生き抜くための進化
夢の島熱帯植物館編・第3回。


Cドームを出てすぐのところに「食虫植物」を集めた小さな温室があります。
それまでの広々としたドームとは一変して、こじんまりとした部屋になっています。
加えて「食虫」という言葉のイメージからか、奥に入ろうとしないお子さんもいらっしゃいましたが(^∇^;


「食虫植物って、虫がいないと生きられない?」

この素朴な疑問、誰もが持ってるものと思います。
もちろん、わたしもここに来るまでは持ってました(^^ゞ

でも「植物」である以上、太陽の光があれば光合成をして栄養を作り出すことができます。
といっても、湿地帯や高い山の岩場といった土の中の養分が少ないところではさすがに生きていくことができません。
そこで足りない栄養を、虫を捕り消化~吸収することで補っているんですね。

当然のことながら、この温室内の食虫植物にも虫は与えてないとのことです。
もちろん、どこか隙間から入ってきてしまうものは別ですが(^∇^;



食虫植物の基礎知識
食虫植物@Wiki









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おなじみ「ハエトリグサ」です。
食虫植物で一番有名なのがこれではないでしょうか。
キバをむき出したような大きな口のように見える外観!
獲物を捕らえるときのダイナミックな動き!!

インパクトの大きさではトップクラスですものね。

ちなみに、葉っぱに触れるとすぐ閉じるのではなく、3本の感覚毛がありそれに2回触れると閉じるのだそう。
その後、縁から粘液を出して周りを封じ消化液を出して一時的な胃袋として消化活動を行います。


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花のような形をしているのは「ムシトリスミレ」
もちろん、これは花ではなく葉っぱです。
表面に粘液を出す毛と消化液を出す毛の2種類があり、それぞれが役割分担して捕食します。


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こちらが花です。
見た目も名前のとおりスミレのようですが、まったく別の種類。
スミレは「スミレ科スミレ属」、ムシトリスミレは「タヌキモ科ムシトリスミレ属」に属します。


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花のアップ。
産毛のようなものがたくさんついていました。
よく見たことはないんですが、スミレにはこれがないような?



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「モウセンゴケ」の一種です。
毛の先の部分が赤く、一面に群生しているところの様子が緋毛氈(ひもうせん)を広げたように見えることからその名がつけられました。

水滴をつけた毛がたくさん生えていますね。
上のムシトリスミレにも水滴がついていましたが、こちらの水滴は実は虫を捕らえるための粘液なんです。
見た目はキラキラしてとてもきれいなんですけどね。

ここに虫がつくと、葉っぱがゆっくりと巻きついていくんだそうです。
結構コワイですね(^_^;


モウセンゴケ@Wiki


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「いらっしゃいませ~☆」
ってな感じで、入り口で出迎えてくれるのが「サラセニア」の一種「アミメヘイシソウ」です。
緑の網目模様がきれいですね。

ちなみに「ヘイシソウ」とは「サラセニア」の和名で、筒状になった葉っぱが酒器の「瓶子」(へいし:神事などに使われる)に似ていることからつけられました。
でも、口の部分がもみ手をしているようにしか見えないんですけど(笑)


サラセニア@Wiki


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親子3人でお客様をお出迎え。

なんちゃって(^^ゞ


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サラセニアの摩天楼。
虫にとっては脅威の空間ですね(^^;


すべて D300+VR105mm/micro


次回は最終回、温室の定番第2弾・ランをご覧ください。
by sampo_katze | 2008-05-26 20:00 | マクロ | Comments(8)
Commented by ironsky at 2008-05-26 22:30
私は食虫植物が大好きです。
子どもの頃など、よくモウセンゴケなどを探しました。
今でも、湿原では探します。
ハエトリグサやサラセニアも好きです。
Commented by tamayouchan at 2008-05-27 06:02
猫さん、おはようございます。^^*/

なんともグッドタイミング!!
先週末に
我が家もコレ買ってきたばっかりです。
(ハエトリグサ…どうしても息子が欲しいといって)
しっかし、
私もそのときまで知りませんでした。
食虫植物って…虫だけ食べて生きてるものだとばっかり…^^;

モウセンゴケ…良く見ると、
ぽちぽちで可愛いですね。
マクロにぴったりの被写体(?)…なんちゃって*^^*
Commented by 放浪中 at 2008-05-27 17:51 x
えっ! (゚Д゚)
食虫植物って虫無しでも生きていけるんですかっ!知らなかったです…。
僕も小さい頃ビビってあんまり近寄らない方でした。なんだか溶かされるんじゃないかと怖いイメージが強かったです。

こうやって写真の被写体になると全く違うイメージになるからおもしろいです。
マクロの世界楽しそ~♪
Commented by み~ at 2008-05-27 19:21 x
こんばんわ~~~☆

じゃあ!じゃあ!虫だけ与えて育てたらどうなるんでしょぉおおおおおおお!!!
虫抜きで育てたのと比較展示とかみて見たいって思いましたーーー!!

一回り大きくツヤツヤになるのかなぁ~~~!!
(@>▽<@)ぎゃはははははは!!

Commented by sampo_katze at 2008-05-27 21:11
ironさん、こんばんは♪

食虫植物は見ているだけでも面白いですよね!
っても、わたしはハエトリグサとかウツボノカズラぐらいしか知りませんでしたが(^^;
モウセンゴケは見た目からしてキラキラしていますから小さいころに知っていたら探していたかもしれないです。

サラセニアは見た目もきれいですね☆
結構人気があるそうなのですが、その理由がよくわかります(^^)
Commented by sampo_katze at 2008-05-27 21:15
たまさん、こんばんは♪

おーっと、まさにグッドタイミン・グ~ッ!
ハエトリグサはその動きだけでも十分興味をそそりますからね(^^)
小さいころ、オジギソウがあったことを思い出しました。
あれも不思議な動きをしますから・・・。
えへへ、わたしもなんだか欲しくなってきちゃいましたよ(笑)

モウセンゴケは、以前マクロ板でのりちゃんが撮ってましたが
水滴がなくても玉ボケがきれいに見えますからね。
撮り方次第ではとても幻想的な世界が見えると思います(^^)
Commented by sampo_katze at 2008-05-27 21:26
放浪中さん、こんばんは♪

食虫植物の生態、びっくりしたでしょー!?
わたしもずーっと虫がいなかったら・・・って思ってたんですが(^^;

ちなみに今回は載せてないのですが、かなーり大きなものもあったんですよ。
標本になっていたものなんですけどね。
ウツボノカズラ系のだったと思うのですが、大きくなるとネズミやリスなんかも食べてしまうようなのもあったんだとか!!( ̄Д ̄;;
そうなるとちょっと・・・・・しゃれにならないですよね(苦笑)

でも、おとなになるとこういうものが「かわいく」見えるようになりますね。
ってちょっとちがうかな?(^^ゞ
さらにマクロレンズを通じて普段とちがう視点になってみると、さらに面白い世界が広がりますよ☆
Commented by sampo_katze at 2008-05-27 21:31
み~さん、こんばんは♪

ぎゃははははは!!
そーゆー考えは浮かばなかったな~!(^∀^*)

虫をあげなかったら普通の植物を変わらない感じだけど
た~くさんあげるとなると・・・・・ど、どんな突然変異が!?( ̄Д ̄;;;

意外とニンゲンみたいにメタボな感じになったりして!?(爆)


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