛龍」が尾びれが水平に広がっているのに対し、こちらは「しゃちほこ」同様に反り返っています。
1876年に作られたのですが、その後1928年(昭和3年)に一度作り直されてるのだそうです。
この曳山、わたしは結構気に入ってるのですがだいぶ傷んでいますね・・・。


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14番曳山「七宝丸」
江川町・1876年(明治9年)


6番曳山「鳳凰丸」と並ぶ巨大曳山の一つです。
「七宝」とは仏教で言う七種の宝ではなく
宝珠、軍配、打出の小槌、隠れ蓑、宝袋、勾玉、一対の巻物
宝珠、軍配、打出の小槌、隠れ蓑、隠れ笠、宝鍵、宝袋、丁子、一対の巻物
のことを言うそうです。
巡行のときは、これらのうち一部は取り外されています。
※2013年10月31日修正


宵山のあと唐津神社近くに集合した曳山は順次引き出され
町を一回りした後に西の浜(実際は西の浜近くのグラウンド)での神事に向かいます。


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駅前大通での町回りの様子です。
1番曳山の巡行のとき。
巡行のだいぶ前に着いたので、歩道の最前列の位置は確保できました(^^;


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こちらは10番曳山のときの様子。
お昼近くになって、人出もどんどん多くなってきました。
曳山が通るエリアぎりぎりまで見物客が押し寄せています。
でも歩道のほうが一段高くなっているので、こちらのほうが好都合でした(^∇^)


※参考HP 唐津くんちに来んね!


3枚目 D70+35mmF2D
ほかはすべて D70+DX18-70mm


次回は唐津くんちの最大の見所「御旅所神幸」(おたびしょしんこう)編です。
by sampo_katze | 2006-11-28 20:30 | 九州 | Comments(8)
Commented by senkokk at 2006-11-28 20:59
すんません。もう5回目になってますね(^^ゞ

青空に色とりどりカラフルな曳山がとても栄えてますね(^^
武田信玄がいいかな~
また、男達の必死の形相も迫力があっていいですね。
Commented by tontonto-n at 2006-11-29 21:26
(/∇≦\)アチャ-!いつの間にやら第5回!
怒涛の嵐の竜巻の更新ですね(意味不明)

男の祭りって感じがいいですね。
やはり日本の伝統行事って惹かれるものがありますよね。
Commented by sampo_katze at 2006-11-29 22:29
せんこ~さん、こんばんは♪

えへへ~☆
ほぼ毎日更新を続けてますから、あっという間ですよ~(笑)

この時期は毎年いい天気が続きますからね。
すっきり青空が、鮮やかな曳山によく合います(^^)
武田信玄の前立ては、妙にかわいく見えます♪

くんちは唐津っ子の命。
表情も真剣なんですね!
Commented by sampo_katze at 2006-11-29 22:34
とんとんさん、こんばんは♪

ふふふ~、実はもう第6回ですよ~・・・d( ̄ω ̄*
怒涛どころか、天地がひっくり返っててんやわんや・・・(尚更意味不明)

良しも悪しきも、古くからの伝統で
男は曳山を曳いて祭りを盛り上げ、女は客のもてなしをする。
そういう役割分担があるようですね。
女性が参加できるのは(見ている限りでは)小学生以下に限られるようです。
もちろん、部外者のわたしは男女年齢関係なく曳けませんけどね(。xx)。

こうやって目の当たりにすると、祭りに直にかかわれる人たちって
幸せなんだな~☆って思っちゃいます(^^)
Commented by harada at 2006-12-01 06:54 x
祭りの雰囲気がよく出ていると思いました。
どれも雰囲気が良いんですが、
13番曳山「鯱」(しゃち)がお気に入りです。
Commented by sampo_katze at 2006-12-01 21:11
実は祭りを撮るのは初めてだったんですが
雰囲気が伝わったようでうれしいです☆

わたしも後半の中では「鯱」が気に入ってます(^^)
Commented by 山内薬局 at 2013-10-29 20:37 x
実は七宝丸の宝は次の通りです。

宝珠、軍配、打出の小槌、隠れ蓑、隠れ笠、宝鍵、宝袋、丁子、一対の巻物です。他にも七宝模様や鼠などおめでたい宝満載の船曳山ですよ。
Commented by sampo_katze at 2013-10-31 20:21
山内薬局さん、こんばんは☆
そして初めまして!

フォローいただき、ありがとうございます(汗)
記事の方も修正をかけさせていただきます(感謝)
今年は日並びがいいので、盛り上がりそうですね!


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