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2009年 09月 18日 ( 1 )
逞しい機関車たち
鉄道博物館編・第3回。


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「これ、実車です」


長らく日本の鉄道を支えてきた蒸気機関車。
ほかの動力機関に比べてエネルギー変換効率が低いため、大量のエネルギーを消費すること、
ばい煙(煤煙)が発生することによる環境への影響が大きいこと(トンネル内では酸欠状態になることも)、
構造が単純な分、運転や整備には高度な技術が必要で熟練にもかなりの時間を要すること、
さらには高速化には限界がある(日本では1954年(昭和29年)にC62が達成した時速129kmが最高)など
鉄道の近代化には不向きな面がありました。
また余談になりますが「蒸気機関車の出す汽笛の音に驚いてニワトリが卵を産まなくなる」との理由で
路線計画を変更して大回りのルートにせざるを得なくなったということもあったようです(^^ゞ

それでも昭和後期まで使い続けられたのは、初期の電気機関車やディーゼル機関車の信頼性が低かったことが要因。
もちろん電化が完了した路線が少なかったというのも挙げられますね。

しかし、1960年(昭和35年)から実行された「動力近代化計画」(無煙化ということも)では
1975年(昭和50年)までに蒸気機関車を順次廃止していくことになりました。
進展経緯については省略しますが、計画通り1975年(昭和50年)12月14日の最後の営業運転をもって本線から撤退、
「無煙化」は完了しました。


表紙の写真は、英国生まれの「ED17形電気機関車」です。
1923年(大正12年)「English Electric」社で製造され、日本に輸入されました。
当初は「1040形」(後に「ED50形」に変更)と名づけられ、電化されて間もない東海道線のうち
平坦な区間の東京~国府津(こうづ)間で使用されていました。
そして1930年(昭和5年)に勾配に対応する改造が施されて「ED17形」に名称変更、中央線に転籍しました。
ここでは、引退当時の姿で展示されています。
12mと短い車体にアンバランスに感じるほど大きなパンタグラフが乗っていますね。
ちなみに望遠で撮ってるせいもあって模型のように見えますが本物です(^^;


動力近代化計画
電気機関車
国鉄ED17形電気機関車

先陣を切る・・・
by sampo_katze | 2009-09-18 22:50 | 博物館・美術館 | Comments(2)